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2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
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東京・大井町TRUST SALOON(トラスト・サルーン)で「ベーコンバーガー」を食べたその夜、かねてからの懸案であった大森町(おおもりまち)のLocofee(ロコフィー)へ移動するハシゴを実行しようと思い立った。
東京近郊にお住いの人ならご存知のように、大井町(おおいまち)はJR京浜東北線の駅、大森町は京急線の駅である。両線は横浜駅を発車してほどなく立体交差するまでの間、実にビミョーな距離を置いて並行して走っている。トラストサルーンとロコフィーは同じ方面・同じ方角の店として、何ならば連続して訪ねたい店ではあるのだが、地図上は同一方向に見えても意外と行き難い距離関係に置かれた二店なのである。
大井町から品川に戻って京急に乗り換えるのは目的地に逆行する感じが嫌だし、両路線の駅が次に接近する蒲田(かまた)は、それでもJRの蒲田駅と京急の京急蒲田駅との間に850mの距離があり、乗換駅とも呼び難い。JR→京急の乗り換えはせずに、京浜東北線の駅から大森町まで歩こうと思うと、蒲田からも大森からも2km強、30分は歩かねばならない。それも辛い。
そこで品川にも蒲田にも行かず、路線の乗り換えはせずに、トラストサルーンがある大井町の街の中で全てを済ませてしまおうと考えた――つまりJR大井町駅と最も近い京急の駅鮫洲(さめず)までの間を歩く作戦を企てたのである。
トラサル=鮫洲間は1.2km、14分。十分"気軽に"歩ける距離である。
まずはトラサルより線路伝いに大井町駅方面に戻り、駅手前の「品川道踏切」を渡って反対側へ。商店の短い並びを抜けると、太い池上通り(いけがみどおり)に出る。
少し歩いて振り返ると、←こんな感じで大井町陸橋。
品川区総合区民会館きゅりあんの建物真裏に当たる交差点を道の反対側に渡ると「鮫洲駅***m」といった案内が出ているので、これに従って住宅街の只中の細い通りへ。この辺りまで来ると、大井町の商店・飲食店の繁華な雰囲気はほぼ途絶え、静かである。後は道なり。基本的には真っ直ぐ。少し歩いて道が下りになる頃には、坂の向うに京急線の高架が見えている。
品川区立立会(たちあい)小学校の高く立派な石垣の横をすり抜けて狭い歩道を下って行くと出る、太い通りが国道15号、またの呼び名を「第一京浜」。この15号線を真っ直ぐ下って行くとロコフィーのすぐ近くを通るし、銀座・日本橋方面に上れば田町・三田の辺りで「MUNCH'S BURGER SHACK」の近くを通ることになる。
第一京浜に出てから歩いてきた方向を見返すと、大井町は一段上がった台地状になっていることがわかる。逆に大井町から見れば鮫洲は一段低い場所に当たる。この地形から見るにこの辺りは昔は海、海岸だったのだろうと想像できる。埋め立てて現在のようになったのだろう。と言うことは大井町は正しく"陸地"だったワケである。
京急線は既にして見えているので、品川方面に少し戻れば目的の鮫洲駅に到着である。真横に国道が走っている関係で用地の無い中、狭く小さく造られた各駅停車しか停まらぬ小駅であるにも関わらず、隣接してマクドナルドがあるのには驚いた。
電車に乗ってさえしまえば、13分150円で大森町。案外と降りる客が多い。ここまで来れば改札出て0分、50数秒でロコフィー着。この「駅近」も売りのひとつ。
トラサルから鮫洲まで徒歩14分、京急線が13分、大森町からロコフィーまで1分として、正味まぁ30分で2店間の移動は完了といったところ。営業時間を考えれば、ロコフィーへ行ってからトラサルに寄るような"逆コース"を辿る方が現実的かも知れない。
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という次第で、この夜の2店目Locofee(ロコフィー)に無事到着。普通の人なら30分時間が空いたぐらいで満腹のお腹が空くことはないだろうが、私の場合、探求家の名に懸けても、2つ目をゆかねばならない――いや、別に無理して食べているワケではない。好きだからこそ食べられるのである。 (つづく)
→ # スタンプラリーの回り方その6――首都圏南部・横浜
# スタンプラリーの回り方その3――京浜東北線沿線コース
# 283 Locofee [大森町]
# 201 TRUST SALOON [大井町]
2012.6.20 Y.M