2011年04月20日

【二ッ目!】 コメダ珈琲店 のハンバーガー(再食)




 3月11日金曜日に発生した東北地方太平洋沖地震、ならびにその後も起き続ける余震におきまして被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

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 あらためて「日本的なバーガー」というものを確かめてみたくなり、名古屋発祥の喫茶店チェーンコメダ珈琲店へ。実に実に6年ぶりにいただきましたるハンバーガー¥380。キャッチは「ハンバーグと目玉焼きの相性抜群」!


 創業1968年。店舗数376店(2010年8月末現在)……と言うか、その後誤差として処理できないくらいに店数増えてるんだから、ちゃんと足して下さいな(笑)。公式サイトで確認できる限り、4月中オープン予定分まで含めると店舗数は408店。


 愛知県は半田のおなじみ「K'S PIT」さんの話によれば、愛知・東海、星の数ほど喫茶がある中、コメダは「ちょっとイイ店」にランクされるそうで、広い店内、高い天井、まずまず落ち着ける赤いシートが特徴。コーヒーには豆菓子が付いてくる。「☆印は、ガムシロップをぬくことができます」とメニュー書きにある通り、ガムシロ入りがデフォルト。名物メニューは←こちらシロノワール¥590。

 で、ハンバーガー。他に「エッグバンズ」「コロッケバンズ」というメニューがあり、「ちゃんと呼び分けてるんだねぇ」などと関心していたら、フィッシュフライバーガーが新登場して呼び分け崩壊。

 ボウルにすっぽり収まってくる上、パティ(ハンバーグ)とバンズの直径が著しく合わないため、↑冒頭の画像では何のこっちゃ状態。一切そそりませんよネ。

 最初から半分に切って供されるのを幸い(私が頼んだワケではありません。デフォルトです)、モーゼが如く真ん中を割って写してみました、めずらしく……が↓の画像と。


 まずその大き過ぎるバンズ。皮薄く、生地軽く、適度に甘く、だけど味の邪魔はしない――案外優秀だったりする。やや大袈裟に言うなら、こんなところにも日本人の技術の高さが感じられたり。アメリカでこの質のパンはなかなか出て来ない。

 量・サイズとも、肉に対しては明らかに多過ぎるのだが、中身に施された味付けに対しては適当であると言える。つまりこのハンバーガーのバンズの量は、肉に対してでなく、味に対して合わせてあるのである。

 身の張り方が「ぷりっぷり」なハンバーグ。名古屋由来かソースがかかり、さらに辛子マヨネーズ。オニオンはシュレッドが大勢に影響無い程度。そして黄身がとろ〜っと流れ出す、いかにも日本人好みする目玉焼き。全体として非常に味の濃い、そして味の"多い"バーガーである。

 さぁここからが本題(注意以降の記述で日本のハンバーガーに関する核心部分(の一部)が明かされてい……るかも知れません(笑))。

 このバーガーに日本人が求めるものって何だろう? と考えたとき、「ハンバーグにマスタード」という組み合わせがふと気になった次第。この組み合わせ、日常的には案外と無い。

 ハンバーグと言えば、定番はケチャップ、デミグラスソース、おろし醤油、おろしポン酢、トマトソース……そんなトコですか。と言うか、ファミレスでも今やすっかり和風なソースが主流になってしまっていたりする。結局「日本人な」食べ方になっている現状。

 マスタードソースというものも確かに在るが、粒コショウに生クリームや白ワインを加えるなど、もう少し「お上品」なソースの部類に括られる。ここで言うマスタードとは、言うなれば「ねりがらし」みたいなモンで(笑)、鼻にツン! と抜ける辛さがビシビシ決まる、口の周りが少しヒリヒリする……そんなストレートな代物である。ぷりっぷりのハンバーグをからし味で食べつつ思ったのは「おでん食べてるようでもあるな」(笑)。

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 ハンバーガーにあって、ハンバーグにない味――それはマスタードではないかと、ふと思った次第。普段ここまで露骨な「からし味」で牛肉を食べる機会も少ない。だから「マスタード=ハンバーガーらしさ」としてインプットされている向きは多少なりともあると思う。

 いずれにせよこの量と内容でアイスコーヒー¥400より安い¥380はお値打ち。6年前の記事ではハンバーガー¥360だった。



# 043 コメダ珈琲店 [名古屋]

2011.4.20 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:32 | TrackBack(0) | 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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