2010年09月15日

# 240 Bubby's [横浜・桜木町]




 記事が溜まって参りまして……。しかしココは慌てず騒がず――かつ怠けず――、食べた順でなく、あえて時系列を変えてアップしてゆきます。

 JR桜木町駅、みなとみらいを臨む高架下に在るカフェ&レストランBubby's(バビーズ横浜)。

 横浜開港150周年の記念イベントにあわせ、ニューヨークはトライベッカにある人気レストランが2009年6月より2年間の期間限定オープン……というのは周知の事実でしょう。なので予定では2011年5月末で閉店。その後のことは未定――。


 以前食べに行った人から「バンズもパティもパサパサで、アチラで食べるハンバーガーに近かった」という感想を聞かされていたので、そんなつもりで臨んだのだが、ところが前評判とはずいぶんと内容の違うハンバーガーが出て来て、不意を打たれた。

 それもその筈、Bubby's のオーナーMr. Ron Silver は、Bubby's横浜オープン後も二度三度と日本に足を運び、材料の変更・改良を何度となく繰り返しているのだから。来日するたびにガラッとメニューが変わるらしい。


 たとえばパティ140gには当初オージービーフを使っていたが、味がまったく気に入らず、USビーフに変更(最近徐々にUSが復権し始めた)。以前の「パサパサ」から脂身を含んだ肉質に改良。コレにいくつかの下味を施した後、中に赤身を残す程度に炭火で焼き上げて、食感はやわらか。

 バンズも変更。以前は「パサパサ」だったと聞くが(写真見る限り、そうは思えないのだが)、現在はブリオッシュ地に近い甘めな生地で、打ち粉が印象的。具材に対する吸着がなかなか良い。Mr. Ron Silver は事細かにレシピの指示を出し、そっくりその通りのバンズを作っているらしいのだが、それでもイメージしているモノとは違うそうで、まだ満足がいっていないという。バンズが大き過ぎるというのがひとつ、そして甘味をなくしたいというのがもうひとつ。甘味は確かにやや気になった。そうか、やっぱり要らないのか――。


 で、頼んだのはチーズバーガー¥1,150。野菜は挟まず外に添え、「絶品チーズバーガー」状態でサーブ。

 その野菜はほんの少量、と言うか、あまりにも申し訳程度過ぎて、もうちょっと見た目に何とかならないかと思うが、「少量」であることは狙いだと。タマネギはレッドオニオン。ピクルスは味抑え目。フレンチフライは自家製、切り方に特徴あり。

 そうか……という感じである。本場アメリカのハンバーガーと言えば、ガチガチ・ゴリゴリの肉にパッサパサのバンズというイメージ(予想)を強く持っていたのだが、こと大都市のバーガーはこんな感じなのかな、と。


 と言うのも前記事で紹介した外苑前「E・A・T(イーエーティー)」のMichiシェフが作るハンバーガーと相通じるものが感じられたからである。打ち粉を振ったサンドイッチ的なバンズ、噛み応えを出しつつもやわらかく、食べやすいパティ。Mr. Ron Silver が出したい味も、Michi氏が表現する味も、根本の部分では似ているように思う。

 そのMr. Ron Silver の満足がゆく味とは一体どんなモノなのか、来年5月の閉店までにぜひ確かめておきたいところ。あと8ヶ月余――さらなる改良はあるのか否か。

§ §

 そもそも「パイ専門店」としてスタートした店なので、自慢のバビーズの定番「アップルパイ」¥600はぜひとも食べておかねばなるまい。が、パイとてアメリカと日本ではリンゴの味が違う筈なので(青森県産の厳選された紅玉"Jonthan"を使用でしょ?)、同じようにはならないのでは。あと、外壁に掛かる絵はどうも別の食べ物に見えるんだけど。

 というワケで次回はぜひともアップルパイですな。もはやモードはどぉ〜にもアップルパイ――。



― shop data ―
所在地: 神奈川県横浜市中区桜木町1-1-1
    JR京浜東北線 桜木町駅歩0分 地図
TEL: 045-263-8139
URL: http://bubbys.jp/
オープン: 2009年6月1日
* 営業時間 *
カフェ: 8:00〜22:00
レストラン: 11:00〜23:00
定休日: なし(要確認)


2010.9.15 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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