2012年08月11日

【二ッ目!】 FATZ'S [高円寺] のThe Philly




 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

§ §

 今もなお抱えている仕事があって少し更新の間隔が空きましたが、久しぶりの東京は杉並区高円寺FATZ'S(ファッツ)にて、7月中からずっと売り出していた期間限定The Philly(ザ・フィリー)¥1,500。


 夜の高円寺パル商店街。ファッツのある中通商店街とはガード下をくぐって繋がったような位置関係。


 さて今回のザ・フィリー。「フィリーチーズステーキ」のファッツ流アレンジである。

 フィリーチーズステーキとは、牛肉の炒めにチーズをかけたサンドイッチのこと。ホットドッグのような細長いパンの切れ込みの間に挟む。フィラデルフィアの発祥・名物で、今では全米で食べられるポピュラーなサンドイッチである。池袋「EAST VILLAGE」の竹河内(たけごうち)オーナー&古川店長もフィリチーズステーキの熱烈なファンだ。

 この有名なサンドイッチを店主ジョンさんはハンバーガーにアレンジした。

 ハンバーガーなので、もちろんビーフパティが挟まる。パティの上に肩ロースのビーフステーキ。US産。直火焼き。量は訊かず。なので「ビーフ・オン・ビーフ」なバーガーである。

 パティは国産牛120g。上からレッドチェダー。その上に牛肩ロースステーキとともにソテーしたオニオン、ガーリック、パプリカ。さらに上からプロボローネチーズが被さる。まずはクーンと鼻を突くこのプロボローネのニオイが強烈!このチーズの味と香りでバーガー全体の7割近いおいしさと印象を形作っていると言って過言でない。「プロボローネを味わうためのバーガー」と言ってもよいだろう。


 もう一つの決め手はガーリック。前に出しゃばる主張は無く、牛肉とプロボローネチーズが作り出した基本の味を後から「どよ〜ん」と揺らすような、ちょっと面白い味の利き方である。これがたまらん!

 ジョンさん曰く「なつかしいアメリカの味」「アメリカではよくある味付け」。炒めて少し苦味の利いたオニオンがビターにまとめる。

 ステーキは少し焼き過ぎたようだが、「ボロッ」とした口当たりのパティと相俟って、赤身の味がいつもに増して強く感じられる。生野菜が入っていないこともあって「肉」が強調された一品。

 出来栄えは「The 50/50」を凌ぐとジョンさん。やはり国分寺「B.B.B.」の「とろけたチーズにガーリック味」「グリルドオニオン」そして「ステーキ肉のような食感のパティ」という構成は、フィリーチーズステーキによく似ている。

§ §

 この"cheesie"かつ"oily"な中身に対して、バンズが実に軽くて食べやすく、おいしい。

 その「機能」「役割」は広尾「Homework's」や五反田「7025 Franklin Ave.」にも似た、すっきりとさわやかな食べ口で、さらに天辺(てっぺん)に乗せたオートミールが、コーンフレークのようなカリッとしたアクセントをさえ添えている。優秀なバンズであることを再認識させられた。

 持ったときの掌(てのひら)への収まり具合、指触りなども含め、これぞ「ハンバーガーらしいハンバーガー」という感じがする、ファッツのハンバーガーである。




# FATZ'S [高円寺] のThe Carolina
# FATZ'S [高円寺] のTHE WW
# FATZ'S [高円寺] のThe 50/50
【スタンプラリー#11】 FATZ'S [高円寺] のカラミティ・ジェーン・バーガー
# 279 FATZ'S [高円寺]

― shop data ―
所在地: 東京都杉並区高円寺北3-21-19 ライオンズプラザ高円寺E号
     JR高円寺駅歩3分 地図
TEL: 03-6762-3939
URL: http://fatzs.lolipop.jp/top.html
オープン: 2011年4月29日
  * 営業時間 *
火〜土: 12:00〜15:00, 18:00〜22:00
日曜日: 12:00〜18:00
定休日: 月曜日・第3火曜日(要確認)

2012.8.11 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 13:07 | TrackBack(0) | 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック