2011年10月22日

【二ッ目!】 THE BEAT DINER [日比谷] のザ・ビートバーガー




 3月11日金曜日に発生した東北地方太平洋沖地震、ならびにその後も起き続ける余震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

§ §

 東海編を始めます前に、東京日比谷のガード下、THE BEAT DINER(ザ・ビートダイナー)より、店の名を冠したまさに"名代"の一品THE B・E・A・T BURGER(ザ・ビートバーガー)¥1,400。B:ベーコン、E:エッグ、A:アボカド、T:トマトの頭文字でB・E・A・T――。


 バンズはご存知「峰屋」の国産小麦&酒種天然酵母バンズ。パティはオージービーフ100%、例の粗挽きと細挽きの適度な配合。ただ残念ながら、B・E・A・T、これだけの積載量が来ると自慢のバンズもパティも活きてこない。


 E:エッグとA:アボカドの同居に無理があるか。おまけにマヨネーズのほかにヒール(下バンズ)の上にタルタルソースを塗っている。タンパク過多。オニオンのグリルもこうなるとプラスには働かない。ただその熱々オニオンの効果でか、レタスが炒めたような感じになっている点が面白く。

 シナジーを完全に超えてしまっていると、私は思う。全体に非常にぼんやりとして、焦点が合わない。何か締めるもの・輪郭をはっきりさせるものが欲しいところ。

 これだけの材料を挟むとなると、全体を「束ねる」存在がさすがに必要か。要は「ソース」ということになるのだが……。そもそもエッグもアボカドも、それ自体何か強い味を持っている食材では無いので、それらを束ねて食べやすくさせるには、何らかソースの存在がやはり不可欠だろう。そうしないと「ひとつ」にならない。

 食感の点でも、エッグもアボカドも共に「ふんにゃり」やわらかなので、エッジを立てたいところ。ベーコンを外国人好みのクリスプの焼きにするのも一手。

§ §

 率直に、このバーガーでコノ店全体が評価されてしまうのは、あまりにもったいない話だと思う。バンズの良さ、パティの良さ……素材個々の本当の持ち味は、もっともっとプレーンな状態でないと判らない。

 この際だから意見するが、食材山盛りいちばん乗せたバーガーに店の名を付けるのには、こうした危険が伴うことをご理解いただきたく。逆に言えば、何でもかんでもその店の「スペシャル」なメニューを頼む人というのは、あまりにメニュー選びのセンスが無い。

 なにごとも「ふつう」がいちばん。何気ない日常にこそ真の喜びや幸せがあるということである――というワケで立ち返るは常に初心、よりシンプルなものを選んで、引き続きハンバーガー¥800を。 (つづく)




# 267 THE BEAT DINER [日比谷]
【最新情報】 本日6月24日、日比谷に「THE BEAT DINER」がオープンしました

― shop data ―
所在地: 東京都千代田区有楽町2-1-13
      JR有楽町駅 日比谷口より徒歩3分、
      東京メトロ日比谷線 日比谷駅A1・A4出口歩1分ほか 地図
TEL: 03-3580-7510
URL: http://www.jefb.co.jp/
オープン: 2009年6月24日
* 営業時間 *
平日、土曜: 11:00〜23:00(LO22:30)
金曜: 11:00〜26:00
日祝: 11:00〜22:00(LO21:30)
定休日: なし(要確認)

2011.10.22 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 16:15 | TrackBack(0) | 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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