2010年10月27日

# アメリカへ vol.14――2日目その2






 10月13日から20日まで、峰屋のご主人と行って参りました、カリフォルニア旅行。工夫もなくベッタリとお送りしております、行程2日日の後半――。

 それで先日書いたとおり、日本での予約時に私がちょっと間違えまして、サンフランシスコでは結局同じホテルに3連泊してしまいまして――そんな予定じゃなかったんですけどね。

 というワケで↑本日トップの画像、サンフランシスコと言えばヒッピー文化の象徴、グレイトフル・デッド、かつ"ホテル"に因みまして、1974年発表の「From the Mars Hotel」。収録の"Scarlet Begonias"という曲、わたくし大好きな曲でして、「死ぬまでに聴きたい500曲」に入れてもいいでしょう。以前OATMAN DINER池袋へ行ったとき、ジャム系のバンドがカバーしているのが流れてましたね。


# アメリカへ




 「ワインカントリー」とも称される、カリフォルニア北部のぶどう畑の間を走る観光列車ナパバレー・ワイントレインの旅――。

 いえホント、コレ、頼んどいてよかったですよ。だって、ただ乗っかってりゃいいんだモン(笑)!


 全日程、気の利いた店を求め、面白そうなモノ・場所を探し回り、行き当たりばったりに宿を決め……なんてやってたら、神経参りますからね。一人旅ならまだしも。今回の旅を通じて、ほぼ唯一の「観光らしい観光」ということで、こういう楽チンな要素も入れておくのが無難でよろしいかと、あらためて思いました。


 さて、セント・ヘレナというところで折り返し。機関車を外して最後尾へ持って行き、元来た線路を逆向きに走って、ナパの町まで戻ります。

 さっきまで先頭に接続されていた機関車を外して、最後尾に持って行ったところです。今度はこっちが最後尾になって、風景を逆向きに見ながら戻って行きます。


 ランチをいただき、コーヒーとデザートも食べ終えまして、帰路は車内を歩き回っての撮影大会――。

 もう少しオトナなら、ゆっくりと座席に落ち着いておしゃべりなど楽しむところですが、貧乏性な私としては、落ち着き込んでいるヒマがあったら、一瞬たりともシャッターチャンスを逃すな、という感じですよ(笑)。そうなると特等席は車両と車両の連結部、デッキです。ココは窓にガラスなど入っていませず、手なり顔なり好きなだけ出すことが出来て、快適そのもの。


 車両も車両でどこまでも魅力的――こちらはラウンジ車両。


 車内でワインのテイスティングが出来る車両もあります。10ドルで4種類のワインを試飲することが出来るのですが、英語の説明がわからないという致命的ハンデもあってやめておきました。

 ……が、今にして思えば全然ワイン飲んでないんですよねぇ……。世界的産地まで行ったにも関わらずです。何しに行ったんだろう?ぐらいな――。


 車両の真横にぶどう畑。すばらしい!ぶどうのニオイなのかわかりませんが、甘たるーいニオイが車内といい、町中といい、ずーっと支配していて印象的でした。旅行ガイドの写真からはニオイまではわかりませんから――。


 沿線には有名なワイナリーが多数。写真に押さえ損ねましたが"Robert Mondavi"とか、コッポラが始めた"Rubicon Estate"とか。

 なお、「右手に見えますのは……」なんてアナウンスは一切流れませんので。その辺いたって「オトナ」です。


 まさに『世界の車窓から』、石丸謙二郎な世界。

 往復58qを途中停車しながら3時間。時速30qほどの速度で、ゆーっくりとぶどう畑の間を抜ける……いや重ね重ね、今回の旅でこの列車がいちばん楽しかったかな?贅沢な時間でした。


 で、私がナパに行きたかった理由……以前も話したとおり、『ファミリー・ゲーム』というお気に入りの映画の中に、このナパバレーが登場するのですね。とにかく期待に違わぬ、美しい風景でした。翌々日に走ることになる「荒野」の風景とは対照的。


 あとは駆け足で車両を――こちらはシルバラード車両。ナパバレーの温暖な気候を利用した、ノーエアコンとスライド式窓が特徴と。木目はアルミサッシでなく、ホンモノですよ(笑)。


 ランチを食べたグルメ車両。やはりこんな経験、二度と出来ないな。


 こちらキッチンのある車両の、絵になる通路。


 で、こちらが厨房。ご覧の通り、かなりしっかりとした設備が積み込まれています。ガラス越しに通路から調理の様子を覗ける箇所あり。

 で、そうこうするうちに元来た駅に着きまして、列車の旅は終了。すぐに帰れるのかと言うと、左に非ず。シャトルバスの発車まで2時間ほどの自由時間が与えられます。なのでナパの市街を好きに散策してきなさい、と――。

 でまぁ、ひと回りして来ましたけども、比較的近年キレイに整備されたであろう、空き店舗の目立つ田舎町で、人影まばら。ですが、町中にも↑このようなワインバーやテイスティングルームが多々あり、ワインと観光で成り立っている町であることを強く印象づけられました。ハンバーガー置いてるカフェやダイナーもあったのですが、スルー。


 少し早めに駅に戻って、ギフトショップでおみやげを買いまして(日本語を勉強して5年というスタッフに、流暢な日本語でおみやげ用のワインを見つくろっていただきました)、シャトルバスでバレーホへ。フェリーに乗る頃には、今度はみごとな夕日の時間!

