10月13日から20日まで峰屋のご主人と旅したサンフランシスコ、ロサンゼルス。行程5日日――ただいま10月17日日曜日です。
はるか600kmの道のりを越えて、やっとロサンゼルスに入りまして、「メローなロスの週末」を過ごせるかな……と期待していたのですが、滞在中は終始あいにくの曇り空、小雨混じり――。というワケで↑本日トップの画像はジョージ・ベンソン、全米No.1に輝いた1978年発表のライヴアルバム。
→ # アメリカへ
「朝食付き」ということで、フロント横のカフェテリアへ行ってみれば、あるのはシリアルに牛乳、オレンジジュース、ホットコーヒー、そして箱入りのドーナツ!このドーナツも問題なく食べられました。確かに甘かったですが、ま、朝から血糖値を上げるためと思えば(笑)。
宿泊したモーテル、"Hollywood Inn EXPRESS SOUTH"の近所の様子です。本日最初の目的地はクルマで5〜6分だったかな?"GRAND CENTRAL MARKET(グランドセントラル・マーケット)"という市場です。今回、一応「食」を巡る旅ですので、そういう場所もパトロールしとかないと――。
今思えば泊まった宿"Hollywood Inn EXPRESS SOUTH"、ドジャースタジアムが近くに在ったのですね。下町繰り出すには特に便利な立地で、目的の店のいくつかはクルマで3〜4分の圏内。ハリウッドへは「高速で10分」とフロントで言ってましたし、行動範囲の広くとれる好い位置取りだったようです。
迷いながらもあっという間に到着、ロサンゼルスの中心部"の一角"、ダウンタウンと呼ばれる辺りです。↑冒頭の画像も同じく。日曜日の朝ということもあってか、ガランとしています。
ぶらっと歩いてみましたが、途轍もなく大きな構えの店で、途轍もなくケッタイなものばかり売ってました(笑)。街自体が40年前50年前の古い造りです。都内で言うなら上野とか浅草とか、昭和の香りを残す"古くさく"て"バタくさい"、そんな街並みを想像していただければ。
目当ての市場はこんなビルディングの中に入っています。1917年のオープンですから今年で83年。
各国の料理多々。
タコス屋がありました。「食べてみよう」となりまして――。
こちらが"Beef Tacos"\2.50。ロスの税率8.25%、82円換算で\222。
トルティーヤ2枚重ね。もう2枚ヨコに添えられて出て来まして、具は自分で分けて食べなさいということでしょう。飛び上がるほどではありませんでしたが、なかなか美味でした。食べてよかったです。
作る際、"Cilantro?"と聞いてくるので、大きく頷いて"Yes!"と答えたら、バッサバッサかけてましたね。香草好きの私にはたまらない気っぷの良さ。
峰屋さんがカメラを向けたら中のメキシコ人、ポーズを作って応じてました――頼んでもいないのに。
"Tacos Tumbras A Tomas"というお店です。長粒米とか、その横に見えるチャパタのようなパンも気になりました。そう、今思えば食べておけば良かった。何のために胃薬を持って行ったのか……。
こんな感じです。通路至るところに撒かれていたのは、おが屑かな?
コレはおそらくスイカ。
魚屋さんです。
乾物屋さんということになるんでしょうか。
写真上中央"AZINOMOTO(味の素)"(笑)、写真右下が噂の「チポトレ(CHIPOTLE)」ですね。
お次はハンバーガー屋。グランドセントラル・マーケットからは"Beberly Blvd"(ビバリー・ブールバード)を使ってわずか6分ほどで、直線的に移動出来ます。モーテル"Hollywood Inn EXPRESS SOUTH"からは0.5マイル、1分!
