↓の写真は、試作と言うより"検討段階"初期のもの。専門店の多くがそうしたように、牛肉の産地・部位・挽き方・赤身と脂の比率といったことを一つ一つ決めていったのが昨年9月。それから早半年が経ったが、今も当初予想の数倍という高い売上げを持続しているというから何よりだ。
チーズバーガーのチーズは、前回紹介した時点では、細長く切った「レッドチェダー」と「ペッパージャック」を交互に並べてミックスチーズのようにしていた。それを「ペッパージャック」をやめて、代わりに刻んだハラペーニョを加えるように変更。チーズは「レッドチェダー」と「モッツァレラ」の2種類に。つまりペッパージャック(「ジャックチーズ」に唐辛子などのスパイスを加えたもの)を自前で作るようになったということである。パティの下にも輪切りのハラペーニョ。
顔を近寄せるとハラペーニョ独特の粉っぽいにおいが漂って来るが、しかし食べてみると大して辛くない。「気が抜けた」かと思うくらい辛味の利かないハラペーニョである。使っているモノ自体をそもそも見直した方がよいだろう。
バーナーで作ったコゲが香ばしいにおいを立て、独特のコクがキュッと押し寄せる――その辺りの"cheesy"加減は申し分無し。"半生・半グリル"のオニオンのコクとチーズも実によく合っている。
マスタードとマヨネーズを少なくしたのも好い。「調味料で作り出した味」「調味料で食べさせる味」というのは、やはりどこかに無理と言うか強引さがあって、ゆえに限界が見えてしまってよくない。あくまで「助ける」ポジション、補助的な役割にその使用は留めておくべきだろう。レタス・オニオンを減らしたのも好判断。「肉とチーズの関係」がより強調された。
US産パティは125g。粗挽きと細挽きのミックス。期待通りの「欲しい」肉の味を発揮していて及第点。湘南藤沢「Kalaheo(カラヘオ)ベーカリー」製のバンズは、やはり二口分ぐらい量が多い。最後にどうしてもバンズだけが残る。調整したい。
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肉の味を中心に据えた、ビーフの味"だけで"楽しめるハンバーガーという基本構造にブレ無し、崩れ無し。チーズもオニオンも肉にしっかり"プラスに"働いている。「ハンバーガー」というものをすごく「楽しめる」ハンバーガーであると私は思う。
→ # tokyo omo style [豪徳寺] のチーズバーガー
# tokyo omo style [豪徳寺] のレモンバーガー
# 297 tokyo omo style [豪徳寺]
― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区豪徳寺1-23-12 ささビルB1F
小田急 豪徳寺駅歩1分・東急 山下駅歩2分 地図
TEL: 03-5799-6895
URL: http://tokyoomostyle.com/
オープン: 2010年7月7日
* 営業時間 *
ランチ: 12:00〜16:00
バー: 18:00〜24:00フードLO(〜29:00閉店)
定休日: 月曜日(売切れ等あるので、要ホームページ確認)