10月13日から20日まで、東京は東新宿のパン屋さん峰屋のご主人と行って参りました、カリフォルニア旅行――。
どういうカタチでご報告したものかとずっと考えていたのですが、初日からの行程を割りとベッタリと、そのまんま上げてゆこうかと思います。そういうのって、旅した当人にとっちゃ面白いでしょうけど、読まされる身にとってはどうなのかな……などとも思っていたのですが、ある意味いちばん楽な発表の仕方ではあるので、とにかく単純に時系列で上げてゆくことにします……ホントにダラッとゆきますね。
というワケで旅の初日――。↑画像はサンフランシスコを代表するロックグループのひとつ、ジェファーソン・スターシップを代表するアルバムの1枚、1975年発表の「レッド・オクトパス」。
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峰屋さんは上野から京成、私は渋谷からJR・成田エクスプレスで第1旅客ターミナルに午後4時の集合。出発は夜――18時45分発、最新鋭の翼とやさしいおもてなし、シンガポール航空の012便。機内食の「パンがおいしい」と話題に。
ロサンゼルス空港(LAX)への到着は現地時間10月13日12時40分ごろ。すぐさま国内線、アメリカン航空1954便に乗り継ぎまして、向かうはサンフランシスコ。
日本を出発する直前、AMBご常連、京都にお住まいの京侍さんから「LAXでの乗り継ぎ時間が短いのでは」とのご指摘をいただきまして、事実、成田のカウンターでも「人間(私と峰屋さん)と荷物が同じ便で着くかどうか」を危ぶむ意見が飛び出し、LAX到着前後からびくびくし通しだったのですが、乗り継ぎが国際線ターミナルの真横のターミナルだったこともあり(アメリカン航空はターミナル4)、かなりモタモタとした入国審査&手荷物検査を経てなお余裕のある移動をすることが出来ました。荷物も同便でサンフランシスコ空港(SFO)に着。
この辺から行程を共にする日本人がもう居ません。CAも日本語非対応……次第次第に「何とかなる!」という無鉄砲ムードが首をもたげてきます。
まぁ結果的には常に「どうにか」はなっているのですが、しかしこうした根拠の無い「開き直り」は、多少なりとも応対してくれる人を煩わせることにはなっていると思いますので(要は駄々っ子レベル)、やはり最低限会話と呼べる程度の英語は出来た方が良いですよね。ないしは英会話の出来る人と一緒に行くか。無鉄砲もほどほどに――。
機内誌の表紙がスティーブ・マーティンでした……と、ココで後々まで響く大きな失敗をすることになります。
峰屋さんと席が離れたため、機内で予習をしておこうとガイドブックを手元に残し、シートのポケットに入れたのが運の尽き。到着時、周りに気を取られ、ポケットに入れたまま置いてきてしまいまして、気付いたのが結局ホテルにチェックインしてからですか。無くしたコトの重要性に気付くのは、ずっと後になってからの話です。
日本語による旅行ガイドの喪失によって、行程企画能力のおそらく7割は削がれたのではないかと思っています。仮にどんなに月並みな内容であったとしても、ガイドブックは常に手元にあった方が良いでしょう。それこそ最低限の観光・名所めぐりはガイド1冊の情報で保証されるワケですから。
サンフランシスコ空港着。好天です。ロサンゼルスよりもはるかに"こぢんまり"とした印象の空港でした。アメリカに来たんだなぁという感慨は、むしろこの空港の方が受けましたね。
乗車賃$17、中国系のドライバーが運転するシャトルバン(Shared Ride Van)に乗車。乗客が泊まるホテルを順に回って降ろして行きます。道すがら、中華風のBGMが車内に流れる無用な演出でした。本当は鉄道に乗りたかったのですが、果たせず。
宿泊は中途半端な高級ホテル(と私は思っている)、コチラ。街の中心であるダウンタウンのさらに中心であるユニオンスクエア至近に在ります。立地としては申し分なしでしょう。私の手違いで連泊することになるのですが、滞在中24時間態勢で、ずーっと玄関先で「デモ」をやっていましたね。
宿泊した辺り。現地時間で午後5時40分ごろ。11月第1日曜日までサマータイムを導入しているため、夜明けが遅く、日暮れも遅い一日です。
名物のケーブルカーが走る"Powell Street"。
ホントはMLBのプレーオフ、サンフランシスコ・ジャイアンツ対アトランタ・ブレーブスの、ナショナルリーグ西地区ディビジョンシリーズ第5戦がこの夜行われる予定だったのですが、前日にジャイアンツが勝ってチャンピオンシップシリーズへの進出が決まってしまったために、ゲームは無し。ライトスタンドの向こうに海が迫るAT&Tパークには行ってみたかったですね。ホットドッグ頬張りながら観戦するメジャーリーグなんて最高じゃないですか!
