2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
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東京・日比谷THE BEAT DINERで「フレッシュ野菜のサウザンバーガー」を食べた後、思い出して行ってみた久々のモスバーガー。何を思い出したのかと言えば、月刊『MONOQLO (モノクロ) 2011年8月号』掲載「ハンバーガーランキング100」でも第8位に選ばれた人気商品サウザン野菜バーガーのことである。しかしメニューにその名は既に無い。無くなっている……。
もう一度丹念にメニューの一帯を見渡してみると、サウザン野菜バーガーは確かに無くなっていたが、代わりにモス野菜バーガー¥320というメニューが加わっていた――「野菜あふれる新定番」。但し現在まだ一部店舗限定。大多数の店では"サウザン野菜バーガー"を扱っている。
サウザン……と何が違うのかと言うと、ソースが違うのである。こちらはオーロラソース仕立て。正直見た目には、色味の上ではほとんど変化は無いと言ってよいだろう。
甘ーいソースが、しかしマイルドに収める。だがしかし、サウザンもオーロラも、どちらも「マヨネーズとケチャップ」は主原料である筈なので、やはりそこまで劇的かつ画期的に"味が変わる"ということも考え難い。
ソースが変われども、ソースが入る位置は以前と一緒で「レタスの上」と「トマトの下」の上下計"2ヶ所"。なお、ベッカーズの「粗挽きベッカーズバーガー」も2ヶ所入る。各店意外と手が細かい。
バンズはいつから前のダメバンズから今のに変わったんだったか。あらためて今のバンズは悪くない。ただ「ハンバーガーのバンズ」と言うよりは、パン屋で売ってる惣菜パンのような印象を抱かなくもない。国産生野菜は細切りのレタス、スライスオニオン、ちょっと果肉がグズッとなったトマト。
パティはモス伝統の合挽きである。肉の印象よりもソースの印象。惣菜パンに挟むハンバーグのようなパティであるし、こうなるとハンバーガー屋と言うより「サンドイッチ屋」ないしは「パン屋さん」という印象が強い。でもおいしいのはおいしい。だからこれでいいのだ――。
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名前がヘン。鶏を挟んで「チキンバーガー」、魚を挟んで「フィッシュバーガー」の法則でゆくなら、野菜バーガーはバンズの間に野菜だけが挟まっていないとおかしい。"Veggie burger"とは明らかに違う。
ついでを言えば、ライスバーガーも「バンズの間にごはんが挟まっている」のが本当。では「ライスバーガー」と呼ばれるあの食べ物は、何と表現するのが正しいか――。我が友人も言っていたが、アレは「おにぎり」の変形だろう。"握る"から「おにぎり」、"結ぶ"から「おむすび」――と言うことは、"挟む"から「おはさみ」でよいのでは。または握り飯ならぬ「挟み飯」。開国150余年、いまだ文明開化のようなことをやっている(笑)。言語の問題、容易ならず――。
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