10月13日から20日まで、峰屋のご主人と巡ったカリフォルニア珍道中。気忙しい世の流れに関係なく、のーんびりと上げております、行程3日日――。
↑本日トップの画像、サンフランシスコって本当に霧が立つんですね……というワケで、トニー・ベネット、「霧のサンフランシスコ」。
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サンフランシスコの街中には↑このような酒屋と言いますか、酒類を中心に食料品・日用雑貨を扱う店が角という角に在りまして、日本で言えばコンビニに当たる存在でしょうが、しかし大手チェーンのコンビニエンスストアはあまり見かけませず、あくまで個人の店が主流。
さて、やはり朝はアチラでも混み合います。通勤時間帯。ラッシュアワー。
本日の朝食はこちら、"Jack in the Box"にて。詳細別途――。
朝のユニオンスクエア界隈。←この建物はホテルです。ウェスティン・セント・フランシス。
「デパ地下にどんなパン屋が入ってるか気になる」との峰屋さんのご発言により、ユニオンスクエアに面した老舗デパート"Macy's"(メーシーズ)の地下に下って見つけたお店が↓コチラ。この"BOUDIN"(ボウディン)が一体どんなお店なのか、この時点ではよくわかっていませんでした。
昨日"ACME BREAD"で食べたサワードウがおいしかったので、今度はサワー種無しのパンが食べたいと、赤毛の女性店員相手に要望を伝える峰屋さんですが、しかし……。
バゲット2本購入。1本はサワードウ、もう1本も……サワードウ……アレ?どちらもサワードウ?もう1本は「no sour!」としきりにリクエストしていたのですが、「コノ店のパンにサワードウを使っていないパンは無い」というのが、どうやら正解のようで(笑)。
それもその筈というくらい、ボウディンはサワードウでその名を知られるパン屋さんです。ある種観光名物的存在ですらあります。伊勢の赤福、鎌倉の鳩サブレ、札幌の白い恋人――それくらいの「牛耳り」は感じましたね(笑)。なにせ空港の売店にもおみやげ用にパン置いてありましたから。
創業1849年のこのフレンチベーカリーが犯人なのかはわかりませんが、とにかくサンフランシスコの街にはサワー種を使った酸っぱいパンが"蔓延"しております。
パンの中を刳り抜いて、器にしていただくクラムチャウダーがあったのですが($5.99)、あぁ〜何で食べなかったんだろ!絶対おいしい筈!それもこの旅の後悔のひとつです――。
以前ご紹介のとおり、リーバイスの本社もココ、サンフランシスコに在ります。こちらはリーバイスストア。
それで本日3日目より、いよいよクルマを借ります。なぜ今まで借りなかったかと言うと、2日目はナパバレーへ行く予定だったからですねぇ。ワイン飲むのにクルマで行く手はありません。
"Alamo"で借りたのが↓コチラ、シボレー・コバルト。
GAO NISHIKAWA (ガオ・ニシカワ)さんからの「荷物は全部トランクに入れろ」というアドバイスに従い、大きなスーツケース2つが楽々と入るサイズの車種を選んだつもりだったのですが……入りません(笑)。なんで?もっと大きなのが来ることを想像してたんだけどな。
さぁ、大変なのは峰屋さんですよ。初めての左ハンドル、初めての右側通行。しかも初めての走行が街中も街中、サンフランシスコという――。なので峰屋さんとしては、車体が大きくなくてむしろ「よかった」と。
予約も払いもすべて日本国内で済ませて行ったのですが、それでも英語のみのカウンターでよく借りたものだと、今にして思えばコレもひどく無茶な行為でした。
オプションで付けた「ナビ」が、日本語対応の筈なのに英語表示・英語音声。何の説明もなくハイと渡されたきり、「話が違うっ!」(正確には「ことばが違う」)――と訴えようにも、後の祭り。
慣らす間もなく、いきなり街中のど真ん中に繰り出してしまったので、とりあえずどこか目的地を見出さないといけません――。
覚束ない運転のまま、昨日行ったフェリービルディングにどうにか"漂着"(笑)。
