バンバン上げてゆく――などと書くといかにも威勢が好いが、単に遅れまくっているだけの話である。
例のフィッシュバーガープロジェクトを受けて、この日はKUA`AINA(クア・アイナ)で魚のサンドイッチマヒマヒ¥980。↑解かり難い写真で面目無い。白身の色とパンの色とが同系とあっては、こうなるより仕方無い。
「マヒマヒ」とは魚の名で日本では「シイラ」。「魚偏に暑」などと書く字の如く「全世界の熱帯・温帯海域に広く分布」し、「ハワイでは高級魚として扱われ」ている。そのシイラのサンドイッチである。
クアアイナの好いのはパンが3種類、「カイザーロール」「全粒粉」「ライ麦」から選べるところだ。それはハンバーガーでも同じである。
今日のこのマヒマヒの場合、例のガチガチのカイザーロールでは硬過ぎて魚を挟むには不向きと判断。それで全粒粉を選んだのだが、これが正解だった。トーストのコゲ味が何とも愛おしく美味。耳に旨味が集まっている。
シイラもグリルのコゲが利いていてかなり好い。若干の血合いを含み、鯖のような脂の旨さを見せもするが、例えるなら「チキンフィレサンド」の胸肉のおいしさにも通じる、繊維質な"タテ"の食感が何より最大の味わいどころである。
オニオンは硬さを残す焼き加減。歯応えがあり、食感的な注意がそちらへ向かうため、魚の臭みといったものをことさら意識せずに済む作りになっている。カイエンペッパーなど散らしたタルタルソースは、このサンドイッチだけに使われる「マヒマヒ専用」。こちらも臭み消しおよび食べ口をマイルドにする潤滑油の役割として有効。
§ §
焼き魚をパンの間に挟んだだけの実に単純なメニューながら、「案外にもイケた」というのが率直な感想。正直"牛"以上に食べやすい、愛着すら湧く一品。
最後に――。
言うまいと思いつつも言わずにおれない"お決まり"を御免……シイラ(・∀・)イイ!!
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