2014年01月07日

# 311 JUSTmeet [吉祥寺]




 吉祥寺は「gem's」が無くなり、「GONO」も長期休業中、その以前に「WeST PArK CaFE」も無く、「佐世保バーガー」も無くなった。今もあるのは「VILLAGE VANGUARD DINER」ぐらいだが、吉祥寺店は全ヴィレヴァンダイナー中一番の人気店という。

 ハンバーガー専門店の閉店相次ぐ吉祥寺に、「面白い店ができた」と「峰屋」さんより情報をもらったのは昨年のこと。早速場所を調べると、駅の真横だったのには驚いた。吉祥寺駅徒歩1分。3月には通りを挟んで京王百貨店がオープン、店の真向いにはヤマダ電機が6月オープン予定と言うから、"超"が3つ付くぐらいの好立地だ。


●不動産は「ご縁」

 訪ねてみると、古い商業ビルの2階に在る。下は調剤薬局。地階はラーメン店。

 狭い階段の上る向きを5度も変えてやっと到達する店の入口を中心に、店内は左右に細長く出来ていて、ホールはキッチンに隔てられ左右2ヵ所に分かれている。入る建物の古さとやや変則的なこの店舗の構造とは、立地の好条件と引き換えで致し方の無いところだろう。他の街なら焼鳥屋でも入りそうな物件だが、店主・古間木(ふるまき)さんが借りる以前はベーグルカフェだったと言うのがさすが吉祥寺らしい。




 古間木さんはマンションデベロッパーの仕事をしていた。だから不動産は専門である。自分の店が持ちたくて4年掛けて準備。お好み焼き屋で1年8ヶ月働き、フードコーディネーターの資格も取得した。


 2013年に入ってから物件探しを開始。エリアは新宿以西。まず一件、高円寺で申し込みを入れた物件があったが、競合相手に軍配が上がり不成立。そして次に見つけたこの吉祥寺の居抜き物件に運良く収まることができた。

 こちらの方も既にライバルの申込みが一本入っており、決まるまで2週間待たされたが、実は自分の後にさらに10本の申し込みがあったと言うから、不動産はつくづく運とタイミング、一言で言えば「ご縁」だ。


●ウェンディーズ

 実は古間木さん、高校1年から大学卒業までの7年間、なんとあの「ウェンディーズ」でアルバイトしていた。「あの」と付けたのは他でも無い、私がハンバーガーの探求を始めたきっかけこそが「ウェンディーズ」だった。撤退するまでの最後の数年間、私は日本中の誰よりも熱心なファンであり続けた。


 しかし勤務7年は伊達じゃない。最初4年が地元の所沢、残り3年は高田馬場で店長代理(リーダー)を務めていた。さらにそれに輪をかけて、古間木さんの奥さんは10年の勤務という。そうしたウェンディーズ色がチリコンカンやポテトにかけるチーズソースなどに表われている。

 さらに余談。以上のことを知ると、同じビルの4Fに「WENSday(ウェンズデー)」なる英会話教室が入っているのが偶然には思えなくなるから、実に不思議だ。

 話戻って、南北二手にホールが分かれた変則店内――。入って左の方は窓のすぐ外が井の頭線の駅である。壁の羽目板は借りる前からの内装。古間木さんのイメージにまさに「ジャストミート」し、ロゴデザインにもウッドを採用した。

 右手の南向きの方にはソファが並び、ちょっとした個室のようになっている。一見狭く思えるが、両室合わせて最大36名の着席パーティーが可能。キッチンカウンターを囲む波板は、埼玉・川越の名店「オートマンダイナー」に行った際にカッコよく思い、取り入れた。


●スモーク

 ハンバーガー店をやるに当たり、特色が出しづらいと思った古間木さん。そこでハンバーガーとスモーク(燻製)を"コラボレーション"することを思い付いた。銀座の「煙事(えんじ)」という燻製専門店でスモークパティのハンバーガーに出合ったのがきっかけである。


 アウトドア好きなのでスモークには前から興味があった。厨房に小さなスモーカーを入れ、ベーコン、チキン、チーズ、卵、ミックスナッツ、胡椒、オリーブオイル……何でも「スモーク」している。チップとウッドはサクラを使用。夜すなわち「酒」を意識した店なので、もっと燻製料理を出してハイボールやバーボンを薦めたいと古間木さん。ハイボールのウィスキーはジャックダニエル。

 ハンバーガーは全12品。目玉の「燻製バーガー」は次に回して、まずはチーズバーガー¥1,102を。選べるチーズはレッドチェダーを選択。

 パティは110g、US産の超粗挽きとオージーの普通挽きをミックス。シーズニングが中に。バンズは東新宿「峰屋」より宅配便で送ってもらっている。ムチ目の酒種天然酵母バンズで、皮の香ばしさが最後に残る。


●出会いの場所に

 ここにひとつの誤算がある――排気・吸気の問題で折角入れたグリラーが使えないのだ。今はフライパンでパティを焼いている。しかしその割りにはさすが上手く焼けていて、中は薄いピンクをほんのり帯びた焼き加減。コリコリと、しかし食べやすい硬さを持っている。


 振った塩コショウとチーズの塩分が合わさったものか、強めの塩気が好い具合にビーンと前面に張り出して、バーガー全体の味を作っている。オニオンはスライスしたものがパティの下に。レタスは結構な量がきっちり折り畳まれている。

 食べやすい軽さの中にも少し強めの塩味が軸を成す、骨の感じられる一品。文字通りその"塩梅"が好い。ポテトはナチュラルカット。ハンバーガーとは対照的にほんのり甘味が利いて安心の味。

§ §

 グリラーに代わり、近々グリドルを導入予定。JUSTmeet(ジャストミート)という店名は人と人との「出会いの場にしたい」との思いから。人のつながりの大切さを知る古間木さん、今後は異業種交流会や婚活パーティーなども鋭意開催してゆきたいと抱負を語る。

 近隣に百貨店・大型家電店のオープンを控え、今後フル稼働必至の吉祥寺期待の新店。態勢を整え、満を持して、来るべきラッシュに臨んで欲しい。




― shop data ―
所在地: 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-2-3 2F
    JR・京王電鉄吉祥寺駅歩1分 地図
TEL: 050-5788-4530
URL: https://www.facebook.com/justmeetkichijoji
オープン: 2013年9月5日
営業時間: 11:30〜24:00(23:00LO)
定休日: なし(要確認)

2014.1.7 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 帝都編◆都西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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