で、昨日行った"ACME BREAD"へ再訪。バークレーに本店が在るのですが、まだ運転したてのこの段階では「もってのほか」という感じでした(笑)。
こんなディスプレイですよ。大理石のテーブルの上にサンプルをひとつずつ並べて、プレート差して――。
日比谷のTHE BEAT DINERを立ち上げてその後独立、イエローズを起業された白根さんに言わせると、カタチはちょっと不恰好とのこと。現地では気付きませんでしたが、いま見ると確かにそうかも。
さっきのボウディンと同じく「no sour」とリクエストしたところ、「ある」と言われて薦められたのが←このパンです。やっと希望のパンが見つかりました。
峰屋さんのジャッジは及第点。まずまず納得の表情でした。
マーケットプレイス、こんな感じです。飲食店・食料品店を中心にオシャレなお店が集まっています。
外はこんな感じ。今日もいい天気。
再び車中。海沿いを走らせ、フィッシャーマンズ・ワーフは通過――。
ついに有名な急坂にアタック。別にココだけが急なワケではなくて、至る所こんな坂だらけなんですけど。
ハイ、今度は下り――。
街並みがきれいです。こんなオシャレなお家がいっぱい並んでいます。
クルマを借りたからには、かの有名なゴールデンゲート・ブリッジを渡らねばなりません。
すると海岸線に出る手前ぐらいから、にわかに空が曇りだして、いざ渡るときにはすっかり霧の中ですよ。橋の下も上も真横も、何にも見えません。景色どころの騒ぎではない。
ところが渡り切って道を下りてみると、こんなお天気――。ドライアイスが如く、山から霧が「降りてくる」感じですね。
金門橋を渡った対岸の港町、「サウサリート」と言います。風光明媚。街並みもオシャレ。海上に張り出したシーフードレストランなども在ったのですが、ココもスルー……。
前方の雲塊の向こうに橋がある"筈"です。レンタサイクルで金門橋を渡って来る人とたびたびすれ違いました。
下はあんなに晴れていたのに、橋に戻ると霧の中。渡り賃はお戻りの際、徴収です。$4.00。
早々に旅行ガイドを無くしたことは既にお話ししましたが、ホテルで簡単な日本語のマップを入手しまして、それを片手にドライブしております。日本語対応の筈のナビは使い方わからず、ダッシュボードの肥やし――なのでどこ走ってるか、よくわからないのですよ。
市街に戻ってみると、やはり霧模様。風景が寒々としてきました。
途中、適当な町で適当にクルマを停めて、目に着いたドーナツ屋さんへ。なので何という町なのか、さっぱりわかりません……。
と思いきや、お、調べれば何でもわかるもんですね(笑)。ゴールデンゲート・パークの中を走り抜けましたので、たぶん「A」の店です。
アチラのドーナツは「捨てたくなるくらい、おいしくない」といった事前情報もあったのですが、多少甘いとは言え、生地として決して質の良いものではないとは言え、それでも食べられぬほどのモノではありません。
帰国後に日本でチェーン店のドーナツを食べましたが、おどろくほどの差異も見られませず。ドーナツって、まぁまぁ、こんなモンですよ。
さらにドライブして、またも気まぐれで降りてみたのが、この町――。なんかミョウな、ケッタイな町だなぁ……とはすぐに気付いたのですが、簡単な地図しか持っていないため、この町が何なのかよくわかりません。
帰国後調べると、この町"HAIGHT ASHBURY"(ヘイトアシュベリー)は60年代後半から70年代前半の、ヒッピー文化の拠点・発祥の地であると。なんだよ〜!知ってりゃあ見たい店ももっとあったろうに……ということになるワケですよ。ガイドが無いと。
何の下調べも無しのぶらり旅ももちろん楽しいのですが、やっぱりねぇ、モノの価値をわかって見てるのと、知らずに見てるのとでは、自ずと入ってくる情報の量も質も違ってきますからねぇ。「猫に小判」では意味が無い。
それはさておき、腕中タトゥーを彫り込んだ兄ちゃんに全く引けをとらない、Japanese Baker(笑)。
