2010年11月25日

# アメリカへ vol.18――6日目その1




 10月13日から20日まで峰屋のご主人と旅したカリフォルニア、秋の空――。すっかり長期連載化してしまっております。行程6日日――ただいま10月18日月曜日です。

 ロサンゼルスに来て3日目。↑本日トップの画像はチャック・ベリーの『ニュー・ジュークボックス・ヒッツ』。チャック・ベリーが歌う「ルート66」が収録されています。なぜ「ルート66」なのかと言うと、以下……↓。


# アメリカへ




 6日目の朝。ロス郊外、"IN-N-OUT BURGER"の1号店が在る、ボールドウィン・パークという場所に居ます。本日もしばらくはロサンゼルスの近郊をめぐる旅の続き。


 何も食べずに出ました。次の目的地で朝食をとります。つまり、朝からバーガー(笑)。いえ、それぐらいしないとね? 何のために行ってんだか……。

 朝食前のドライブは、ボールドウィン・パークから25マイル=40km、29分……ってことは時速80kmで計算されてるのね? 今シーズン、松井秀喜選手が在籍していた大リーグ、エンジェルスの本拠地がある"Anaheim"(アナハイム)です。


 アナハイムと言えばディズニーランド。目的地からさらに3kmも行けば在ることを、この時点ではまったく気付いていません。


 本日最初の目的地、"Carl's Jr."です。1号店がアナハイムのココ"Harbor Blvd"(ハーバー・ブールバード)。詳細別記事にて。


 店の前の通りに創業者の名前が付けられていましたが、ご覧の通りの交通量。それでもこの先に"Carl's Jr."の本拠地と思われる、工場のような巨大な建物群が在ります。


 さらに次の目的地へ。48.4マイル≒77.4km、53分の旅。

 "CA-91"という高速を走ったのですが、そこそこ交通量はあります。こんな重機積載のトレーラーと併走。


 タイヤが荷台からはみ出してます(笑)。


 ロサンゼルスに来て以来、お天気はどうにもこんな感じで。この辺りも晴れていたら、まったく印象が違ったんでしょうけど。





 まもなく次の目的地、"San Bernardino"(サン・バーナディーノ)。


 到着。コノ町こそが"McDonald's"発祥の地です。

 ロスの街中を歩けば、主だったチェーン店はまずハシゴ出来るだろうとは思うのですが、そこを敢えて最初の店や発祥の街まで行くのが、ハンバーガーストリート的? まぁ実際、サービスが行き届いていたり(推定)、教育が行き届いていたり(推定)、気合いが入っていたり(推定)、手抜きが無かったり(推定)、そうしたプラスアルファは期待出来るかと思います。

 片や迎える店の側にしたって、場末のFC店の、しかも深夜営業時、半ば店の掃除をしながら作るハンバーガーで、やれウマいだマズイだ判断されてしまうよりは、本丸まで攻め込まれてジャッジされる方が、まだしも納得が出来るのではないか――などとも思いますし。


 見ての通り、何てことない郊外の道端です。

 サン・バーナディーノ、地図で見ると背後に山地(サン・バーナディーノ山脈)が迫っていて、この先、道は山の中に分け入ってゆく感じですね。ロサンゼルスの平野部の、いちばん奥まったところに在る町です。


 コノ店が1号店というワケではありません。サン・バーナディーノに"McDonald's"は何店か在ります。そのうちの偶々寄った、1店です。


 こちら日本には入ってきていないメニュー、です。詳細別記事でスイマセン。

 で、"McDonald's Museum"なる場所が在るということで、町の中をさらに移動しました。


 途中、峰屋さんが「町並みを撮りたい」と言われるので、クルマを停めました。何か言われないかなぁ……と気にしつつ、しかしクルマもヒトも、さほど行き来がない場所なのですね。町のスケールが大きい分、特に「ひとけ」の無さは一層強調されます。


 まぁ本当に絵に描いたような造りの町でした。ロス近郊にはこんな町が無数に拡がっています。

 こういう住宅・住環境に対する「美意識」というのは日本にはありませんし、言われてもすぐに持てるものでもない気がします。「見せること」「見られること」を前提とした家造りですよね。この写真に写っている範囲で見ても、どの家のデザインもそれぞれ違うワケです(中には『シザーハンズ』に出て来るような画一的な町も在るのでしょうけど)。サンフランシスコもそうでしたが、壁の色遣いひとつ取っても本当に個性的です。保たれた調和の中での自己主張――。


 絵に描いたような歩道。それこそホラー映画『ハロウィン』(ジェイミー・リー・カーチスが絶叫するヤツ)に出て来そうな、アチラでは日常よくある光景なのだろうと思います。


