2つ続けて東京・神楽坂MARTINIBURGER(マティーニバーガー、MB)より。10月末から新しく加わった新メニュー、Sixth Street(シックスストリート)単品¥1,300、サイドディッシュ付き¥1,500。ズバリカレーのバーガーである。
Sixth Streetもマンハッタンの一地域の名称。インドレストランがたくさんある街なのでカレーのバーガーという次第。
他にもアトラニックアベニュー¥900=アラブ人の多い一角なのでフムスのサンドイッチ、デランシー¥1,600=ユダヤ人が多く住んでいるのでパストラミのサンドイッチ――といった具合にネーミングされていて、エリオットさんの言葉通り「MBに来ればNYが体験できるようになっている」。
シックスストリートはカレーのバーガー。そう聞いて想像した通りのものが確かに目の前に運ばれて来るのだが、しかしいざ食べてみると想像とは全く違う……。
まずかぶり付いた一口目は、はっきり強烈に「カレー」である。それもインド料理店で出て来るような本格的なカレー。辛さも相当なら香辛料の使い方も本気。「ベイガン・バルタ」という焼き茄子を煮込んだインドのカレーがソースに使われている。もちろん自家製。
面白いのはココから――これだけ強く(かつマイルドな)カレーを上に乗せながら、さすがは「ガツッ!」と焦げるまで焼き込んだ豪州産200gパティ、一切霞まない。ひるまない。カレーソースに食われず消されず、「肉は肉」「カレーはカレー」と、それぞれの持ち味を"別々"に、遺憾なく発揮している。混ざり合ってどうのというバーガーでは全く無い。パティとカレー、それぞれが完全に独立している……こんな状態のバーガーを私は初めて食べた。
添えられたパクチー(シラントロ)がまた好い。食べながらピーマンの苦味も合うかなどと想像が広がった。そう、昨日紹介したEast Villageなどより遥かにクリエイティブな、創作的なバーガーで、ハンバーガーの新たな可能性を感じさせるような、そんな何か目が醒めるような力を持っていた。強烈・強固な「肉」があって初めて表現可能な、高次な世界である。
ここへ来て私の中の「ハンバーガー」という食べ物のレベルがはっきりとまた一段上がった。日本国内の最先端の、最新技術のハンバーガーを、しかも最前線の、中でも最前列の最も先頭で味わった思いがする。はっきりとハンバーガーという食べ物の「動き」を感じ取った。だから間違いない、ハンバーガーは今も確実に進化を続けている。それを私は確かに感じた。
§ §
全バーガー、レタスはサニーレタスから玉レタスに変わった。サイドディッシュは5品中2品が新メニューに交代。大好きだったマッシュポテトが無くなり、代わりにポテトサラダに。すごく粘りの利いた、なめらかな、そしてフルーティな甘さを持つポテトサラダで、これがまた美味。居酒屋メニューの定番として愛好する人が多いが、私はどうも米国人が作るポテトサラダの方がおいしい気がする。
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# 265 MARTINIBURGER [神楽坂]
― shop data ―
所在地: 東京都新宿区中里町31
東京メトロ東西線 神楽坂駅歩5分 地図
TEL: 03-6280-8920
URL: http://www.martini-burger.com/
オープン: 2010年10月15日
* 営業時間 *
火〜土: 11:00〜23:00(22:00LO)
日曜日: 11:00〜22:00(21:00LO)
定休日: 月曜日(要確認)