 ←写真はナパ川の河口付近。日本人にとっては非常にめずらしい光景です。下の家の人と上の家の人との行き来は、そう簡単ではない筈です。


 これまた別の橋でして「リッチモンド・サンラファエル橋」などと呼ばれています。

 これも船外のデッキで撮ったのですが、けっこうな高速で航行しているため、向かい風と水しぶきがビュンビュン凄まじいのです。髪型が乱れるのはもちろん、レンズは一瞬にして水滴にまみれ、気を抜けばカメラを海に落としかねない――そんな悪条件なので、船体の物陰で風を凌ぎながらの撮影でした……けっこう必死です。


 コレが有名なゴールデンゲート・ブリッジ。いわゆる「金門橋」です。奇しくもこの日は一日のうちに、日の出と日の入りの両方を見ることが出来ましたね。それも日本ではなかなか考え難いことです。


 そしてこちらも有名な刑務所島、アルカトラズ島――今では観光名所。脱出不可能と言われていたそうです。クリント・イーストウッド主演の『アルカトラズからの脱出』なんて映画もありますが、未見。

 とにかくこのツアー、ワインカントリーを離れてもなお、最後の最後まで見どころが満載!船に乗れる、鉄道にも乗れる、モノレールにも乗れる――最後のは単なるシャレですので、どうかスルーしてやって下さい――期待以上でした。


 また朝のフェリービルディングに戻ってくるものと思っていたら、帰りは別の乗り場に到着。降りたらフィッシャーマンズ・ワーフのそばでした。

 その辺調べが甘くって、まるでアドリブが効かない状態だったのですが(そもそも旅行ガイドを持ってない)、峰屋さんがカメラ屋でデジカメのバッテリーの充電をしてもらうことになりまして、出来た待ち時間を使って↓こんなお店へ。


 かつて六本木にも在った、かの"Johnny Rockets"――別記事に詳細載せますが、時間を潰すにはもってこいでした。

 なにしろ旅行ガイドの無い状態ですので、右も左も、帰り方もわからず――。なのでタクシーをつかまえてホテルまで。

 私もワイントレインを降りた時点で、既にデジカメのバッテリーが残り幾ばくも無い状態でしたので――つまり1日保たず!乾電池を買ってごまかすも、しかし電池だとすぐに切れてしまう――部屋でしばしの充電タイム。


 充電後、なお続く玄関前のストライキの横を抜けて、夜の街へ――。で、入ったのがこちら、"Quiznos"。

 3〜4年前まで日本にもあったサンドイッチチェーンで、私大好きでした。新横浜にあって、週3ペースで通ってましたね……あぁ、一度撤退後、再度出店してまた撤退しているのですね?それは知らなかった。


 頼んだのは"Classic Club"、レギュラーサイズで$5.79、\475。単品、税別です。

 "SUBWAY"と違って「どうしてそんなに大きいの?」と思わず訊きたくなる巨大トースター↑でパンを焼いてくれるのが特徴。温かいサンドイッチがいただけます。

 パンは4種類、"Italian White"、"9 Grain Artisan Wheat"、"Rosemary Parmesan"、"Italian Herb"から選択(ん?そんなにあったっけ??)。日本では2種類でした。

 私はItalian Whiteを、峰屋さんは9 Grain Artisan Wheatを選びましたが、どちらもまずまず。峰屋さんの評価も否定的なものではありませんでした。

§ §

 そんなこんなで、楽チンだった2日目終了。いよいよ明日はクルマを借ります!が、その前に"Johnny Rocket's"をちょこっと……。 (つづく)



# アメリカへ vol.13――2日目その1
# 241 BURGERHOUSE [Sun Francisco, CA]
# アメリカへ vol.12――1日目
# アメリカへ vol.11――帰国
# アメリカへ vol.10――出発
# アメリカへ vol.9――ロサンゼルス
# アメリカへ vol.8――峰屋さん、渡米の理由
# アメリカへ vol.7――アメグラ
# アメリカへ vol.6――南下
# アメリカへ vol.5――ベイエリア
# アメリカへ vol.4――サンフランシスコ
# アメリカへ vol.3――ホテル予約 (検討中)
# アメリカへ vol.2――航空券予約
# アメリカへ vol.1――公式発表
# バンズ― 峰屋 [東新宿] ◆ vol.1 ≪ご馳走≫バンズの誕生
【最新情報】 8月12日(木)、FMヨコハマ「MORNING STEPS」出演――ありがとうございました


2010.10.27 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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