2011年3月11日金曜日に発生した東北地方太平洋沖地震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
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そんな次第で「ベスト・ジェーン・バーガー」の投票結果を発表して参りました。結果は以下の通り。「ベスト・ジェーン・バーガー」、完全なる日本語英語ですが、まぁいいですか。
「ベスト・ジェーン・バーガー」総合トップ10
「ベスト・ジェーン・バーガー」首都圏トップ10
「ベスト・ジェーン・バーガー」近畿トップ5
まずは投票いただきました皆さまに、すなわち10店達成の皆さまに、厚く、熱〜く御礼申し上げます。真冬の寒い中、よくぞ10店もの店をめぐり10個ものハンバーガーを食べていただきました!
今回の「ベスト」投票はまさに腹を痛めて(笑)10個を食べ抜かれた65人の達成者によって審査・投票されたものです。
●達成者は65名。うち女性が7割
65人の内訳は、男性20名・女性45名。女性が実に7割を占めます。平均年齢43.5歳。下は19歳から最年長は66歳の方まで。ともに女性です。男性平均39.7歳、女性平均45.2歳。前回'10年開催時は男性41名・女性18名。男性が7割を占めて男女比は今回とまるで逆。平均年齢は32.4歳でした。ですので優に10歳以上平均年齢が上がったスタンプラリーであったことになります。
→ 参加全30店◆「カラミティ・ジェーン・バーガー」
「カラミティ・ジェーン・バーガー」とは?
音楽劇 『カラミティ・ジェーン』 公式Twitter
音楽劇 『カラミティ・ジェーン』 | 梅田芸術劇場
こうした辺りの男女比・年齢構成が投票結果を左右した面があると思います。上位に入った店について知人が「女性に受けたんじゃないか」と分析していましたが、それはまさしく当たっています。
上位3店に投票した人は男4・女23で女性が85.2%。続く4〜6位集団は男9・女12で女性57.1%、7〜9位は男9・女10で52.6%。10〜12位は男4・女12で75.0%。トップ3の店は4〜9位に留まった店と比べ、女性からの支持が圧倒的に高かったということがデータの上からも明らかでした。「女性に受けた」というのは合っていると思います。
逆に4〜9位の店は「男女どちらからも支持された」とも言えるでしょう。まるで異なる性別・年齢を母体に実施すれば、違った結果が得られる可能性は十分あると思います。
●東西をまたぐ達成者17名
それでなんと!首都圏と近畿と東西をまたいで回った方がなんと17人もいらっしゃいます!
限りなく湖月わたるさんのファンの方と言ってよいと思います。17人というのは「10店達成者の中に17人いた」という意味ですので、実際はその何倍もいらしたワケです。正直ここまでの人数は思ってもみませんでした。
今回のスタンプラリーでは湖月わたるさんのファン、もう少し広げた言い方をすれば宝塚のファンのみなさんのパワーの凄さをまざまざと見せつけられました。一つ事に一途に打ち込むことが出来る人のパワー、エネルギー、集中力には人並みはずれたものがあります。そうした皆さんの「お力」に支えられたイベントでした。
しかしながら、当初私が思い描いていた対象性別・年齢は全く違ったものでした。私はもっと世間に向けて広く発信し、ハンバーガーのファンでも無い、湖月さんのファンでも無い、不特定多数の人たちに幅広く興味を持ってもらうことを意図していたのですが、イベントが進むうちに、結果として、そういう動きも叶わなくなりました。
●新たな層の開拓
想定と違ったとは言え、こうしたプレミアムなハンバーガーが存在することなど、まるで知らなかった40〜60代の女性、主婦層・ご婦人層に向けてアピールできる絶好の機会が持てたことはたいへん大きな収穫であったと私は思っています。限りなく7割に近い人々が、今回初めてプレミアムなハンバーガーの世界に足を踏み入れ、知るところとなったのです。これこそ新規開拓と言うものでしょう。
中にはご年配のお客様もいらしたと聞いています。そうした方が「一体どうやって食べるんだ??」という巨大なバーガーを食べられることを、湖月さんも心配していらしたとも聞いております。内心私も心苦しく思っておりました(笑)。が――そんな心配をヨソにキレーイに召し上がられて、店の人を驚かせたそうです。そんな話をいくつもの店から聞いております。
