新宿三丁目のオアシスとしてすっかりおなじみ、Brooklyn Parlor(ブルックリン パーラー)にて、この日はバンズの作り手である「峰屋」さんとご一緒。ブルックリン ブルーチーズ バーガー¥1,575。
「峰屋」のバンズはクラシカルな酒種天然酵母モノ。ふっかりと中身を包み込むような、あるいは覆い被さるような、例えるならクッションのようにソフトな食感&存在感。
150gパティは、この日は偶然にも自家挽きしたとのこと。なるほど、前回にもまして挽きが細かく、さらにやわらかめ。
それより何より、ブルーチーズの多さである。サービス精神旺盛! まぁ強烈なブルーチーズ! どこを食べてもブルーチーズ! どこまで食べてもデンマーク製ブルーチーズ! タイトルに「ブルーチーズ」を冠しているからには、これくらいハッキリと味がしないとブルーチーズバーガーとは言えないのである。入っているか・いないか、わからないようなのは論外なのである。
とは言っても、コレはさすがにちょいと多いかも(笑)。好きな人にはこの上なき「ご馳走」だが、そこまで好きでもない人には、どこまでも追いすがって来るような「しつこさ」があるかも知れない。
オニオンはシュレッド。いちばん上にイタリア風なトマトソースがかかっている。レタスは多め。ココでもうひと声、「ピリ」なり「辛」なり味が来れば、プロポーションが絞れて尚良いのだが、そういう意味では締め役不足。
峰屋さんはブルックリンバーガー¥1,200にアボカド¥200トッピングで食べて、「毎日食べても飽きない味」と評していたが、そう? 仮にコノ店の雰囲気が気に入って毎日通うとしても、そもそもハンバーガーって毎日食べるものかい?
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……なぁんて言うと、このブログ自体の趣旨がひっくり返ってしまいそうだが(笑)、いや、私がここで言いたいのは「毎日でも食べられるバーガー」という考え方自体どうなの? ということなのである。
ラーメンなんて、ハンバーガーよりはるかに裾野広く、全国津々浦々で食べられていて、人気店の前には毎日のように行列が出来て絶えないけれど、「毎日でも食べられる味です」なんて謳ってる店がどれくらいあるかい? もっと言やぁ、一度食べたら「もうしばらくいいや」というくらい、こってりコテコテな店だって、だからと言って飽きられてお客さん来ない――ということはないでしょ?
まとめますと、お店が流行る理由というのは、単に「味にインパクトがある、パンチがある」「毎日でも食べられる、飽きの来ない味」という部分だけで決まるものではないワケで――もっと総合的なモノですよね? で結局、ラーメンを食べる機会がこれだけ日常的に頻繁に在りながら、それでもなおラーメンに対して「特別」なものを期待している、我々日本人の嗜好を考えれば、進むべき道は自ずと見えてくると思うのだけれど。
それはそれとして、ブルーチーズバーガーの中では非常にインパクトと「食べたっ!」感のある、スペシャルな一品。ワインと合わせたく――。
→ # 223 Brooklyn Parlor [新宿三丁目]
― shop data ―
所在地: 東京都新宿区新宿3-1-26 新宿マルイアネックスB1F
東京メトロ・都営地下鉄 新宿三丁目駅C4口徒歩1分 地図
TEL: 03-6457-7763
URL: http://www.brooklynparlor.co.jp/
オープン: 2009年9月18日
営業時間: 11:30〜23:30 (LO ランチ14:30、ディナー23:00)
定休日: 不定休(要確認)