今月は半ば過ぎまでずっと体調が悪く、外食もしばらく控えていたのだが、ほぼ落ち着いたので、記事の更新頻度もこれから徐々に戻ってゆくことと思う。
さて、銀座でバーガーと来れば、銀座五丁目Burger 5(バーガーファイブ)。この日は昼に訪ねてパイン&ベーコン1/3LB(150g)、¥1,300。フレンチフライ又はサラダ&ランチドリンク付き。
ランチのハンバーガーメニューは「クラシック」「チーズクラシック」「アボカド」「ダブルチーズクラシック」、そしてこの「パイン&ベーコン」の全5品。都内に数あるハンバーガー専門店の中では比較的シンプルなラインアップである。
パティはサイズが2種類、1/4LB(112.5g)と1/3LB(150g)。この春より豪州産牛から産地を変更。「アンガス種」などを使ったパティは、以前から一貫して脂の少ない、しっかりと硬い成形具合だったが、それは今も変わらず。多少「ゴチッ」とした無骨なところを持ったパティである。
その上にこれも強めに焼いたベーコンが×(バッテン)状に乗り、さらにその上にグリルしたパイナップル。「○」と「×」が重なり合う一品。
パイナップルは期待通りのシロップ漬けの甘さ。だがその甘味が期待以上の旨味にまで発展していないのは、ひとえに甘味を立たせる塩味(えんみ)の不足による。ベーコンの塩気弱く、パティに振った塩コショウも赤身肉の香ばしい味わいを引き出し、立たせ、肉らしさをより一層強めるような、あるべき役割を残念ながら果たしていない。
前回ゴルゴンゾーラのチーズクラシックを食べた際には、チーズの塩分がその役を果たしていた。チーズが乗るのと乗らないのとでハンバーガーそのものの"色彩"が、それこそ「カラー」か「モノクロ」かというくらいに大きく違って感じられる。
バンズは峰屋製、酒種の天然酵母バンズ。以前はライ麦バンズもあったが現在はこの1種のみ。オニオンはダイスに刻んでレリッシュと同位置。
§ §
塩の振りひとつで印象(=結果)が大きく変わってくるバーガーである。ハンバーガーが肉料理である以上、肉を活かす塩の機能・役割は実に大きい。塩が効果的に働けばパティのみならずパインやベーコンもその持ち味を利かし始め、ハンバーガー全体がその歯車を大きく動かし始めることだろう。
そう想像してみると、塩というのは「食材」という名の歯車を動かすための「潤滑油」に例えるのが適当かも知れない。その辺りの機能を重視すべきバーガーであるように私は思った。
→ # Burger 5 [銀座] のチーズクラシック ゴルゴンゾーラ
# Burger 5 [銀座] のアボカド ライ麦バンズ
# Burger 5 [銀座] のクラシック ライ麦バンズ
# Burger 5 [銀座] のチーズクラシック ライ麦バンズ
# 225 Burger 5 [銀座]
― shop data ―
所在地: 東京都中央区銀座5-1 GINZA5 B1F
東京メトロ 銀座駅歩1分 地図
TEL: 03-5568-3110
オープン: 2005年8月8日
* 営業時間 *
月〜土: 11:00〜22:45(LO22:00)
日祝: 11:00〜21:45(LO21:00)
定休日: 不定休(要確認)