3月11日金曜日に発生した東北地方太平洋沖地震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
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先日のVILLAGE VANGUARD DINERに続き、今回の舞台も吉祥寺。五日市街道沿い、成蹊学園の目の前、gem's burger(ジェムズバーガー)にてシンプルを求め、チーズバーガー\1,200。
先日のVILLAGE VANGUARD DINER のチーズバーガーとは色目も白っぽく、あっさり・さっぱりとしたイメージが重なるが、両者似て非なる内容。
バンズは色白、ややウェットな食べ口ながら、しかし生地に「弾き」があり、しっかりとした噛み応え。その食感が、これまた弾力の強いビーフパティの食べ口と「しっかりしたもの同士」ベストな組み合わせ。食感的な統一が感じられる。
ステーキ肉が如くグリルされたビーフパティは、豪州産170g。奥歯で磨り潰すような、ないしは前歯を跳ね返すかのような弾力。"肉"感良好。ほろ苦いコゲのニオイがたまらない。
「食感のシンクロ」という点では、ハリッと歯応えの好いレタスと、バンズの裏に付いた軽いコゲ目。このバンズの軽〜いトーストの仕方は絶妙。
チーズはモントレージャック2枚。これは完全に隠し味。独立した存在感でなく、肉の味の良き引き立て役として機能して、完全に馴染み、隠れている。はっきりした味を求める人にはやや物足りないだろうか。レッドオニオンの辛味は、はっきりわかりやすく効いている。
やや塩が弱いようにも思うが、日本人の塩分摂取量の多さを思えば、自然で常識的。塩の味に依存して作為的に味を作り出すのでなく、肉の味を引き出すことが目的の、それこそ「素材の味」に逆らわない自然な味付けと解釈すべきだろう。
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正直、「味がしない」と言って調味料をドバドバかけてしまう人には向かないバーガーだと思う。
その衝動を抑えてそのまま食べたときに初めてわかる、肉本来のほ〜んのりした旨味や余韻といったものは、多量の調味料をかけてしまえば瞬時にすべて失われてしまう、ごくごく繊細な味わいである。自分が求め描く答えを急ぐのか、あるがままに任せて最後に示される答えを待てるのか――そうした性格によっても「おいしさ」というのは、人それぞれ違ってくるもののように思う。
まぁ、せっかちな人には向かないですね。ココのバーガーは。
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# 263 gem's burger [吉祥寺]
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― shop data ―
所在地: 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-26-16 ライオンズマンション吉祥寺1F
JR・京王 吉祥寺駅歩15分 地図
TEL: 0422-36-5022
URL: http://www.gemsburger.com/
オープン: 2011年4月4日(プレオープン: 2011年3月3日)
営業時間: 11:00〜23:00
定休日: 水曜日(要確認)