 季節柄、ハロウィン飾りに熱の入った家がいくつか在りました。本場の飾りっぷり。



 到着――。1940年、ディックとマックのマクドナルド兄弟は、ここサン・バーナディーノの"14th & E Street"という交差点に"McDonald's BBQ"というレストランをオープンさせます。バーベキューリブ、ビーフやポークのサンドイッチなどを提供する店でした。

 大成功のウチに1948年10月に閉店。同年12月12日、同店の売り上げの実に80%を占めていたというハンバーガーとフライに特化した店、"McDonald's Hamburgers"をオープンさせます。コレをもって"the world first McDonald's"ということですね。


 ↑のバス停はミュージアムの前です。62年を経てこんな風景ですから、当時はもっと静かでスッキリとした町並みであったという意外に想像出来ません。要はこんな場所だったのですよ。


 "Museum"と言っても、町の郷土資料館レベルです。入場無料。


 「ハンバーガーでご商売されているからには、ロナルドは商いの神様みたいなもんですよ」とか巧いこと言いながら、撮った写真がこちらです。


 一見なんてことない、これらの展示物――。

 世の中にはマクドナルドのグッズやおまけを鋭意蒐集しているコレクターなる人たちが居まして、彼らマニアからすれば、おそらく垂涎モノだろうと思いますよ。

 中には制服やターナー(コテ)などの展示もありました。それらすべてがマニアの蒐集対象ですね(笑)。


 "McDonald's BBQ"の最初のメニューというのもありましたね。基本マニアックなミュージアムです。売り物・おみやげ・記念品皆無!


 記帳して参りました。「秘境駅」なノリですが。

 で、奥にルート66に関する一角がありまして、そのときはさして気にもかけなかったのですが、帰国後調べてみるとなんと、サン・バーナディーノはルート66上の交通の要衝だったのですね。

 先ほど「背後に山地が迫り」と書きましたが、逆に内陸からルート66を辿って来た旅人の視点で見れば、ひと山越えればロサンゼルスはもうすぐそこ。その先は海――という、大都市ロサンゼルスの入り口、ゲートシティに当たるのがこのサン・バーナディーノなのですね。「ルート66」という曲の中にもサン・バーナディーノの名前が出て来ます。ウィキペディアによると、"McDonald's"1号店の在ったこの場所はルート66の沿いだったといいます。



 さぁ戻ります。協議の結果、宿のチェックインは後にして、日の落ち切る前に「海」を見に行こうということになりました。


 ←この写真なんかわかりやすい。こんな山裾の、何も無い荒れ野だったところに住宅地が拡がっていった感じです――ロサンゼルスという都市の成り立ちは。「シムシティ」というシミュレーションゲームの、まさにアノ世界観です。

 なのでちょっとクルマを飛ばせば、パタッと街が途絶えて、剥き出しな大自然に途端に切り替わります。その落差が激しいんです。

§ §

 そんなワケで、ルート66の終点であるサンタモニカの海を目指して1時間20分、真西へ一直線――。

 連載長期化したこの期に及んで大変恐縮ですが、「6日目」は前後編の2回に分けてお送りすることに、いま決定しました……。 (つづく)



# 251 Victor's Villa [Los Angeles, CA]
# IN-N-OUT BURGER [US] の CHEESEBURGER
# 250 IN-N-OUT BURGER [US]
# 249 ORIGINAL Tommy's [CA, US]
# アメリカへ vol.17――5日目
# 248 BURRITO KING [Los Angeles, CA]
# 247 Wendy's [US]
# アメリカへ vol.16――4日目
# 246 Pinecrest Diner [Sun Francisco, CA]
# 245 Mel's Drive-in [Sun Francisco, CA]
# 244 Jack in the Box [US]
# アメリカへ vol.15――3日目
# 242 Johnny Rockets [US]
# アメリカへ vol.14――2日目その2
# アメリカへ vol.13――2日目その1
# 241 BURGERHOUSE [Sun Francisco, CA]
# アメリカへ vol.12――1日目
# アメリカへ vol.11――帰国
# アメリカへ vol.10――出発
# アメリカへ vol.9――ロサンゼルス
# アメリカへ vol.8――峰屋さん、渡米の理由
# アメリカへ vol.7――アメグラ
# アメリカへ vol.6――南下
# アメリカへ vol.5――ベイエリア
# アメリカへ vol.4――サンフランシスコ
# アメリカへ vol.3――ホテル予約 (検討中)
# アメリカへ vol.2――航空券予約
# アメリカへ vol.1――公式発表
# バンズ― 峰屋 [東新宿] ◆ vol.1 ≪ご馳走≫バンズの誕生
【最新情報】 8月12日(木)、FMヨコハマ「MORNING STEPS」出演――ありがとうございました


2010.11.25 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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