幹書房刊『THE BURGER MAP 首都圏版』にも載ってます――小田急線は参宮橋の駅前、「バンズをスモークする店」として有名な、ご存知Bar Shanks(バー シャンクス)。店名の通り、午後5時から営業の"バー"です。
ぐっと落ち着いた店内。手元のみ照らすダウンライト。キューバ産の葉巻を収めたヒュミドール(保管箱)。オーナー&スタッフともに白シャツにネクタイ――。繰り返す通り由緒正しき"バー"なので、本来ハンバーガー「を」食べに行く店ではないのだが、それでもハンバーガー「を」目指して向かいたくなってしまう、強い強い"引力"を持った店である。
ハンバーガーは3品――と言ってもトッピングを1点ずつ加えていっただけなのだが――最もプレーンなバーガーはスモーキーチーズバーガー¥1,050。
「バンズを燻製にする」という、言葉にすればたったの9文字、ヒトから聞かされれば「あぁ、なるほど!」と誰もが手を打つ、それこそ魔法のような威力を持ったこの調理法を、最初に実践してみせたのがシャンクスのオーナー芳賀さんである。曰く「自分で見つけた人にしか"行けない場所"ってあるんですよね」――。
バンズから放たれる強烈かつ明快なヒッコリーのフレーバー。オージービーフ100%のパティはホロホロとやわらかく、スモークフレーバーも回り込んで、ある種ソーセージを食べているような味わい。チーズはアメリカンチェダー。ブラックペッパーがしっかり振られて「お酒の味」である。
ここまで徹底して一方向の味(=スモークフレーバー)で押せるバーガーなので、レタスの量などはソレに逆行している(=薄めている)ようにも思える。さらに言えば、バンズも敢えておいしくない安モノにしてみると、むしろ統一感が生まれて一層味が引き締まるかも知れない。現行のモノは優秀過ぎて(笑)、生地そのものが旨味を放ってしまうので、食べていて「あっちゃこっちゃ」いろんな味がし過ぎるようにも思う。
付け合せのフレンチフライがまた秀逸。コーン油で揚げて皮がパリッと張っていて、時間を置いてなおおいしく食べられる。振ってある塩は岩塩――。最後の最後まで抜かりなく計算し尽くされたパーフェクトな一皿。その辺りの目配り・気配りも、バーらしく。
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その他、ポテトサラダからチーズ、お通しの「おせんべい」に至るまで、何でもスモークしてしまう店である。お供に志賀高原ビール「美山ブロンド」のドラフト1/2パイント¥700などなど。お酒種類あり過ぎて、枚挙に暇なし……。
『THE BURGER MAP 首都圏版』記載の情報から営業時間・定休日に変更あり。ご確認下さい↓。
― shop data ―
所在地: 東京都渋谷区代々木4-1-5 2F
小田急電鉄 参宮橋駅歩2分 地図
TEL: 03-3374-7374
オープン: 2004年1月25日
* 営業時間 *
月〜金: 17:00〜27:00(26:00LO)
土曜日: 15:00〜24:00(23:00LO)
定休日: 日曜日(要確認)