3月11日金曜日に発生した東北地方太平洋沖地震、ならびにその後も起き続ける余震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
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筑波山に登ったあとは……もうおわかりですね(笑)。取手の名店、BIG SMILE(ビッグスマイル)へ。
『HAMBURGER STREET 創刊号』のビール特集でおなじみ、茨城在住Xeno(ゼノ)氏と、神田の「THE Jha BAR(ジャハ・バー)」スタッフ下地さんとの、晩春の茨城・日帰り旅行――。
平坦な道のりを南へ下ること1時間。茨城(いばら「き」)の県南も県南、利根川を渡れば千葉県という県境の町です――取手市は戸頭(とがしら)。
住宅地の一角、誰も歩いてないと噂の通りは週末の渋滞もなく、確かに静かでした。
今年で6周年。日本橋人形町「BROZERS'」で活躍した倉持さんがはじめたお店です。
当初はキッチンカーで調理・販売し、店舗は仕込みの作業場兼材料置き場だったのが、イートインできるようになり、やがて調理も中でするようになって、キッチンカーは今や店前のオブジェ、ないしは店の「目印」といった存在に。
ちなみに黄色いキッチンカーは滋賀県は琵琶湖の「AUNTY-MEE burger」も一緒。最初クルマではじめて店舗を構えた経緯もほぼ同じです。
前回訪ねた3年半前と比べると、ずいぶんとごっちゃり賑やかになりました。
一見して「アメリカ大好き!」とわかる店内は、かつて純和風の居酒屋だった店の造作を一切いじらず、アメリカンな小物・大物・雑貨で埋め尽くした和洋折衷、日米合作の非日常空間。
小上がりの上に白黒チェッカーズのシートを敷いて、その上に木製のピクニックテーブル。壁には店の象徴とも呼ぶべきスマイルマーク。こぢんまりと、でも手ごろなサイズ、手ごろな距離感――かなりコアな客層の存在が想像される「濃い」テイストです。仮に「Hi-5 BURGERS」と隣り合わせに在ったとしても、カブることなく、きれいに棲み分けがなされるように思います。
メニューは以前より一貫してお客さんに自由にトッピングしてもらうスタイルで、バーガー類は「スタンダード」「トップフューエル(全部乗せ的)」「スマイル(パティの代わりにベーコン)」「チキン」の4種類しかありません――ま、ハイファイブも3種類になってましたけど。
スタンダード¥650にベーコン¥100とチーズ¥100をトッピング、つまりベーコンチーズバーガー締めて¥850。
ソースが4種類、「バーベキュー」「テリヤキ」「レッドホットチリ」「スイートチリ」から選べるのがブラザーズ譲りの売りのひとつなのですが、熟考の末、今回はソースをかけないことに決めました。この選択が実はなかなか重要なのであります。
バンズ60g、パティ110g。ベーコンが四方に垂れ出す、ユニークな見た目。トマトの赤、チーズの黄……いろどりも美しく。
バンズはカチッと硬め。バーガーを持ったときの感触が既に硬く感じられます。パティは豪州産100%。コレもしっかり硬め。ベーコンもやや硬めな噛み応えで、全体にカッチリとした食感のものが多数集まっている印象です。
レタスとトマトは地元茨城産。本来、4種類のうちのいずれかのソース味で食べるべきところが、今回はソース抜き。塩加減が何とも程良くて、塩で食べる「塩バーガー」といった趣き。刻んだオニオンとマヨネーズがベーコンと混ざり合うときの味わいがたまらなく美味でした。チェダーチーズの余韻が後を引きます。
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少しバンズが硬いように思いますが、美しく丁寧に積み上げられたそのビジュアルは、以前と変わらず。このベーチーなんてまるでオモチャのようなカッチリみごとな出来映えです。
生ビール¥500がよーく冷えていて、久しぶりにスーパードライをおいしく思いました。ハンバーガーを食べるには絶妙な甘さを発揮をしています。
折角なのでもうひとバーガー(笑)。今度はソースがかかったものを……。 (つづく)
→ # アボカドバーガー ◆ BIG SMILE [茨城・取手] のアボカドバーガー
# 135 BIG SMILE [茨城・取手]
― shop data ―
所在地: 茨城県取手市戸頭2-3-11
関東鉄道常総線 戸頭駅歩15分 地図
TEL: 080-1199-2072
オープン: 2005年1月11日
* 営業時間 *
平日: 11:00〜15:00, 18:00〜22:00LO
土日祝: 11:00〜22:00LO
定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日休。要確認)