最近、東京は東北沢の「TOM'S CAFE」を取り上げる機会が多かったですが、京都にも忘れてならない"tom's cafe"がありますネ。京都は左京区・一乗寺のアイルランド人ブラウンさんのお店、toms(トムス)。
「タカシのB級グルメ日記」のタカシさんがレポートして下さったりで、何かと音信・連絡があったものですから気付きませんでしたが、よく考えてみれば私自身が店を訪ねるのは、2008年の訪問から実に4年ぶり――オリンピックです。時が経つのは、いや実に早いもの。
昨年3月にリニューアル工事のため一時店を閉められて、3ヵ月後の6月にリニューアルオープン。再開後しばらく週2日営業でしたが、今は火〜土の週5日、18〜23時で営業しています。以下がその改装後の店内の様子です――。
聞けば英会話教室「BROWNS ENGLISH」が今や3校に増える盛況ぶり。本校であるトムス2階の"高野校"に"岩倉八幡前校"、さらに今年6月に"修学院校"が開校して3校掛け持ちの忙しさです。
リニューアルして店内何が変わったかと言うと……そこは各自ご確認下さい(笑)。
変わったと言われれば変わったような、変わっていないと言われればやっぱり変わっていないような……ま、言葉に惑わされず、「心の眼」で見れば、必ずや違いが判りましょう。
ひとつ言えるのは「夜のtoms の方が俄然魅力が増す」というところでしょうか。
時候は初秋ないし"晩夏"、いまだ蒸す夜の京都を汗ばみながら移動した末、踏み入る店内のその涼しさ。照明の落ち着き。冷えたビールの喉越し。ゆっくりと過ぎる時間――気を許しているとアッという間に夜が更けます。
以前よりメニュー数は絞られていて、ハンバーガーがその主軸に据わっています。全部で11品+ラム、カンガルー、ベイビー、ベジ。サンドは3品。他に「ナチョス」S ¥525、「ケサディア」¥700などのメキシカン。
「もっと大きいのが食べたい」という要望からパティを大きいLサイズにした「スーパーバーガー」シリーズが登場。この夜はスーパーチーズバーガー¥1,365にハラペーニョ¥52のトッピング。
レギュラーパティ113g(1/4ポンド)に対し、Lサイズパティは185g。以前と変わらず近所の焼肉屋に挽きに行っている。産地はオージー。挽き方は3mmと6mm。バンズも変わらずご近所のパン屋作。上下ゴマでいっぱい。邪魔をしない良品。
ハラペーニョがなんと"自作"……家の庭で育てているという。去年はブート・ジョロキアを育てた。
アップルサイダーに漬け込んだハラペーニョ。京都で育ったゆえか辛味はさほどキツくは無く、ジーンと滲みる程度。かぶり付いた瞬間、キュッと締まる酸味(acidity)と何処からともなく甘い香りが漂う。
クリーミーなチーズはホワイトチェダー。布団のように伸び広がってトロンと利いている。オニオンはグリルド。上下バンズの裏にケチャ+マス+マヨ。
特筆すべきはパティである。185gというその大きさ・厚みゆえのおいしさと言うべきか。
欧米人の好む赤身肉で、若干ドライだが、脂が少なく食べやすい。今回の遠征で西の名店・名手の名作をいくつも食べたが、食肉の本場である欧米的な味わいのパティを食べさせるところは、ココtoms をおいて他に無かった。
肉に対する「こういう感覚」は他の店には無い。toms のtoms らしさは、まさしくこの肉の"texture(食感)"にある。直火のグリルを使えばもっと特徴が立つだろう。その点のみ惜しまれる。
§ §
……そんな次第で、西に名店数あれどアチラ的な、口の中で挽肉がホロッと崩れるパティが食べたくなったら、tomsへ――ということです。他に得難き特徴と言ってよいでしょう。アチラ的な味に出会えるお店です。
居合わせた常連さん(米国人)が面白いこと言ってました……日本語で。tomsは「バーガーが成長する"向上心バーガー"」だと(笑)。だから初めて食べたときと2度目に食べたときの比較が大事。どこかが変わっているかも知れませんので。
さぁそれで! 10月6日にアニバーサリーパーティー開催予定です! 今年で8周年! 末広がり祝!!
→ # TOM'S cafe再訪記 by "タカシのB級グルメ日記"
【最新情報】 toms [京都・一乗寺] がリニューアルのため、3月20日より臨時休業
# 203 toms [京都・一乗寺]
― shop data ―
所在地: 京都府京都市左京区高野泉町1-23
叡山電鉄 一乗寺町駅歩5分 地図
TEL: 075-703-3711
URL: http://tomskyoto.com/
オープン: 2004年9月25日
営業時間: 18:00〜23:00(LO)
定休日: 日曜日・月曜日(要確認)