中にはその大きさに驚いて1、2店で回るのをやめてしまわれた方もいらしたかも知れません。それだって食べた数に関係なく、ハンバーガーとの未知との出遭いであったことに変わりはありません。「普段お互いに仕事があり、なかなか会えない娘やお婿さん、友人とあちこち巡り、お店の方と会話してとても楽しいラリーでした」と、こんなコメントをお寄せ下さった方もいらっしゃいました。
そうなんですよ!一人で食べるよりも二人。二人より三人。家族で、お子さんと、お孫さんと(笑)――某マクドナルドが制作するあざといCMのようですが、それでも「ハンバーガー」は世代を超えた共通のキーワードでもありますから。
大阪・高槻市のT's★Diner(ティーズスターダイナー)さんなども提唱しておられるように、ダイナーは「かっこいいファミレス」ですから。小さなお子さんからお年寄りまで、みんなで食べに行って楽しい――ハンバーガーはそんな一家団欒を演出する、笑顔を呼ぶ食べ物でもあります。
●10店というハードルの高さ
いずれにしても今回はスタンプラリーが主目的であり、「ベスト」投票はあくまで副産物。「おまけ」です。
TBS「チューボーですよ!」の元ディレクター・近藤岳志さんのアイデアからスタートしたもので、言うなればイベントを賑わすための演出の一環といったところでしょうか。CJバーガーが同一条件のもと作られるものであったことから、ならば限りなく公平な条件において30店が実力を競い合えるのではないか――といった感じです。
10店達成した人でないと投票できないというのも、ずいぶんハードルが高かったと思います。
当初、回った店の数によって持ち票に差を付けようとの案も挙がっていました。たとえば5店食べると1票入れられる。6〜9店で2票といった要領です。しかしルールが複雑になるのでやめました。ルールはなるべくシンプルに――が今回の方針です。おかげでかなり基準の厳しい、代わりに一定の信頼性を伴った結果が得られたのではないかと思います。
●劇場ロビーで投票という案
1店だけ食べて「ここが自分史上最高!」という投票の仕組みではありません。写真だけ見て「ここがおいしそうだ」と票を入れるシステムでもありません――ですが、その「写真だけ見て投票」はやってもよかったかな、とも思っています。
ル テアトル銀座と梅田芸術劇場、東京大阪の各公演会場・劇場ロビーに30店の写真を貼り出して、来場した人に写真だけ見てどの店がおいしそうか投票いただく――という、そんな企画があってもおかしくなかったな、と。
「誰でも」「何度でも」投票できるシステムにしなかったので、組織的な票が動く「投票活動」のようなことは今回極めて起き難かったと思います。また、一般票より大きな影響力を持つ「審査員票」のようなものも存在しません。湖月さんも、もちろん私も投票には一切参加していません。投票したのは10店を達成した65人の方だけです。
また「いずれ」の企画として、投票それ自体を主目的としたイベントをやる際には、さらにきめ細かなルールを設けたり、幅を持たせたりすることが出来るかと思います。そう遠くない将来に、そんなイベントが実現するやも知れません。どうぞお楽しみにお待ち下さい――。
●「ランキング」に非ず
ちなみに――。「ベスト」と言っておきながら「トップ10」と呼んでいたりしますが(笑)、実は最近流行りの「ランキング」という言葉を敢えて使わないようにしていました。
別に「ベストテン」のファンでも「トップテン」のファンでもありません。どちらも観ませんでした。日本の歌謡曲は詳しくありません。それらより湯川れい子さんの「全米トップ40」の影響の方が絶大です。
避けたのは、「ランキング」というのはどうも付ける側、すなわち利用者・消費者の側の使い勝手や利便性ばかり優先させた印象が強くて(まぁそれで間違ってはいないのですが)、ランクを付けられる側、すなわちお店の側の気持ちや意向をあまり汲んでいない、敬意をやや欠くものに感じられるためです。つまり付ける側本位。あるいは優位。
やっている内容に変わりはないですから、単なる言葉の響き程度の違いで、それこそ枝葉末節の話ですけれど。
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ところでなぜ達成数が「10店」だったのか――という話を次回しようと思います。続きものということで……。 (つづく)
→ 参加全30店◆「カラミティ・ジェーン・バーガー」
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