2011年11月15日

# 東海へ ――桑名へ




 3月11日金曜日に発生した東北地方太平洋沖地震、ならびにその後も起き続ける余震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

§ §

 たびたび話が前後しますが、気にしてる人も少ないと思うので構わず続けます。ところで先日とある方から「地方しか回れなくなったのか」とのご意見いただきました――落ち目の芸能人じゃないんですから(笑)。

 以下、「BROWN FLAVOR」へ行く"前段"に当たる記事です。

# 埼玉へ
# 富士五湖へ
# 横須賀へ
# つくばへ



 近鉄名古屋線と併走しながらの……う〜ん、どっちだ。おそらく木曽川越えですね。JR関西本線の車窓より。


 さて三重県、桑名(くわな)――。埼玉は川口の記事でチョロッと触れましたが、「東の川口、西の桑名」と呼ばれるくらい、両市は鋳物の街として知られています。奇しくもこの秋、私はその東西の名産地を訪ねたワケです。それも「ハンバーガー」が目的で――(笑)。

 駅前は正直、東の川口にはかないませんが、それでも再開発の痕跡はあり。


 その駅前ロータリーの脇にある、三岐鉄道北勢線の西桑名駅。旅情を感じます。


 さてタクシーなら5, 6分(コミュニティバス「K-バス」も便利)、七里の渡跡へ。かつて東海道は尾張の宮宿から海路7里を船で渡り、次の宿場が桑名宿という行程でした。←写真は同地に在る、伊勢神宮の一の鳥居。

 その渡しの跡が↓こちら……。


 無残やな 見る影も無し 渡し跡……。


 堤防に出るとこんな感じです。この日は生憎の空模様。一面真っ白な曇り空ではスケール感が掴めず……。


 再現された蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)。七里の渡跡のすぐ近く。


 先ほどからご紹介しているこれらポイント、すべて歩いて回れる距離に在ります。またちょっと歩けば……出ました! 井伊直政織田信長加藤清正に続く戦国武将銅像シリーズ! 桑名と言えばこの人――徳川四天王が一人、本多忠勝公の銅像です。語りかけるようなこの表情。


 すぐまた近くに天下の柿安本店。


 桑名城の跡、九華公園の中をスルスルと抜け、しばらく町中を歩きますと……。


 真の目的地、はまぐりプラザへ到着。

 「その手は桑名の焼き蛤」と謳われるくらいで、ここ桑名ははまぐりが名産。正真正銘の「桑名のハマグリ」が格安のお値段で食べられる、オススメの新名所です。


 地元漁協の交流センターと、城東地区の公民館が同居する複合施設……お食事処と言うよりご近所の「地区センター」なノリをご想像下さい。入り口脇に並ぶ各種案内の上に置かれた貝の細工のこの美しさ。


 はまぐりプラザ食堂「はまかぜ」の一日40食限定メニュー焼きはまぐり定食が本日のお目当て。

 要予約とあるのでその通りすると、眺めの好い窓辺の席を確保の上、わざわざこんな札まで作っていただいての歓迎ぶり。「はまかぜ」だけに、悦び一入(ひとしお)でございました。


 噂の焼きはまぐり定食は●焼きはまぐり5個、●はまぐり磯辺揚げ3個、●あさりの炊き込みご飯、●しじみの味噌汁、●酢の物、●お新香、●デザートが付いて、なんと¥1,500! これこそまさに驚きの超特価!

 いえ、だってね、同行した友人Yoが「焼きはまぐりが食べたい」と言うのでいろいろ調べたんですけど、料亭クラスの気張ったコースや会席ばかりがすぐヒットして、手軽で気軽なものはなかなか出て来ないのですよ。そんな我々のニーズにピタリと応えたお店が、こちら「はまかぜ」と。


 焼き方もいろいろあるんでしょうけど、こちらはホイル焼き。汁がこぼれなくて、この方法がいちばん合理的かも。

 火にかけて数分待ちますと、ホイルが持ち上がってきて……。


 ほぉ〜ら、ご覧の通り! 身は「半生」状態のジューシーさ。こぼれ出すお汁はツーン! と鼻を突くようなキョーレツな"潮"味、磯の味。これはもぉ〜ゼッタイ日本酒でしょう! 私は嗜みませんけどね。

 面白いのが、酒類は瓶ビールのみ売ってるんですが、但し「お一人様一本まで」という制約がありまして(笑)。理由はいろいろ考えられますが、真意は……何のため?


 なにしろその「はまぐりを焼く」作業に夢中になれます。火にかけ過ぎると汁がどんどん蒸発し、身も小さくなって味わい漸減。そのタイミングと言うかコツを掴むまでにひと苦労ありです。追加は5個500円。

 身は小ぶりでしたが、本場の"本物"の桑名産はまぐりをいただくことができて満足です。記憶に残るおいしさ。


 ……などと、ココで満足&満腹し切ってはいられないのが、私の旅の"常"でして。この後、さらに食べなくてはいけないモノがある……。

 と言うワケで、はまぐりの後味もそこそこに、最寄の「赤須加」停留所から三重交通の路線バス・市内B循環に乗車。乗ってしまえば8分ですか。「末広町」停留所で下車すれば、我らが「BROWN FLAVOR」の前に到着。

 店前の通りは八間通(はちけんどおり)。このまま写真奥へ向かって進めば、先ほどの柿安本店へ辿り着きます。そんな手ごろな市街感(←造語です)。


 でもこうして見てゆくと、「BROWN FLAVOR」がいかに異色な・異質な店であるか、お解かりいただけますでしょ? こういう店無いんですよ。実に多いのが「しぐれ蛤」の店。こちらも本場です。

 まぁそんな街ですからご苦労も多いかも知れませんが、しかし他にこうした店が存在しない分、それだけ期待されるものも多いんじゃないでしょうか。


 「ベーコンチーズバーガー」をいただき、ひとしきりおしゃべりした後、ブラウンフレーバーを出て10分足らずで桑名の駅前に。

 快速「みえ」で名古屋へ戻ろうか……という直前、駅前のノスタルジックな雑居ビル・桑栄メイトで「ドムドムハンバーガー 桑名FC店」発見! 2階「食堂街」の雑居感と相俟って、ちょっとイイ味出してました。


 快速「みえ」です。乗ってしまえば20分そこそこで名古屋へ着いてしまうという――。本多忠勝以来の町並みを観て回りつつ、いまどきなプレミアムバーガーにかぶり付くという、新旧のギャップが楽しい桑名の旅でした。

 はまぐりとハンバーガー……形は近いので、うまくハンバーガーに活かせないかな? (笑)

§ §

 でもって名古屋帰着後、向かったお店が大須の「SMASH HEAD」――てな流れです。

 一見ただの旅日記ですけど(いや事実、ただの旅日記)、こういう背景ないしバックボーンをもってお伝えしているのが、この「ハンバーガーストリート」というサイトです。「深み」とは言いませんが、その辺の「広がり」を感じながらお読みいただけますと、どういう人物がハンバーガーについて全霊込めて語っているのか、よりよくお解かりいただけるかと思います。ハイ。 (つづく)


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# 東海へ (ご報告)

2011.11.15 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:51 | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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