先日のとびきりハンバーグサンド「チーズ」に続き、またもモスバーガー。少し短めに――。
ロースカツバーガー￥340。これこそ「バーガー」ではない。ロースカツ「サンド」と呼ぶ方がむしろモノスゴークしっくりくる一品。が、私は相当気に入っている。もちろん「バーガー」としてでなく「サンド」として。モスのあらゆるバーガーを押しのけて、このロースカツバーガーを私は推したい。
公式サイトには「どこか懐かしい分厚いカツに、キャベツが大盛り」とある。もう少し書きようがあろうに(笑)。
だって「上質ロースの1枚肉を使用」なのである。脂身を極力抑えたというのは本当で、本職のとんかつ屋に行ってさえ味わう「衣の中は脂身だらけ。肉なんてホンの少し」という水増しならぬ"脂増し"状態がこのロースカツには無いのだ。衣の内側は均一に肉で満たされている。
サックリ口に入る歯切れの好さ。好い食べ口。揚げ様も好くて、時間が経ってもカリサクと衣が音を立て続ける。
ソースは甘いが退きがよい。でも甘い。
バンズについてはバーガーに使うより、むしろこういう食べ方・具材の挟み方の方がはるかに合っている気がする。バーガーのとき感じた多少の問題点をこのロースカツサンドには一切感じない。
とにかく思うのは、「ハンバーガー」と言うより、ひたすらに優秀な「惣菜パン」なのである。モスバーガーは。こんなによく出来た惣菜パンはなかなか無い。しかも挟むカツは注文したらその場で揚げてくれるワケである。席には揚げたてのアツアツが届けられる。大きさも手ごろ。サクッと食べやすい。物凄くよく計算し尽くされた、溜息すら出そうな一品。隙が無い。出し方・見せ方も巧い。完璧だ。
§ §
ヒール(下バンズ)の上にアメリカンマスタード。月刊『MONOQLO (モノクロ) 2011年8月号
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2012.9.18 Y.M
