そんな次第でしつこく、かつ、仕切り直し――。
Sleepyhead Jaimie(スリーピーヘッド・ジェイミー)の"すわだいすけ"氏も実は「けっこう好き」という、T.G.I. FRIDAY'S(T.G.I.フライデーズ)のハンバーガー。立ち返るは常に初心、よりシンプルなものを選んでフライデーズ チーズバーガー¥1,565。
そして向かうは常に1号店。日本のフライデーズ1号店は東京・渋谷に1999年8月のオープン(日付不詳)。
ハンバーガーは6品……と思ったら、シーズナルとして「マッシュルーム オニオン モッツァレラバーガー」、あと"チキンバーガー"なるものが2品。
パティ200g。前回品川店での記録によれば、肉の産地はUS、グリルはガスの直火――全店同じ設備なら、渋谷神南店でもガス火ということになる。
塩がビンッ! と効いており、マイルドなチェダーチーズとも相俟って、なかなかに好い塩梅。少し塩気が勝っていて、塩味で食べさせられている気もしなくはないが。クレイジーソルト系な、スパイスがさまざま混ざり込んだ味がこのバーガーの主体。
挽きのさほど粗くない肉をギュギュッと詰めた感じのパティ。水分少なく、しかし硬くはなく、やわらかくもなく(笑)、でも食べやすい。適度にコゲ目も付いて、しかし炭素化せず、なかなか素敵な焼き加減に思う。
バンズは目が細かく、部類としてはマクドナルドに近いと言ってよい(決して悪い意味でなく)。型に入れて焼いたがゆえの、この生地の伸びの無さ。その製法自体、これだけの直径のバンズを作るには無理があるのだろうか、ヒール(下バンズ)のモロさはやはり問題である。
レタスは千切り(これもやや残念)。それもあって野菜の存在感は薄いように思う。レッドオニオンは辛さ適度。通常の黄タマネギは辛過ぎとお悩みの店にはお薦め。ピクルスもよく効いている。
変に和風に改悪せず、脂分の少ない赤身肉をしっかり焼き込んで、アメリカで食べられるようなおいしさを守っているところが素晴らしい。しかもソレをその名に因らず和民(ワタミ)グループがやっているのだから、なおのこと素晴らしい。今やすっかり味が日本的に丸まってしまった米国生まれのレストランチェーンなどもありますのでネ。
§ §
求める肉の感じ――という点ではとりあえず満足。同じUSビーフでも、たとえば「Hard Rock CAFE」と比べて、力のある味に感じた。
それにしてもチーズ1枚有るのと無いのとでは、やはり大きく味わいが違うのである。チーズバーガーを発明した人は偉大と言うほかない。
あぁ〜でも! そのチーズに無数の皺が寄るくらい、時間を置いてから運んできたのはいただけない。もっと早く出せたのでは。
→ # T.G.I. FRIDAY'S のジャックダニエルズ バーガー
# 017 T.G.I. FRIDAY'S
― shop data ―
●渋谷神南店
所在地: 東京都渋谷区神南1-19-3 ハイマンテン神南ビル2F
JR・東京メトロ・東急・京王 渋谷駅歩10分 地図
TEL: 03-5459-3555
URL: http://www.tgifridays.co.jp/
オープン: 1999年8月
* 営業時間 *
月〜木・日祝: 11:30〜24:00
金土・祝前: 11:30〜27:00
定休日: 年中無休(要確認)