要は、車・バイクのお客さんが多いので郊外への店舗移転を検討、しかし適当な物件が見つからなかったため、一度店を閉めて時間を置くことにした――といったところ。だからもし物件の当てがあったなら、あるいは僅かの休業期間だけで移転再開していたかも知れないし、今後そういう展開も有り得るだろうということである。
さておき――こんな展開になっても慌てず動じず、立ち返るは常に初心。最もプレーンなハンバーガー￥880を選んでジャッカルのハンバーガーの基本構成を再確認してみたい。
まずパティ。以前はオージービーフ100％だったが、現在は豪州牛と国産牛のミックス。牛脂2割、内部に肉がギッシリよく詰まった硬めな食べ口。もちろんつなぎ無し。但し"あるもの"を後からかけずに最初からパティの中に混ぜている。その"あるもの"とは――ガーリックパウダー(と塩)。
今も昔も変わらず結構な量のガーリックがパティに加えられているのだが、コイツのおかげでジャッカルのバーガーは相当に「ワル」な様相を帯びているのだ。
やり過ぎと言えばそうである――しかし今回はジャッカルのバーガーの最たる特徴であるこの「ワルなパティ」を最大限に活かした、「最高にワル」に食べる方法を考えつつ、伝授したく思う。
店主・近藤さんは「トマトが入らないと完成しない」と言っていたが、そんなモノは要らない(笑)。但し要らないと言うには余りに立派なトマトである。この直径。コレは高価。であるが、今はレタスともども外していただきたい。
代わりに添えられたピクルスを挟む。これで構成はクラウン(上バンズ)、マヨネーズ＆サワークリームベースのオリジナルソース、生オニオン、ピクルス、パティ、オリジナルソース、ヒール(下バンズ)――これで十分。
何が「十分」と言って、まず破壊力十分。エッジの立ち方十分。迫力十分。口中をカラッと渇かすガーリックに、飛ぶペッパー。そうしたものがダイレクトに、ガンガン迫って来る感じのバーガー。「ドスが利いている」という言い方も出来るか。
トマト・レタスを挟むとそれなりな調和が生まれるのは確かだが、パティだけの時の鋭利な迫力と比べると輪郭がぼやけると言うか、文字通り水に薄まったような印象を受ける。
しかし水分を補う野菜が入らず、一方でガーリックが利きまくっているとなると、コレは当然のどが渇く。水分不足なドライなバーガーである。数口も食べれば、のどが詰まるかも知れない……ならば飲み物で流し込めばよい。コーラでもよい。ルートビアでもよい。もちろんジョッキビールでもよい。グイと。豪快に！
§ §
なにしろ「悪い味」のバーガーである。「極悪」である(笑)。神奈川・厚木の「GUGGENHEIM MAFIA」のソレと近い。良い意味で「下品」(笑)。
肉とパンとタマネギだけにした(あとピクルス)、これこそがジャッカルのバーガーの真の姿である。鉄馬に跨って食べに来た人なぞには是非ともお薦めしたい。コレ食べてこそワイルド！ (つづく)
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# 213 California Diner JACKAL [静岡]
― shop data ―
所在地: 静岡県静岡市葵区常磐町1-8-2 アスピスⅡ2-A
JR静岡駅歩10分 地図
TEL: 054-221-5223
URL: http://cal-jackal.seesaa.net/
オープン: 2009年3月23日
営業時間: 12:00～14:30, 17:00～24:00
定休日: 月曜日(要確認)
