金剛産業『GARAGE BURGERS CAFE』でご紹介した銀座五丁目Burger 5(バーガーファイブ)のチーズクラシック1/3LB(150g)、フライドポテト・ピクルス付¥1,200。ゴーダ、モントレージャック、レッドチェダー、グリュイエール、ゴルゴンゾーラ――選べる5種類のチーズから、この日はゴルゴンゾーラ。
店主矢島さんがNYの"Empire Diner"で初めて食べたと「ブルーチーズが乗ったハンバーガー」がおいしかったことから、その影響もあって加わっているメニューである。
ライ麦バンズはやめてしまった。今はかつて「ホワイト」と呼ばれていた峰屋製の天然酵母1種類のみ。パティは1/4LB(112.5g)と1/3LB(150g)の2サイズ。
いや、それ以上の大きな変化が一目瞭然、店にある……通路との間を隔てていたガラス窓を全撤去してしまったのだ。壁一枚隔てられた落ち着きといったものは確かに失われたかも知れないが、こもった感じは無くなり、文字通り開放的になった。つまり、より気軽に入りやすくなったと言ってよい。
話戻してパティ……実はと言うべきか、ついにと言うべきか、4月より、これまでの豪州産から大きく産地を変えた。しかも「アンガス種」が入っているという。
前はかなり地味な、"静かな"味わいのパティだったが、今回は赤身肉の何とも香ばしい味わいが以前よりはっきりと濃く感じられる。脂の少ないしっかりとした噛み応えに、ブルーチーズがこれもしっかり滲みてゆく感じで、目鼻立ちがだいぶはっきりした。元々がシンプルな作りのバーガーであるだけに、ゴルゴンゾーラ一発の利きが実に効果的。肉に対して「それをおいしくするチーズ」という関係も明瞭だ。
峰屋のバンズは「もちっ」とした粘りのある生地。「むっちり」と跳ね返す弾力がある。天然酵母特有の旨味と甘味が、肉やチーズの塩気の後から現れて、後味を緩やかにまとめ上げる。
肉がここまで正しくその「肉らしさ」を発揮したとなると、当今流行りのレリッシュとオニオンの刻みは、どうもそぐわない。その力強い肉の旨味を助ける方向に考え直してみてもよいのではないか。
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下の写真は矢島さんが初めて店を開いた地、新宿アイランドタワー。『GARAGE BURGERS CAFE』に書いたように1997年、この地下1階4坪半のカフェオープンからバーガーファイブへと至る"世紀を跨ぐ"歴史がスタートした。
以下こぼれ話……80年代初頭、東京調布の仙川(せんがわ)を本店とする「ストロベリーファーム」というレストランチェーンがあり、米国式のハンバーガーが700〜800円で食べられた(web上にも懐かしむ声多数)。
この頃は「Hard Rock CAFE」も今と全然違っておいしくて、お金がある時はハードロックカフェ、無い時はストロベリーファームを利用して遥か米国の味を懐かしんでいた――と矢島さん。ハンバーガーの専門店が今のように出来る20年以上も昔の話である。
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# 225 Burger 5 [銀座]
― shop data ―
所在地: 東京都中央区銀座5-1 GINZA5 B1F
東京メトロ 銀座駅歩1分 地図
TEL: 03-5568-3110
オープン: 2005年8月8日
* 営業時間 *
月〜土: 11:00〜22:45(LO22:00)
日祝: 11:00〜21:45(LO21:00)
定休日: 不定休(要確認)