「今度マクドナルドでサルサバーガーをやる」ということを、とあるハンバーガー店へ行った際に聞かされて、食べてみた――マクドナルドにて7月23日発売の期間限定・ダブルビーフサルサ￥350。ニュースリリースこちら。サイトのメニュー説明こちら。「ビーフバーガー」という珍妙な言葉をまたも遣っている。
率直に「クォーターパウンダー ハバネロトマト」よりはるかに出来が良い。まぁハバネロなんて所詮カプサイシンの塊、高スコヴィル値が売りの食材である。香りはすれど味がするものではない。その点「トマト、赤・黄・緑ピーマン、たまねぎのザク切り野菜がたっぷり入った」今回のサルサソースには「苦味」という名の絶対的な旨味が存在する。
まずニオイが好い。ほろ苦い、ビターな香りとおいしさがあるところが何より好い。所謂「チャンキーサルサ」系のわかりやすく、明快なおいしさ。
説明に無いのだが、パティは"おそらく"レギュラーパティ45g×2枚。つまり「マックダブル」や「ビッグマック」と同じ。行った時刻が好かったか、やわらかさを残す焼き(置き)過ぎない焼き加減で、ビーフ100％パティの魅力を楽しむことが出来た。そのパティ2枚の間にチェダースライスチーズ、下にハラペーニョチーズソースの2種類のチーズを使って、非常に"cheesy"なバーガーである。
もうひとつ好かったのが肉の量に対するサルサの量。多過ぎない。ちょうど好い。この量が少しでも減れば途端に物足りなく感じることと思う。
一見心惹かれるバンズだが、歯切れの良いレギュラーバンズの上にチーズを散らしただけ。"だけ"とは少々失礼な物言いだが、上に乗るのが例えばオートミールであったとしたら、数十倍の"本気度"を私は感じていたことと思う。
このチーズの役は"いろどり"的なものであって、味の大勢にはさして影響が無い。むしろ中の2種と合わせ計3種のチーズを使っていることで、バーガー全体の塩分量が上がっていることの方が問題だろう。味が多過ぎると言うか、味の付いていない食材が無いかのような印象で、食べ終えた後がちょっと"しんどい"。
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テーマは「チーズ」と「苦味」――。「とろ〜ん」ないしはもう少し締まり無く「たろ〜ん」と後味を占めるチーズのおいしさ。そしてピーマンが醸す苦味の旨さ。「キュン」と酸味の利くサルサに対してさらにピクルスを合わせても好かったかも知れないが、ただでさえ"味が多い"ところに「この上さらに」は蛇足か。
全国の良い子のみんなには、これを機に是非「ピーマン好き」になってもらいたい一品。考えてみれば、ココ最近のマクドナルドは「食べる人を選ぶ」メニューが続いているように思う。ターゲットの年齢層が上がってきていることは間違い無さそうだ。
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2013.7.23 Y.M
