【二ッ目！】 BROZERS' [人形町] のベーコンチーズバーガー（再食）: ハンバーガーストリート　（ブログ版）

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2012年06月05日

【二ッ目！】 BROZERS' [人形町] のベーコンチーズバーガー（再食）

　2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

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　さて横浜駅から京急乗れば、そのまま都営浅草線、降りたるはお江戸日本橋人形町のご存知BROZERS'(ブラザーズ)。所要35分510円の電車旅。

　思い起こせば2004年、ふとハンバーガーに関心を抱き探求を始めたその初期段階において、私のその探究心を決定付け、不動のものとした店がこのブラザーズである。バーガー類レギュラー35品。コノ店の基本はBBQソースである。★の付いたものがそれである。本日ベーコンチーズバーガー￥1,300。

　いいバンズである。てっぺんが「シャリッ」と砕ける強い焼き加減。ゴマもよく焼けてプンと香ばしい。生地(クラム)は薄く、中の具材にしなやかにフィット。久しぶりに訪ねて行っても、このバンズの表情に変わりはない。

　まずひと口目はかかるBBQソースのキューッとキツいソース味。後からマイルドなマヨネーズ味がぐっと下から押し上げる。この上下両ソースの存在だけで十分にぎわしい。朝夕の満員電車のような高密度だ。両者の狭間にパティとベーコン。パティは110g、豪州産。バンズ同様、以前と一切景色を変えぬ安定感。口の中で「ほろほろ」とほぐれるようなやわらかさだ。

　BBQソースの酸味にトマトが活かされ、この満員電車の中においしさが見出される。不思議とベーコンも感じられる、チーズもミルク感を滲(にじ)ませる。味がまとまる。ひとつの構造物・構成物として実によく出来た、バランスのとれた一品で、「肉」が来るバーガーでは無いけれども、この味はこの味としてすごくおいしく食べられる。

　「BROZERS'のハンバーガー」というキャラクターの立て方が実に鮮烈で、際立っている。ある意味この上なくカリカチュアライズされたバーガーの世界だ。こんなにもゴチャゴチャと派手派手しいバーガーが、よくまとまるもんだなといつも不思議に思う。しかもそのまとまり方がバタ臭くないと言うか、"BROZERS'"とか"Hamburger"とか、正しく横文字な、アルファベットな体を為している点がコノ店最大の魅力だろう。

　多量のソースとマヨネーズと……一歩間違えれば縁日の屋台で食べる「お好み焼き」とさして変わらぬ造りであるが、そこで縁日にならずに"どこか異国"を、アメリカ"らしきもの"をイメージさせることが出来た点が、専門店のハンバーガーを"Hamburger"たらしめ、ハンバーガー専門店を"stand alone"たらしめた、大きな要因であろうと私は思う。

　つまり「よく知らないけど何となく"アチラ(≒米国)"のバーガーっぽい」、そう思わせる"異国なテイスト"をコノ店のハンバーガーは「持ってる」ということである。但しご存知の通り、オーナー北浦さんが強く影響を受けたのはオーストラリアのハンバーガーであって、アメリカではない。

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　後口にホットコーヒー￥380。頼んでみて、「あ、"Lotusのカラメルビスケットを添えている店はココか」――と気が付いた。どこかの店で出て来た記憶はあったのだが、それがブラザーズであるとは思っていなかった。そしてさらに気が付いた――これがベルギーの菓子であることを。そう、北浦オーナーが幼少過ごした地がベルギーなのである。あるいは北浦さんにとって思い出の味であるかも知れない。

　『HAMBURGER STREET 創刊準備号』にオーナーの生い立ちからオーストラリア時代、ブラザーズの開店当時の話に至るロングインタビューを収めているので、興味ある方はぜひお読みいただきたく――。

― shop data ―
●Restaurant
所在地: 東京都中央区日本橋人形町2-28-5　月村マンション1階
　　　東京メトロ日比谷線・都営浅草線人形町駅歩7分　地図
TEL: 03-3639-5201
URL: http://www.brozers.co.jp/
オープン: 2000年7月3日
　 * 営業時間 *
平日: 11:00～22:00(21:30LO)
日・祝日: 11:00～20:00(19:30LO)
定休日: 不定休(なので要確認)

2011.6.5 Y.M

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