2012年02月10日

【スタンプラリー】 音楽劇『カラミティ・ジェーン』予習――映画作品その3




 2011年3月11日金曜日に発生した東北地方太平洋沖地震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

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 ル テアトル銀座、通称「ルテ銀」で絶賛上演中のハートフル西部劇コメディ、音楽劇 『カラミティ・ジェーン』も早いもので明日2月11日(土)が千秋楽……。

 既に公演始まっているので最早「予習」ではありませんが、お芝居をより深く……いや、"広く"楽しむためのお勉強第3弾――石原プロ期待の若手俳優・金児憲史(かねこのりひと)さん演じていますワイルド・ビル・ヒコックを描いた作品中でも異色も異色、キワモノ!『ホワイト・バッファロー』をご紹介。

 参加30店の臨時休業・売り切れ等の営業情報は公式Twitterでご確認いただけます。どうぞご利用下さい。

参加全30店◆「カラミティ・ジェーン・バーガー」
「カラミティ・ジェーン・バーガー」とは?
音楽劇 『カラミティ・ジェーン』 | 梅田芸術劇場



 本当はセシル・B・デミル監督の『平原児』が観たかったのですが、レンタル店に置いておらず……と言うか、買った方がはるかに安いという(笑)。

 1977年の作品。監督は『ナバロンの要塞』のJ・リー・トンプソン。そしてワイルド・ビルを演じるは……なんと!かのチャールズ・ブロンソンですよっ!「う〜ん、マンダム」!


 チャールズ・ブロンソン……そう、此度の音楽劇"CALAMITY JANE"×"HAMBURGER STREET" ハンバーガーショップ&ダイナー スタンプラリーにて、駒沢AS CLASSICS DINERと祖師ヶ谷大蔵のGIGGLEが西部開拓時代に誕生したという「デンバーオムレツ」なる玉子料理にヒントを得たCJバーガーを提供していますが、そのデンバーオムレツがチャールズ・ブロンソンの好物だったという"説"があります……という感じで話はつながるワケですよ。

 ブロンソンが愛した(かも知れない)デンバーオムレツ――これをアレンジした2つのCJバーガー。是非々々ご賞味下さい!

 さて『ホワイト・バッファロー』――西部劇に非ず、設定を西部開拓時代に置いたモンスタームービーと呼ぶ方が適当か。


 全身真っ白な巨大なバッファローが登場します。しかも開始わずか2分56秒で肝心のその姿が露わになってしまうという、この先に一切の期待の持ち様が無い、まさしく身も蓋も無い絶望的な展開を見せておきながら、ところがそこからみごとに挽回して最終的にはググッと魅せる、大逆転ムービー。その軌道修正のかかり方がみごと。

 例によって散々に病み切った晩年のワイルド・ビルと、片やこの魑魅魍魎に愛嬢を殺されたスー族の戦士クレイジーホースが、共通の敵として伝説の白いバッファローを追い、そして死闘を繰り広げます。人種を超え、利害を超えた「男」二人の深くて"熱く"て、そして渋ーい友情物語。

 ワイルド・ビルに至っては「白い野牛が突進して来る」夢にうなされるという江口寿史にも似た精神の蝕まれ様。ワイルド・ビルとクレイジーホース、二人の勇者にとって乗り越えねばならない宿命的な存在として、白いバッファローは描かれます。さながら「白鯨」の陸(おか)の上版。

 主役二人が無口であるのを活かした、寡黙でどっしりと重たい、押しの利いた画作りが奏功。酒場の早撃ち、雪山でのライフル戦など緊張感みなぎるシーン多数。最後はセットだかロケだか、夜だか昼だかもよくわからない、独特な「ワールド」に引き込まれること請け合い。

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 音楽は『007』シリーズのジョン・バリー。「どうせB級」という低い期待感から奇跡的なキワモノぶりを発揮する意外性の一作。舞台は凍てつく雪山。この冬、凍える氷点下の夜更けに観るのがちょうど好い映画かと。オススメ!




2012.2.10 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 【スタンプラリー】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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