こんな街並みです。みなさん服装は半袖が主。
"Muni Bus"と呼ばれるトロリーバスも走ってます。ロサンゼルスと比べ交通機関が非常に発達してましたね。バスも電車もケーブルカーも一切乗らなかったワケですが……後悔のうちのひとつ。
さて、コチラで初めて入ったハンバーガーショップが、画像中央に見える"BURGERHOUSE"という、ややヤっつけ気味なネーミングのお店。ケーブルカーの走るPowell Streetに在りました。こちらについては別記事で。
Powell StreetとMarket Streetの交差点に在るケーブルカーの発着所です。ターンテーブルで車両回転中。
ホテルを始め、これまでの画像に出て来た場所・街並みは、どれもごく近い一帯に在るものばかりです。
夜歩きはどんどんと人気(ひとけ)のない寂しい方角へと向かって行きまして、やや不安でした。人が居なくなれば店も少なくなります。
それでも街中を少し歩けば、ハンバーガーショップやメニューにハンバーガーのあるレストラン/ダイナーを頻繁に見ることが出来ます。食べませんでしたが、←こちらもそんなハンバーガーチェーンのうちの一店。イチイチ食べていたらキリがありませんが、しかし同時に興味も尽きません。
こんな街角です。
人通りのある一角にようやく針路修正。ホテルの近くに在るアイリッシュパブに入ったところ、これが当たり!"JOHNNY FOLEY'S"と言います。
前述の通り、サンフランシスコはアンカーブルイングが在る街ですが、念願だったアンカースチームの樽生を飲むことが出来ました。1パイント$5.75、82円換算で\471.5ですか(税別)。安い!しかも入れ方が上手い!ボディントンの生$6.50(約\533)などもいただきました。
ビールは驚くぐらいおいしいのですが、ところが……。
パンがおいしくない!生ぐさい粉のニオイが鼻について、まるで評価出来ません。ビールはこんなにおいしいのに……。
こんなのも頼みました。"Bangers & Mash, Two Plump Pork Sausages"、$14.00(約\1,148)。コレもおいしい。でもパンはおいしくない……もう一度言います、パンがおいしくない。
こんなお店です。店内、仕事帰りの人たちでにぎわっていました。人種と言葉が違うだけで、退社後の世間話・酒飲み話はサンフランシスコも東京も一緒。感覚としては都内で飲んでいるのと変わりません。
帰りに角の酒屋に寄り、水を買ってホテルに戻りました。
←このパンはスーパーなどでよく見かけました。未挑戦。
§ §
そんな次第で一日目終了。ホテルに戻ると例のデモはまだ続いています。
明日2日目はちょっと早起きして、遠出することになっております。 (つづく)
→ # アメリカへ vol.11――帰国
# アメリカへ vol.10――出発
# アメリカへ vol.9――ロサンゼルス
# アメリカへ vol.8――峰屋さん、渡米の理由
# アメリカへ vol.7――アメグラ
# アメリカへ vol.6――南下
# アメリカへ vol.5――ベイエリア
# アメリカへ vol.4――サンフランシスコ
# アメリカへ vol.3――ホテル予約 (検討中)
# アメリカへ vol.2――航空券予約
# アメリカへ vol.1――公式発表
# バンズ― 峰屋 [東新宿] ◆ vol.1 ≪ご馳走≫バンズの誕生
【最新情報】 8月12日(木)、FMヨコハマ「MORNING STEPS」出演――ありがとうございました
2010.10.24 Y.M