# EAST VILLAGE [池袋] のチーズバーガー: ハンバーガーストリート　（ブログ版）

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2014年01月15日

# EAST VILLAGE [池袋] のチーズバーガー

　ずっと前から「飲みに来い」と古川店長に言われていた、NYのブルワリー、"McSORLEY'S"の"IRISHI PALE ALE"。池袋界隈ではここEAST VILLAGE(イーストビレッジ)でしか飲めないのだという。

　この記事でちょっと書いた、3泊5日東海岸弾丸ツアーの際、古川店長と竹河内(たけごうち)社長が訪ねた醸造所が"McSORLEY'S"である。その思い出のビールを店にも置きだしたというワケだ――。

　この日やっと飲むことが出来た。お相手はチーズバーガー￥1,260。

　"IRISHI PALE ALE"とはどんなビールか――そこは専門家「Xeno's Blog」の評をまず見ていただくとして、そう、確かに、ホップよりもモルトの甘味が強めで、かつ炭酸が少なく感じられた。古川店長がいう「腹に溜まらない」というのはそういうことかも知れない。

　そしてチーズバーガー……聞けば前回よりさらに改良を加えている。

　パティをまた変えた。産地は変わらずオージー。部位を変えた。以前は「好きでない部位」を使っていたのが解消されたのだという。これで「理想としているパティ」になったと古川さん。

　チェダーチーズも変えた。さらにトマトソースも変えた。お世辞抜きに数年前のイーストビレッジと比べると格段においしくなっている。

　とにかく二重三重に技を凝らしたバーガーである。「しゅん」とした塩気が絶妙のトマトソース。まろみを醸すタルタルソース。パティや野菜を間に、それらが醸し出す味わいは実に贅沢でゴージャスだ。この一皿の「ハンバーガー」という"劇場"の中で、なかなかに華麗で晴れやかな"舞台"を繰り広げて見せてくれる。

　「肉」はぷるりと張って、しっかりと噛ませる。「ふわふわ」もしていなければ、「カチカチ」でも無い。新しいチェダーチーズの味が"濃い"。メルトなどせずに、むしろしばらくその辺に出したままにしておいて、ちょっと乾いてきたぐらいの、そんな感じのチーズだった。みじんに刻んだオニオンの大きさ、トマト＆レタスとタルタルの絡みも好い。弱点はただ一点、バンズのみ。油分が多過ぎる。この充実した内容にバンズのこの甘味は余計に感じられた。味が重たくなってしまうのだ。

§　§

　あらためて付け合わせも紹介しておきたい――。

　ポテトは創業以来の3種類。以前は「インカのめざめ」などを使っていたが、今は「ハッシュ」「マッシュ」「シューストリング」の3種。ハッシュとマッシュの下敷きになるシューストが蒸れて「しなっ」となるのが難だが、その上のハッシュ＆マッシュは美味この上無し。店で漬けている自家製ピクルスは「キュウリ」「ミニトマト」「うずらの卵」の3種。

　この辺の「お得感」の演出はイーストビレッジ＝古川店長の得意とするところ。そのひと手間を惜しまぬ姿勢こそが、建坪僅か3坪のこの小さなハンバーガーショップを名店たらしめる所以である。