「やっとパティが仕上がりました」と連絡をいただいて、中央線は国分寺(こくぶんじ)、B.B.B.(ビービービー)を訪ねた。ハンバーガーメニュー18品。プラス月替わりの「今月のバーガー」1品。この日食べたのは10月のバーガークラシックダブルデッカー¥1,200。
この記事を始めるに適当な写真であるかは判らぬが、↓夕闇迫る国分寺の駅である。手塚(てつか)さん曰く「居酒屋の街」と。
北口駅前の雑多な界隈を抜け切ると、地元の人しか足を向けぬような店がぽつぽつと、それでも指折り数えてゆけるほどのまとまった数が建ち並んでいる裏通りがあって、その外れにようやくB.B.B.。
この数ヶ月、ずっとパティの改良に取り組んでいた。オージービーフ100%は変わらず。部位もそのまま。ただ、ブロックで仕入れて店で細く切り出して――というところのその「切り方」を、長い時間をかけて見直していたのである。
前回食べたときは青椒肉絲(チンジャオロウスー)に近い細切り肉の食べ口だったが、今回食べたソレはゴロゴロとした牛肉の「粒」が集まって、文字通りの"肉粒感"を発揮している。この粒々が実に歯切れ好く、サクッと噛み切れるのである。食べやすい。
サイズも変わらず120g。今回ダブルなので240g。熱々! 少し脂が多いのが気になった。
バンズは天然酵母使用。濃い茶色のクラスト(表皮)に深い甘味。後味がよい。が、肉がこのような個性的な食感を持ってくると、ふかっとした食べ口は少し方向が違うようにも思える。パティを変えたらバンズもそれに合わせるのが理想だろう。検討してみてもよいタイミングだ。
このバーガーにはなぜかガーリックマヨネーズが不使用。代わりにタルタルのようなマヨネーズソースが入る。この味付けが今ひとつ。ぷんと漂うニオイも感心しない。ハニーマスタードが後引く余韻。あとは野菜の一切入らない、パンと肉だけのバーガーである。
そのことを思えば、バンズとパティだけで十分に魅力のある、飽きさせない一品だ。手塚さんが狙った通りのパティのおいしさが前面に出ていて、ハンバーガーにふさわしい迫力もある。
§ §
悩みに悩んだ甲斐あって、かなり特徴的な食べ口の個性的なパティに改良が成った。噛み応えを意識しながらもあくまで食べやすい。食べやすさを第一に考えながらも、忘れ難い噛み応えを備えている。
好いパティを手に入れたので、あとは肉の味をさらに活かす塩コショウの使い方と味付け。そこが決まれば今より少なくとも十倍のパワーアップには繋がることだろう。どんどんおいしくなっているB.B.B.(バーガーばっかりの僕ら)である。
― shop data ―
所在地: 東京都国分寺市本町2-18-16
JR・西武 国分寺駅歩7分 地図
TEL: 042-312-4461
URL: http://bbbhamburger.com/
オープン: 2010年11月1日
* 営業時間 *
平日: 11:30〜22:00(LO21:30)
日曜: 11:30〜21:00(LO20:30)
定休日: 月曜日(※要確認)