↓こちらですネ、"ORIGINAL Tommy's Hamburgers"。これも帰国後知ったのですが、何でも本邦の「モスバーガー」のモデルになったと言われるお店で、チリソースをかけたハンバーガーが人気という異色な一店。
「異色」と言ったのは、アチラでは基本的に「チリはハンバーガーにかけない」と聞いていたからです。見渡すと確かに「チリバーガー」などというものを見かけることはまず無いのですが、そんな中、マクドナルドより2年古い1946年から、ずーっとチリ入りのバーガーを出し続いているというのですから、異色を通り過ぎて「異端」と言って良い存在かも知れません。でも今やカリフォルニアとネバダに33店の人気店。
ドライブスルー、と言うか持ち帰りのみ……そういうのを"Walk-Up"と呼ぶようです。
駐車場を囲むように建物が建ってまして、2ヶ所でフードを調理・提供しています。店内というものがありませず、ココで食べて行きたい人は、建物の外壁に取り付けられたカウンターに寄って、立って食べるという、文字通りの「止まり木」状態。
↑画像は、ハンバーガーを焼いている2ヶ所のうちの1ヶ所で、ご覧の通り"島"になっています。
峰屋さんが頼んだ"CHILI HOT DOG"$2.35。\209。
今から30年前、峰屋さんがグァムに行った折に、おいしくって滞在中毎日食べたホットドッグが、ちょうどこんな感じだったんだそうで。でもコレ、まぁチリと言われればそうですが、しかし「カレー」と言われればカレーかな?とも思える……まぁそんな微妙なところですよ。小麦粉を多く含みます。
さらに次の目的地へ向けてビバリー・ブールバードを走っている途中、寄ってみたベーカリーです。入った瞬間、峰屋さんが「行きましょう」と言い出して、滞在0分(笑)。確かにパンと言うよりは月餅とか中華饅頭にも近いビジュアルの、"お菓子な"パンが多数並んでいましたが。
今回の旅で「うぇ〜、マズ〜っ!」という体験を私は一度もしていないのですよ。よく考えてみると峰屋さんがソレを未然に防いでいたという。峰屋さん、最初から想像出来るマズイものには絶対手を付けませんでしたからネ。その鉄壁のガードのおかげで、私はとんでもなく"マズイ"体験をし損じたワケです。良くも悪くも(笑)……それも後悔と言えば後悔。
食べてはそれを消費すべく、街の様子を見て回り――その繰り返しで、お次の目的地も市場。
ビバリー・ブールバードをそのまま真西に走ってゆくと、街並みが変わります。そういう街並みの"変化"というのが何度も起きるのですが、初めて訪ねた私にとってはロサンゼルスという街は理解しづらいと言うか、感覚的に掴みにくい部分がありましたね。後でまた触れると思いますけれど。
日曜の午後、目的地である商業施設に近付くにつれ、いずこも変わらぬ交通渋滞が見られました。駐車場に入れられるかどうかが心配のタネになるほどの交通量――。
先ほどのグランドセントラル・マーケットよりは数段"品"の良い"FARMERS MARKET(ファーマーズ・マーケット)"に到着。現在のようなマーケットの形になったのは1934年と、こちらも歴史があります。
←このデュオにとどまらず、施設内数カ所でバンドの生演奏が聴けました。オリジナル曲ではなく、往年のヒット曲のアレンジで、来場客を楽しませていましたね。念のため書いておきますが、入場無料の施設です。
いくつかの棟に囲まれた敷地の中に小さな店が無数にあって、食品や各国料理、軽食などを売っていて、中庭に並べられたテーブルに座って自由に食べることが出来ます。
食べ物以外のものも売っています。
こちらその名も"STICKER PLANET"というお店。ポップでカラフルな「シール(ステッカー)」の数々がロール状になって売られてまして、お客さんは欲しい図柄を欲しい量だけミシン目に沿って切り離して、レジへ持って行くという――こんなミクロなところにまでアメリカ式が感じられて、惚れました。
ファーマーズ・マーケットに連なるカッコウで"THE GROVE"というショッピングモールが在りました。
ブランドショップにレストラン、映画館。メインストリートには軌道が埋まっていて"Trolley"、列車が走るという……要は「ららぽーと」みたいなモンです(笑)。
そう、こういうショッピングモールを手放しで喜ぶと、船橋(千葉県船橋市)の人がうるさいんですよ(笑)。自分とこが「ららぽーと」の地元、発祥の地であるという自負があるものですから。敷地面積としてはこちら決して広くはありません。船橋の方が巨大です、ハイ。
さらに近所のスーパーマーケットで買い物をした後、峰屋さんが「もう一度食べてみよう」と言い出され、ファーマーズ・マーケットに入っていた"Johnny Rockets"に再挑戦。サンフランシスコで食べたのと同じ"The Original"$7.49をTO GOしました。
日本国内で得た情報の中に、アチラにはネオンサインがギラギラ&コテコテの、いわゆる"アメリカンダイナー"というような店は無い――といったような説もあったのですが、在るか無いかで言うと、そういう特定の年代を志向したダイナーは「在り」ます。
ここジョニーロケッツ然り、"Mel's Drive-in"もそう、同じくサンフランシスコの"Lori's Dinerなんて店もコテコテでした。
客層に特に偏りも感じません。仕事帰りの人であったり、普通の家族連れであったり。連れてるこどもの襟足が長かったり(笑)なんてこともなく。それこそ「ファミレス」感覚でしょう……そう、日本のこうした商業施設なら、ファミレスが入っていてもおかしくないポジションです。
そうか、ジョニーロケッツ1986年、復活メルズ1985年、ロリーズ1986年……ほぼ同時期のオープンなのですね?ソレってひょっとして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年・米)の影響なのでは(笑)?
