金剛産業『GARAGE BURGERS CAFE』で紹介した東京・新宿三丁目Brooklyn Parlor(ブルックリン パーラー)について詳しく。
食べたのはグリルベーコン&モッツァレラバーガー¥1,575。ハンバーガーの後ろのボトルはBROOKLYN BREWERYの夏季限定"SUMMER ALE"\840。全く説明の通りで、ビールだけ飲むともう一つ後味が弱いのだが、食事と一緒だとクドくならずに好い馴染み方を見せる一杯。口に含んだ時の、口中の熱がシンと一気に冷える感じが気持ち好い。
そんなビールが飲みたければ、この階段を下へ――。
前回ちょっと書いたこともあって、この日はまず最もプレーンな「ハンバーガー」¥1,260を頼み、その基本的な機能を確認してみた。
サイズ150g、豪州牛をブロック肉の状態で仕入れて店でミンチにした自家製のビーフパティ。そこまで手を掛けているのだから、もちろんこれこそがブルックリンパーラーのハンバーガーの「命」である。是非とも味わって欲しいところは、そこ。
"固め過ぎ"なくらいに赤身肉をよく固めたパティをガスの直火でグリル。脂の率はかなり低め。その焼き方も内側までよく火が通ってミディアムよりは上な、硬め・強めの焼き加減。塩コショウは仕込みの段階で加えている。
かぶり付くと、シーズニングがすぐさま「ふーっ」と押し寄せてきて、「肉」の主張を補佐。それが決してお上品な路線では無い。「ちょいワル気味に」と説明する方が相応しい。「肉汁がじゅわーっ」という感じで無く、ガッシリ硬めな食べ口。それが特徴。
ケチャップ代わりの自家製トマトペーストがバーガー上部に。そのコク味が「ちょいワル」パティと"よい加減"に混ざり合い、「上はトマトペースト」「下はビーフパティ」という立体的な味わいの構造を見せて、実にわかりやすく、かつ特徴的。これがブルックリンパーラーのハンバーガーの「原型」、ひとつの完成された形である。
そこに自家製ベーコンとモッツァレラチーズをトッピングしたのが、今回のバーガー。メニューには載っていない組み合わせだが、トッピングの指定で注文可能。
シーズニングがよく利いたパティの上にモッツァレラチーズが薄っすらとその旨味を重ね合わせ、カッチリ分厚い延べ棒のような自家製ベーコンがサクラチップの香りを漂わせる。
オニオンは生のスライス。これは利き弱め。立派なトマト。レタスは歯応えが少しあり過ぎるようにも思う。バンズはご近所・東新宿「峰屋(みねや)」の酒種天然酵母。ヒール(下バンズ)にフレンチマスタード。
やや水気と言うか、潤いが不足しているように思う。食べ口にゴツゴツしたところがあり、滑らかではない。トッピングを重ねるほどにそういう傾向が出てくるようだ。洗練された店のイメージに相反して少し無骨なところのある一品。後味にトマトペーストの甘い余韻。
§ §
9月18日で開店4周年、祝! さまざまな人種・民族が集まるブルックリンの街の雑多なにぎわいと同様、フードメニューも枠にとらわれない自由な発想で考えているとマネージャー・松内さん。当初は自ら課したその「枠の無さ」にかえって戸惑うこともあったが、今では店の試みに客が着いてきてくれるようにもなり、やっと少し「遊べるようになった」。昨年4月には福岡・中洲川端に「ブルックリンパーラー博多」もオープン。こちらも好調とのこと。
一日中居ても飽きないほどのその居心地の好さが最大の魅力である。
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ハンバーガー TOPPING ベーコン、チーズ
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ブルックリン ブルーチーズ バーガー
# 223 Brooklyn Parlor [新宿三丁目]
― shop data ―
所在地: 東京都新宿区新宿3-1-26 新宿マルイアネックスB1F
東京メトロ・都営地下鉄 新宿三丁目駅C4口徒歩1分 地図
TEL: 03-6457-7763
URL: http://www.brooklynparlor.co.jp/
オープン: 2009年9月18日
* 営業時間 *
平日・土曜: 11:30〜23:30 (LO フード22:00、ドリンク22:30)
日祝日: 11:30〜23:00 (LO フード21:30、ドリンク22:00)
定休日: 不定休(要確認)
2013.8.31 Y.M