では行きます、テレビ朝日「お願い!ランキングGOLD 第2回ハンバーガー総選挙」にて"食のプロ"の一人として私が審査した審査結果から、寸評を。
審査の方法・基準についてのおさらい……バーガー部門全品は全て1品ずつ注文。まとめ買い無し。持ち帰り無し。1個を何等分かするなどのシェアも無し。「完食したのか」の質問には「味が解り、文章が残せるまで食べた」と答えておきます。審査の期間は9月14日から23日までの10日間。審査に当たり、私自ら設定した審査基準は以下3点。
●最もハンバーガーらしいハンバーガーを食べさせる店はどこか
●「サンドイッチ」メニューは「ハンバーガー」より低く評価
●ビーフパティ"以外"のものを挟んだ「○○バーガー」はさらに低く評価
「寸評」なので、いつものような記事の体裁を成していない場合もあります。極端に短い場合もあります。基本的な情報を省略する場合もあります。サイドメニュー部門・デザート部門の商品についてもバーガー記事の中で触れてゆきます。
上位10品については上から順に上げてゆくことにします。まずはバーガー部門エントリー全46品中最高評価だった一品、バーガーキング BKダブルベーコンチーズ¥390。
この日食べたバーガーの9つ目、もう「これ以上入らない」という苦しみの中で無理して食べたが、それでもなお、思わず目を見開くほどの「キラリと光るもの」がこのバーガーにはあった。全46品中唯一の手応え。
「ワッパー」のパティが4oz・113g。対してこのバーガーには「ワッパージュニア」サイズの2.2oz、約63gのパティが2枚入っている。つまり126g。肉の量はワッパーより多い。
2枚重ねのこの厚み。この肉の充実。ビーフパティのふっくらとやわらかな食感が、そして口の中でほぐれる挽肉の粒立ちが、実によく伝わってくる。立体感が違う。それらは「ワッパー」で味わえるものとは別なもの、ワッパー「では味わえない」ものと言ってよい。
他のエントリー商品を食べた時には感じなかった「ハンバーガーを食べる醍醐味」を、ビーフに食らいつく喜びを、わかりやすくダイナミックに表現した逸品。
なお2013年10月現在、BKのレギュラーメニューでパティを2枚挟んだ「ダブル」のメニューは、このBKダブルベーコンチーズのみ。今回の「総選挙」にエントリーした46品中ではロッテリアの「W絶品チーズバーガー」と2品のみ。だがその「絶品」とは"肉感"がまるで違う。
いつも推している「マクドナルド」のダブルクォーターパウンダー・チーズ¥490との違いは肉の焼き方。平らな鉄板の上で焼くマクドナルドと比べ、直火焼きのBKは流れ出た余計な脂が全て下に落ちるので、肉が脂滲みていないと言うか、脂にまみれていない。そこの差は非常に大きい。価格的にも先のロッテリア「W絶品チーズバーガー」¥510、マクドナルド「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」¥490と比べ、断然お得。
唯一点の難を挙げれば……のどが詰まる。そこは炭酸で流し込め。番組での順位は15位圏外。
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デザート部門、バーガーキング BKエスプレッソサンデー¥180は、甘くて重めなソフトクリームに苦味の利いたエスプレッソコーヒー。かなり本格的。と言うか本物。のどごしがやや重く、口の中がマッタリとしてさわやかでは無いが、満足感は一応。デザート部門における私の最高評価の一品。番組での順位は第3位。
→ テレビ朝日「お願い!ランキングGOLD 第2回ハンバーガー&レトルト食品総選挙 2時間SP」
2013.10.14 Y.M