持ち帰りはこんな容器に入ってました。ドライブしながら、つまみつ、味を確かめつ……。
買い物の後もさらにバーガー。
お次は"IN-N-OUT BURGER"。事前に集めた情報でも、カリフォルニア在住のアメリカ人のほとんどがコノ店の名前を挙げておられました。
なので「どこかで食べよう」とは思っていたのですが、どうせ食べるなら……ということでコチラ"Baldwin Park (CA 91706)"(ボールドウィン・パーク)こそが"IN-N-OUT"の記念すべき1号店です。ロスの中心部からクルマで40分ほど。基本的には真東への移動。住宅の他に何も無いような住宅地に在ります。
同じ敷地の中に"IN-N-OUT UNIVERSITY"が在りました。マネージャーの養成を目的としているそうです。
手前に"Company Store"。Tシャツやらキャップやら、オリジナルグッズを販売しています。空いてれば間違いなく買っていたことでしょう。いいお土産になったのにぃ……。
そしてフリーウェイを挟んで反対側に、旧1号店の店舗が残されていました。ココが"IN-N-OUT"発祥の地――まさにモニュメンタルな存在です。
それで、Twitterで「アニマルポテトを注文しろ」というメッセージを何人かの方からいただきまして。結局頼みませんでしたが、どうも裏メニューらしいのですね。
←コレは"表"メニューのフレンチフライです。単品で$1.35。\120。各店舗で生のジャガイモをカットしてフライにしています。E・A・Tのように。つまり「自家製」です。
派手さは無いんですけど、ミョウにおいしいのですよ。ついつい止まらない感じのおいしさです。別にシーズニングやフレーバーを効かせてあるワケでもないのに。
日も暮れてきて、かつ、翌日も引き続き郊外を回る予定でいますので、30分かけて市内に戻り、明日また同じ道を30分かけて走って来るよりも、この町で宿を探す方が効率的だろうということで、"IN-N-OUT"からもすぐ見える、このモーテルに泊まることに。
ココがまた、前日に輪を掛けて立派な建物で――ムダに大きなロビーです。
例によって部屋でしばらく"充電"した後、夕食を食べに出掛けようということになりました――歩いて。
ホントびっくりするほど、日没前から誰も歩いていないので、むしろこの町の夜歩きは安全と判断。それにクルマで出てしまうと、峰屋さんがお酒を飲めませんので。
繰り返しますが、人っ子ひとり歩いていない雨上がりの町を、粛粛と行進。強いて言えば、私がいま住んでいる町の辺りと雰囲気が変わりません。ある種通じるものがあります――すべての縮尺を2.5倍ぐらいに大きくした感じでしょうか。そこが決定的な違い。
↑こちら、日本の弁当屋のような色遣いですが(笑)、ホットドッグとハンバーガーのチェーン店のようです。
モーテルから徒歩12〜13分ほど、"IN-N-OUT"からでも15分ほどでしょうか、クルマで見かけたレストランに入ってみることにしました。"Victor's Villa"と言います。
朝食メニューから夜はステーキ、ビア&ワイン――いわゆる「ダイナー」なスタイルのお店です(と言うかダイナー)。"1/4 Lb. HAMBURGER"$2.85を頼みました。詳細別記事にて――。
さらにちょっと先に在ったドーナツ屋まで行って、夜食を確保。行き来た道を帰りもまた粛粛と歩いて、モーテルへと戻りました。
§ §
↓見て下さい、デジカメ特有のコントラストの強さはあるとは言え、基本的には背景真っ暗になっちゃうような町ですよ。
雨上がりの湿った空気と、ナトリウム灯のオレンジの明かりが、我が住所周辺の様子とミョウにかぶって、帰国後もいまだ「ロスに居るのではないか」という軽い錯覚にたまに陥っています。 (つづく)
→ # 248 BURRITO KING [Los Angeles, CA]
# 247 Wendy's [US]
# アメリカへ vol.16――4日目
# 246 Pinecrest Diner [Sun Francisco, CA]
# 245 Mel's Drive-in [Sun Francisco, CA]
# 244 Jack in the Box [US]
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# 242 Johnny Rockets [US]
# アメリカへ vol.14――2日目その2
# アメリカへ vol.13――2日目その1
# 241 BURGERHOUSE [Sun Francisco, CA]
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# バンズ― 峰屋 [東新宿] ◆ vol.1 ≪ご馳走≫バンズの誕生
【最新情報】 8月12日(木)、FMヨコハマ「MORNING STEPS」出演――ありがとうございました
2010.11.14 Y.M