私がモスバーガーというチェーンを知るようになったのは、このモスライスバーガーがきっかけだった。逆に言うと、1972年東京の成増に創業したこのチェーン店の存在に、モスライスバーガーが発売されるまで私は全く気付かなかったのである。ロッテリアは見かけたし、森永ラブも知っていた。明治サンテオレでも食べたことがあった。しかしモスライスバーガーの発売まで、モスバーガーは知らなかった。
という次第でモスライスバーガー 海鮮かきあげ(塩だれ)¥300。ここまで来ると最早サンドイッチでもないのだが、上記の通り、モスバーガーを語る上で欠かすことのできない重要メニューであるので、避けずに取り上げることにする。サイトの説明こちら。
デビューは1987年。「つくね」に始まり、「きんぴら」「やきにく」、その後いくつものバリエーションが発売された。現行の「海鮮かきあげ」はどうも2001年辺りの発売らしい(その後マイナーチェンジした云々の情報については不明)。
まずサイズに驚いた。想像していたよりずっと小さかったのである。ガラス食器などを梱包する際に使う「ミラーマット」のような素材の、何とも立派かつ高機能な袋がピンとその上下の翼を伸ばす中央に、ちんと鎮座している恰好だ。
味についてももっと激しいものを想像していたのだが、意外や淡くおとなしい味付け。特製塩だれのニオイか、ゴマの風味がクンと強い。説明にある、いか、海老、玉ねぎ、人参、枝豆については全部確認できたように思う。当然ながら中では海老が花形である。
ライスプレートについては「お米の粒が立ってる!」とか「ツヤっツヤ!」とかいったような強烈な印象はないが、最後まで形を保って食べづらいことはなかった。
§ §
要は焼きおにぎりである。本当を言えば、私が本来取り上げたい・究めたい分野とは違うのだけれど、敢えてこのメニューのモスにおける存在意義を考えてみると、ハンバーガーもある、チキンもある、カツもある――という中に、こうした全く毛色の違ったメニューがあることによる幅の広さ・バリエーションの豊かさというのは、やはりモスバーガーの魅力の一部になっているのだろうと思う。ハンバーガーショップにおけるご飯ものの位置付けを考えてみれば、それに近いだろうか。たまには米も食べたいのである。
月刊『MONOQLO (モノクロ) 2011年8月号』の「ハンバーガーランキング100」の折には、さすがに審査対象外。
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2012.9.22 Y.M