ハイペースのアップ、続けます――。
昨日の「エビバーガー」と共に双璧をなすロッテリアの二大看板商品、「絶品チーズバーガー」。2007年11月に初登場した「絶品」の"進化版"として翌2008年11月に発売されたのが、この絶品ベーコンチーズバーガー¥420である。関連情報コチラ。
その後「絶品」は2011年4月にリニューアルされるが、その折の資料にベーコンチーズの名は出て来ない。
「絶品」は業界初のナチュラルチーズを使用したチーズバーガーだった。それも2種類。但しその2種類が何と何であったか、手元の資料にはただ「2種類」としか書かれていない。それが2011年のリニューアルにおいて「ゴーダとチェダー」になった。そして20%増量した。リニューアルについて判っているのは以上2点。
バンズは1等粉、酒種酵母発酵、手丸め。パティは部位指定豪州牛の内モモ肉・肩肉に豚の背脂をミックス、8mmの粗挽きでサイズ80g。塩コショウと"オレガノ"で味付け。
そしてベーコン。関連資料によれば、「薫り高い桜チップで通常の2倍以上の7時間をかけてじっくりスモークすることで、肉本来の食感とジューシーな旨みが凝縮されたベーコンを、超厚切りと呼べる3.5mm(通常約1.8mm)にカットした抜群の食感と存在感に集約される」――。さぁ、役者は揃った。
以下感想……やわらかくてスモークの強いベーコン。「フツッ」とした噛み切る感じが好印象。ただパティの印象がない。弱い。歯に当たるものがない。合挽き肉特有のクセの強いニオイがないだけ御の字か。
ベーコンの次に印象が強いのはコショウ。チーズはよく伸びる。バンズはおだやかな甘さ。ふわっとソフトで、あるいは「くしゅっ」と空気が抜けて萎んだようにも見える。
§ §
私としては4年前に「絶品」を食べたときと同様、どうしてもコレがハンバーガーには見えない・思えないのである。
第一にはバンズの形だろう。このミョウな"なで肩"の輪郭からはハンバーガーらしい溌剌とした元気が伝わってこない。下を見つめ「シュン」と肩を落としている、そんな図に見える。重力に負けてビターッと地面に這いつくばってしまったような、そんな姿に見える。パティも覆いかぶさるバンズから逃れ切れず、すっかり呑み込まれてしまっている態に見える。
口にしてみても、ハンバーガーを食べているという感覚には至らず、何か別種の食べ物、「おいしいスナック」といったような感想にしか向かって行かない。私自身不思議である……。
何にせよ包みを開けて中身を見た瞬間の第一印象、最初の心の動き――それに尽きる。一点に集約するなら「バンズの形」。月刊『MONOQLO (モノクロ) 2011年8月号』の「ハンバーガーランキング100」では76位。
→ # ロッテリアのエビバーガー
# ロッテリアの半熟タマてりバーガー
# ロッテリアの絶妙ハンバーガー
# ファストフード ◆ ロッテリアの絶品チーズバーガー
# ファストフード ◆ ロッテリアのハンバーガー
# 003 ロッテリア