2013年07月05日

【二ッ目!】 マクドナルドのクォーターパウンダー BLT




 「次どれにしよう」と迷うほどに手元にはいまネタが豊富にあって、ザンザン上げてゆかないと追い着かない状況にあるのだが、上げるべき二三の候補の中から、次も敢えてマックを選ぶことにした――世の中騒がしいことでもあるし。

 マクドナルドで本年6月24日発売の期間限定・クォーターパウンダー BLT\540。

 実を言うと食べる予定にも無かったのだが、その気が変わったのは撮影の被写体として興味を持ったからである。どうすればあのマックの広告写真の雰囲気に近い写真が撮れるかと、無い腕と機材の中で目一杯試したくなったのだが、当然なかなか思うように撮れない。ニュースリリースこちら。公式サイトのメニュー説明こちら



 このメニューについてどういう観点から・どう評価するのが適当だろう――。


 世の中「マクドナルド史上最高価格」などとミョウな煽り方をする向きもあるが、ニュースリリースにはそんなことは一つも書かれていない。

 正直この内容ならば撤退前のウェンディーズが「ウェンディーズベーコンチーズ」というほぼ同じ内容の商品を単品\360で出していたし(パティ100g)、バーガーキングの「ワッパー」だってベーコンは入っていないものの単品\420。つまり他店と比べれば驚くようなことなど何一つしていないのである。どうも世の中、マクドナルドという名のほんの狭い「井の中」だけを見せられて、大海を知らぬまま一喜一憂しているように思えてならない。

 今話題になっている「ジュエリー」然り、自社内での比較、所謂「当社比」、ないしは「楽屋落ち」的な話で終わってしまっている節が芬々と強く、また世間の注目や議論もそれに付き合って、そこまでで止まってしまっているように思われる。もっと他の店にも目を向けて、このハンバーガーの値段が適当であるのかどうかといったことを努めて冷静に考えるべきだろう――以上提案。続いて味……。

 決して悪いものでは無いこと、「おいしくない」とか「食べられない」といったもので無いことは最初に断わっておく。マクドナルド「らしからぬ良い味」であると言えなくもない。


 それより思うのは、目先の合格点を取ることに集中した結果、商品本来の魅力や実力、マクドナルド「ならでは」発揮出来る良さ・持ち味といったものをアピールするには随分とかけ離れたものが出来上がってしまった点である。

 リリースにもある通り、クォーターパウンダーは「1/4パウンド(通常のビーフパティの約2.5倍)のビーフパティを主役にした」メニューである。そもそもが「肉を食べよう!」という、どちらかと言えば「硬派な」メニューだった筈なのだが、その上にこんなにも要素を乗っけ、着飾らせれば、肝心要の主役の存在が霞むことは必定。

 それは確かに価格は上げられるかも知れない。が、この際はっきり言っておこう――乗せれば値段が高く取れるなどという発想があるとすれば、あまりに安直。かつ勘違いも甚だしい。真剣にハンバーガーを作る者に対する侮辱と言って過言で無い。

 少し時間が経ち過ぎたかも知れない、表面の硬いパティ。細かな「ザラッ」とした肉の感じが食べる途中見え隠れするが、これだけ出演者が多い中では主役に集まるべき注目も思うようには集まらない。「ヒラヒラ」かつ「びぃ〜ん」と張ったようなベーコンのドライな食べ口は嫌いではないが、それよりはUSの"McDonald's"のように輪切りのオニオンを挟む方が先だろう。


 マスタードソースはまだよいが、ビッグマックソースのような甘酸っぱいマヨソースはいただけない。コレは野菜をおいしく食べる味である。肉に「合わない」とまでは言わないが、おかげでパティの存在感はすっかり薄まってしまっている。「決め手はソース」などと言っているうちは、はっきり言って「あまちゃん」である。ハンバーガーはソースで食べる食べ物か?――答えは「否」。

 マック自ら言うようにこのクォーターパウンダーという商品は「ビーフそのもののジューシーさと美味しさを思い切り満喫できる」メニューなのである。押すべきは"そこ"ではないのか。クォーターパウンダーの最大の武器・最大の売りを"前提"に、そこを"起点"に組み立ててゆくべき商品ではないのか。

 無論そういうことも考えていなくは無いと思うが、それでも開発の上のウェイトは決して高いものでは無かった筈だ。要は二の次。話題を呼びさえすればそれでよいワケだから、たまたまその"話題作りの具"にクォーターパウンダーが使われたという程度の話なのである。その点作る側もさっぱりと割り切れていることだろうし、そこを外野がとやかく言っても始まらない。

§ §

 以上「当社比」的な意味合いで思い切りピントを外していたように思う部分――。

 一方で、ウェンディーズやバーガーキングを食べたときと同等の「おぉーっ!?」という、そこまでの強い"引き"や感動は正直このバーガーからは得られなかった。おいしくは食べられても旨味が無い。つまりそれをそのまま、内容的にも価格的にも他店の他の商品より「劣っている」と捉えて構わない。「劣っている」が言い過ぎなら「上には上がある」ということである。


 ここで残念なのが、ウェンディーズもバーキンも無い県・地域の方が圧倒的に多い現状ゆえ、全国的な共通の話題にしづらいことである。「無いものと比較せよ」というのも無理な話。こうした引き合いに出すこと自体に難があるようにも思うのだが、それでも少なくとも、マクドナルドがハンバーガーショップの全てでも無ければ、ハンバーガーという食べ物の価値を決める基準の全てでも無いということだけでも頭の隅に留めておいていただけたら、まずはそれでよいと思う。見どころあるハンバーガーショップは他にもあるということである。

 これがちょうど好い機会、世の中他にどんなハンバーガーが食べられるか探してみるとよい。逆にそうした作業を経てこそ初めてマクドナルドの真価が見えてくるのではないだろうか。

 目の前に吊り下げられたものだけをペンペン叩いているのでは、いつまで経っても埒が明かない。同じ540円で何が出来るか、490円で何が出来るか、冷静沈着なる比較検討こそが肝要だ。 (つづく)



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2013.7.5 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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