2013年最初の号にして、創刊10周年の記念号第一弾です! "Wheel Junkie"のためのフリーマガジン『ON THE ROAD MAGAZINE (ORM)』最新のVol.35が本日4月10日より全国協力店で配布開始です。
発行部数27,000部。ハーレーダビッドソン正規販売店、フォード正規ディーラーをはじめ全国800ヶ所以上の協力店で無料配布されます。もちろん全国のハンバーガーショップ&ダイナーでも。
それで私、今号の巻頭特集を相勤めさせていただいております。タイトルは"THIS IS THE REAL THING!"。
車好き、バイク好き、そして「アメリカ好き」が読者の大半という雑誌ですので、そんな彼ら「アメリカ好きな読者に向けたハンバーガー特集」として構成しました。
先日英字新聞"The Japan Times"に載ったインタビューは日本人である私から「米国人・外国人に向けたメッセージ」、今回の記事は日本人である私から同じ「日本人に向けたメッセージ」であるとお考え下さい。
私たち日本人にとってはまだまだ物珍しい、非日常的な、「ご馳走」なポジションであり続ける食べ物・ハンバーガーですが、その母国の国民たるアメリカ人にとっては、特別めずらしくも無い、ごく日常的な食べ物、身近な食べ物、空気や水と同様に生きる上で欠かせないものの一つであるワケです。日本食に例えるなら「そば」や「うどん」、「おにぎり」のような存在でしょうか。
つまりアメリカから見て「外国人」に当たる我々日本人が思い描く「ハンバーガー」と、その母国の国民たる彼らアメリカ人が当たり前のように思う"hamburger"とはちょっと違うというのが、まず最もお伝えしたかったところです。
では彼らと我々とでは「どこが」「どう」「どれくらい」違うのか――そもそもの「認識の違い」「感覚の違い」、そして「食文化」およびその「歴史」の違い、すなわち「背景の違い」といった部分までも含め、高円寺「FATZ'S」、神楽坂「MARTINIBURGER」、麻布十番「WHITE SMOKE」という、アメリカ人が経営する店・3店を紹介しながら、誌上で検証と確認をおこなっています。
見開き左ページのハンバーガーの写真の上に載る英文――これはただのデザインではありません。「あなたにとってハンバーガーとは?」という質問に対する3店のオーナーの答えです。母国語で返していただきました。特に「WHITE SMOKE」のCraig(クレイグ)さんの答えは長文で、ほんの一部だけしか載せられませんでしたが、実にわかりやすい説明でしたので、近日当ブログ上に全文を掲載しようと思っています。
彼らアメリカ人が思う"hamburger"とは何か。"good!"とか"perfect!"とか言って親指を立てる、そのOKラインとは何なのか。彼らは「何に対して」親指を立てているのか、OKを出しているのか――その核心にあるのが、タイトルにある"real thing"です。どうぞ「本質」と訳して下さい。
車にせよ、音楽にせよ、スポーツにせよ、これは食に限らずあらゆるものに言えることですが、物事の"real thing"をまずよく理解した上ででないと、その先の応用や発展は有り得ませんし、成り立ち得ません。ですから正しく"real thing"を理解しているかどうかというのは大変重要な問題なのです。
ところが、それだけ重要な"real thing"であるにも関わらず、よく語られずに外側の、外面的な部分ばかりが注目されたり、話題を呼んだり、珍重されたり……といったケースが実によくあります。
日常当たり前な事柄過ぎて、普段あらためて語られることが無い"real thing"というのもあるでしょう。特に「食」は、それこそ水や空気のようなものなので、特別な興味や好奇心の対象にならない場合も多いと思います。
当のアメリカ人の間では「常識」であっても、我々日本人にとってはまるで未知なる事柄であったり、逆に日本人の間では常識と考えられていることが、実は我々自身が創り出した決め事や空想に過ぎなかったりという実例は、身近にも案外と多くあるのではないでしょうか。それは「誤った日本の文化がアメリカに伝わっている」といった「逆のケース」もまた然りです。
ともあれ「本質」というのは文化においても、教育においても、研究においても、何においても重要な事柄。だから"real thing"は"native"にそれを有する"real"なアメリカ人に聞け――というのが今回の巻頭特集のテーマであり、この私からのメッセージです。
そしてもう一つ、そんな"native"な彼らの店へ行けば、かつてあなたがアメリカで食べた"アノ味"に再会出来る、かも知れない……といった話でもあります。
連載ページ「On The Street Burger」vol.15は神奈川・横須賀「TSUNAMI」のご紹介。FMヨコハマ「プレミアムバーガー スペシャルチケット」の参加店です。
毎度のご案内、ORMは『HAMBURGER STREET 創刊号』の表紙イラストを描いて下さいましたイラストレーターGAO NISHIKAWA (ガオ・ニシカワ)氏が発行するフリーマガジン、無料誌です。今号の表紙はまさにその『創刊号』カバーイラストのリバイバル!
ハンバーガー関係の配布協力店は以下。食べに行かれた際に是非お持ち帰り下さいい。無くなり次第配布終了です!
BIG SMILE [茨城・取手]
TRUST SALOON [大井町]
A&G DINER [外苑前]
AS CLASSICS DINER [駒沢大学]
WeST PArK CaFE 代々木上原/赤坂/丸の内各店
GIGGLE [祖師ヶ谷大蔵]
Bigmamacafe [横浜・北山田]
TSUNAMI [神奈川・横須賀]
GUGGENHEIM MAFIA [神奈川・本厚木]
MOOSE HILLS BURGER [山梨・河口湖]
California Diner JACKAL [静岡]
SMASH HEAD [名古屋・大須観音]
K'S PIT [愛知・半田]
ハンバーガーランド [福井]
AUNTY-MEE burger [滋賀・大津]
Junk Food Parlor HOT CHOP [京都・長岡京]
NICK&RENEE [大阪・桃山台]
THE PAN HEAD'S HEAVEN SALOON [大阪・九条]
「ON THE ROAD MAGAZINE web」も絶賛更新中。『HAMBURGER STREET 創刊号』『創刊準備号』ならびに『THE BURGER MAP 首都圏』、『ハンバーガーの歴史』も引き続きよろしくお願いいたします!
→ 【最新情報】 「ON THE ROAD MAGAZINE web」に、つくば編のダイジェスト記事掲載
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』、GAO NISHIKAWA氏のオフィスを初訪問
# 『ON THE ROAD MAGAZINE』別冊――『RIDE FREE!』創刊!
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.34 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.33 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.32 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.31 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.30 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.29 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.28 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.27 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.26 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.25 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.24 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.23 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.22 配布開始
【最新情報】 『ON THE ROAD MAGAZINE』とハンバーガー