2013年02月01日

【二ッ目!】 FAITH [曙橋] のベーコンチーズバーガー




 金剛産業GARAGE BURGERS CAFE(ガレージバーガーズカフェ)』でご紹介した東京・新宿は曙橋(あけぼのばし)、FAITH(フェイス)ベーコンチーズバーガー¥1,280について詳しく――。


 昨年の夏より肉を国産牛からUSに変えた。「使ってみたかった」と、以前の記事でその思いをあれだけ強く覗かせていた国産牛だが、6年目にして変えた理由は、より「らしい味」を求めていった結果――ということのようだ。以前は113gだったが、今は増量して123gに。


 そしてつい最近ベーコンが変わった。これは店主・織居さんの奥様の提案である。今までのものは薄くてビロッと長いものをあまり焼き込まずに挟んでいたが、それではつまらないと、パンチを求めて今のモノに変えた。

 分厚くて、板のように真っ直ぐ曲がらないベーコンである。厚切りのステーキと言ってもよい。豚特有の脂の旨味の中にガチッと硬い噛み応え。確かにパンチがある。

 弾けるコショウの香り。そして甘いソースが控え目にかかる――コレは単純にケチャップのようだ。

 このごく少量のケチャップの使い方が実に好い。バーガー全体を挙げて「甘々」していたなら、この僅かな「甘」はここまでは活きないが、「甘々」していない中の「甘」は、少量であればこそ、それこそキュートだ。可憐だ。出力を抑えた中でこそ初めて表現可能な微量の「出力」というものが、確かに在るワケである。


 バンズは表面のゴマの多さに一層拍車がかかったようだ。クシャッと潰れる類のやわらかさ(≠ふわふわ)で、内側がカリッとトーストされており、パリッとした食感がある。ポテトもカチッと硬めな揚げ方。上に乗る葉はチャービル。オニオンは生。もう少し辛味があってもよいか。

 強烈な印象の陰に隠れて目立たないものの、パティもしっかりとした食感。特に表面がカッチリと硬い。全体に食感を大事にしたバーガー。デリバリーを主体としていることも強く影響しているのかも知れない。パキッとしたメリハリが感じられる。

§ §

 それで面白いのがピクルスだ――。

 FAITHではスライスしたものをハンバーガーの「中」に入れている。よくよく考えてみると、昨今の「グルメバーガー」におけるピクルスの扱いは、「1.バーガーには入れずに外に添えて出す」か、「2.細かく刻んだ"レリッシュ"を入れる」のが主流で、こうなってみるとそのままの形でピクルスが挟まっていることの方が今では少ないように思う。伝統的なマクドナルド的スタイルの踏襲ということで、これはこれで貴重なことのように思える。

 たかがピクルス、されどピクルス――時流や流行りに合わせる必要は皆無。ちょっとしたことながらも、このスタイルは是非とも大事にして欲しいものである。



# 258 FAITH [曙橋]

― shop data ―
所在地: 東京都新宿区荒木町16 エスペロビル101
     都営新宿線 曙橋駅A4口より歩3分 地図
TEL: 03-6661-3353
URL: http://www.delivery-faith.com/
オープン: 2007年11月17日
* 営業時間 *
月〜金: 11:30〜15:00, 17:00〜20:00
土・祝: 11:30〜19:00
定休日: 火曜日、日曜日※デリバリーのみ営業(要確認)

2013.2.1 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:42 | TrackBack(0) | 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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