フレッシュネスバーガー、続いてスパムバーガー¥380。スパムをトッピングした「ハンバーガー」ではなく、ビーフパティは無しでスパムのみが挟まる、つまりはスパム「サンドイッチ」である。月刊『MONOQLO (モノクロ) 2011年8月号』の「ハンバーガーランキング100」では第53位だったが、そして「サンドイッチ」ではあるのだが、しかし私はフレッシュネスのあらゆるハンバーガーメニューを脇に押しやって、断然このスパムバーガーを推したい。
その前にちょっと素敵なフレッシュネスと遭遇――神奈川県横浜市中区、関内セルテ店。さすがは横浜ベイスターズの本拠地横浜スタジアムそばの店、店内程好くお洒落にベイ色。そしてもちろん「ベイスターズ戦チケットをお持ちのお客様 DRINK30円OFF」。
さてスパムとはご存知の通り商品名であって、NHK的には「ランチョンミート」と呼ぶのが適切か。肉はポーク。巷でスパムが注目される以前より、フレッシュネスはスパムを使ったメニューを売り出していた。
コレが素晴しい。こんにゃくのように分厚くテカったスパムが「キリッ」とした塩気をわかりやすく利かせる。テカりの素はテリヤキソース。その際立ったスパムの塩気にターンオーバーしたフライドエッグの黄身がとろりとかかるその瞬間こそが至福の時。えも言われぬおいしさ!
さらにスパムの塩気を追いかけるように、クラシックバーガーのときには余計に感じられたゴマバンズの甘味が後から利いてきて、塩味の後の実にたまらない甘い引きを生み出している。その「塩甘」のコントラストのみごとさ。
下にレタスでなく千切りのキャベツ。口中で細かく「ブツブツ」と切れる感じが小気味好い。唯一トマトだけが他の食材とは違う方を向いている風なのだが、かえってそれが味わいに変化を与え、絶妙な気分転換・方向転換に繋がっている。
§ §
はっきりとしたメリハリのある、キャラが立った一品。個性があり、特色があり、見た目もよい。前回の「アボカドバーガー」にはそれが無かった。どこが特色なのか、何を食べているのかさえ今ひとつ判然としなかった。
フレッシュネス中の傑作だろう。「どれか一品食べてみたい」と言うなら、迷わず私はスパムを薦める。合わせるは無論生ビール!
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2012.9.23 Y.M