紆余曲折あったおかげでチキンサンドにも、特にケンタッキーフライドチキンが売り出すサンドイッチに興味が向くようになってきた。限定モノも含め、いつか心に適うチキンサンドの"決定版"に出合えそうな気がして楽しみでならない。
この日は10月4日発売の期間限定、プレミアムローストチキンサンド¥450。「チキンフィレサンド」が¥380、先だっての「香味チキンサンド」も¥380なので、¥450はイイ値段。
振り返ってみると、毎度おなじみ月刊『MONOQLO (モノクロ) 2011年8月号』の「ハンバーガーランキング100」において、ハンバーガーでは無いにも関わらず数多の"ハンバーガー"メニューを押し退け、危うく1位を獲るところだった「ローストチキンサンド」という商品がやはり¥450だった。ということはローストチキンサンドが"プレミアム"になった分の金額的上乗せは"無し"ということになる。
リリースこちら。それにしても訪ねたこの日は10月31日、つまりハロウィンなのである。>軍曹、いくら何でも早過ぎです。
昨年のローストチキンサンドの折はトマトが挟まり(オニオン無し?)、特製BBQソースを使っていたが、今回のプレミアムはトマト無し、オニオンが入り、ソースは「黒胡椒の辛みがアクセントの」特製オニオンソース。
包みを開けるとガーリックの(ような)ニオイがぷーん。冒頭の写真・中央やや左寄りに突き出す固形物はどう見てもニンニクだと思うのだが、ところがリリースに一切記載が無いと、毎度のことながら少し不安になってきたりもする……(笑)。甘辛〜いソースに強烈なガーリック(推定)。甘い特製マヨソース、辛味の利いた白い生オニオン、いろんな「濃い味」がギュルギュル利いてる濃い味のサンド。
そんな煮詰まったような濃い味の中、チキンの身のやわらかさが際立つ。
今回のサンドのチキンはKFC十八番のフライドではなく「ロースト」である。それも「炭火でじっくり焼き上げ」ているという。炭火と聞くといつも疑問に思うのだが、一体いつ・どのタイミングで焼いているのだろう……一度工場見学させていただかないといけない。
部位はモモ。一枚肉。期待を裏切らないジューシーさで、食べていてなかなか気持ちが好い。ケチなところが無い肉だとでも言おうか。バンズは「香ばしく焼き上げたこだわりの」新グラハムバンズ。表面に打ち粉。冷静に味わうと「ぼそっ」とした味でこれも期待通り。悪くない。
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それこそ町のパン屋で売る"惣菜パン"とは次元が違って然るべきなので、本業たる具材のチキンはもちろん、ことバンズの部分で「本格」の証たる何らかの差別化が出来ていなくては面白くない。
なにしろ私の期待は、いかに日本的な"惣菜パン"とは違う食べ物として食べさせてくれるか――という一点に懸かっているのである。そうした意味で今回のグラハムバンズは興味深いし、バーガーキングの「ローストチキンサンド」の全粒粉バンズもクセがあって面白かった。挟む食材や味付けによってバンズをどう合わせてくるか――といった楽しみもKFCにはあると思う。
→ # ケンタッキーフライドチキンの香味チキンサンド
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# 292 KFC ROUTE25 [下北沢]