とか言いつつ、私、ヒッピーカルチャー自体には大した興味も無いのです(笑)。音楽を中心とした、最低限の関心と敬意といったところ――。
こんなカッコイイ紹介ページを見つけました。かつてのようなにぎわいは無いとは言え、それでも、よくわからぬ叫び声を上げて同じ場所をぐるぐる歩き回る若者が居たり、不可思議な店だらけだったり。↑コノ店も。
←コノ店も。
スーパーマーケットに入って、朝食用にチーズなどを買い込みました。スーパーとは言っても、団地の八百屋ほどのお店です。プラムとかネクタリンとか、こういうのも一通り買ってかじっておけば良かったなぁ……と、これまた後悔。
どうにか街中まで戻って来ました。この時点でまだお昼を食べておらず、なので目指すは食事処――。
地図ではこの道は「直線」で描かれており、当然行けると思い走っていたのですが、突然←このような風景が出現。進入禁止。
"Lombard Street"(ロンバードストリート)のコノ坂は、調べるまでもなく観光スポットとして有名な場所です。サンフランシスコ版いろは坂。なお↑この写真の方が、ガイドブックのものよりも、ずっとわかりやすく撮れていると思います(笑)。
なので迂回して、再びロンバードストリート。今度は一気の下り。
この写真はどうやって撮っているかと言うと、窓からフロントガラスの前まで腕を伸ばし、液晶モニター(昔ならファインダー)を見ずにシャッター……という感じです。この「落っこって」ゆく感じが醍醐味。
目的地はコチラ、『アメリカン・グラフィティ』に登場する、かの"Mels Drive-in"復活1号店!
こちら"Mel's Turkey Cobb Salad"、値段わかりません。しかしあまりに大雑把(笑)。もちろんハンバーガーも頼みましたが(本日2つ目)、例によって別記事で。
渡米以来、i-Phoneのネット接続環境に悩まされ続けておりまして、Wi-Fiには繋がってもネットに繋がらなかったりなどで、思うように情報収集出来なかったり、つぶやけなかったり、いろいろと不自由をしていたのですが、それがまさかあのMelsでWi-Fiに接続することになろうとは……店の造りとのえらいギャップ(笑)。
なおこの日もデジカメはバッテリー切れ寸前。メルズで充電までしてもらいました……(笑)。
ホテルへ帰還。クルマはホテル裏手の公共駐車場へ。夜は到着初日から気になっていた、街角のダイナーへ。
1969年から41年続く老舗で、時間帯によっては店外まで行列が出来る人気店。大いに期待して入りました――。
これはツナサラダ、値段わからず。奥にバドワイザーの瓶が見えますが、あまりに無茶な量ですよ。添えられたソースはヨーグルトのような、ミョウに抜けた甘さ。
"Hot Pastrami on Rye"も注文、$11.95。82円換算で\980。税別。本日3つ目のハンバーガーは別記事で。
§ §
3泊してしまったサンフランシスコにいよいよ別れを告げまして、明日は一路、ロサンゼルス。 (つづく)
→ # 242 Johnny Rockets
# アメリカへ vol.14――2日目その2
# アメリカへ vol.13――2日目その1
# 241 BURGERHOUSE [Sun Francisco, CA]
# アメリカへ vol.12――1日目
# アメリカへ vol.11――帰国
# アメリカへ vol.10――出発
# アメリカへ vol.9――ロサンゼルス
# アメリカへ vol.8――峰屋さん、渡米の理由
# アメリカへ vol.7――アメグラ
# アメリカへ vol.6――南下
# アメリカへ vol.5――ベイエリア
# アメリカへ vol.4――サンフランシスコ
# アメリカへ vol.3――ホテル予約 (検討中)
# アメリカへ vol.2――航空券予約
# アメリカへ vol.1――公式発表
# バンズ― 峰屋 [東新宿] ◆ vol.1 ≪ご馳走≫バンズの誕生
【最新情報】 8月12日(木)、FMヨコハマ「MORNING STEPS」出演――ありがとうございました
2010.11.1 Y.M