2010年03月26日

# 223 Brooklyn Parlor [新宿三丁目]


 「人生における無駄で優雅なもの、ぜんぶ。」――今やネット中を駆け巡るコノ店のキャッチコピーである。その秀逸なキャッチに負けず、店舗実物もソレ以上にカッコ良いという、広告の誇大化が著しい昨今にあって稀有な存在であるのが、新宿三丁目のBrooklyn Parlor(ブルックリン パーラー)。プロデュース・経営はご存知、BLUE NOTE JAPAN


●音楽、本、そして食

 今さら細かな説明も不要だろう。詳しくはWebサイトを見ていただいて――というところなのだが、そのサイトがやや見辛くって、一見しただけでは何屋か判らない(笑)。なのでやはりご説明はいたします。


 「ここは、音楽、本、そして食という要素が融合した空間です」――ザッとしたことを言うなら「ヴィレッジヴァンガードダイナー」の超高級版(笑)? おそらくコノ店、利用する人の使い方・視点によって何屋なのかガラッと変わってくるものと思われる。

 ハンバーガーストリート的視点でコノ店の価値を評するなら「あのブルックリンラガーのドラフト(樽生)が日本国内で唯一属める場所」で、しかも今は「木内酒造がライセンス生産」しており、そして「ハンバーガーのバンズは峰屋」である、というところ。


 「日本の中でも最も混沌としいて自由な新宿という街」の只中にあっては、こうしたゆとりのあるスペースでゆっくりお茶の出来る場所が無かったため、「お茶する場」としてものすごーく重宝されている。テーブル120席、スタンディング30席(入って手前の一角か)という席数が示す通り、地下1階にして広大。週一ペースでチャージフリーのライヴを開催。書籍売り場にはアート本あり、絵本あり、小説あり、雑貨あり、食系の本も散見。ココに『ハンバーガーの世紀』を置いたらステキかと。あっ、それを言ったら『HAMBURGER STREET 創刊号』もか(笑)。



●ブルックリンラガー×木内酒造

 この記事を書いている'10年3月現在、飲めるドラフトビールは1.木内酒造が生産するブルックリンラガー、2.その木内酒造のブランド「常陸野ネストビール」のホワイトエール、3.そしてストロングボウ(サイダー)の3種類。いずれもR(330ml)¥700、L(450ml)¥900と、このロケーションを思えば極めて良心的な値段と言ってよい。あとBROOKLYN BREWERYの数量限定ビール、ブルックリン「ローカル1」と「ローカル2」が750ml瓶で¥3,900。グループで頼んで分けて飲むが良いかと。ワインもボトルが十数種。


 この入り口脇に並ぶるのが「ケグ(keg)」である。こちらはBROOKLYN BREWERY生産の米国輸入モノ。この上の緑の紙をもらって帰りたがるビールファンが居るらしく……(笑)。繰り返すがブルックリンラガーの樽生は、日本国内では現在ココしか飲めない。そしてコレも繰り返しだが、いまサーバーに繋がっているのはネストビールで知られる茨城県の木内酒造がライセンス生産しているもの。「あのブルックリンラガーをあの木内が」という、ビール界における夢のコラボレーションがココに実現している。


 その夢の木内×ブルックリン――飲んでみると笑ってしまうくらい見事な両者の折衷。飲み口は木内なんだけど、でも残る雑味はブルックリン、みたいな(笑)。しかし飲んだ瞬間ソレとわかる木内独特の酵母の味はさすがとしか言い様がない。そういう意味では木内色の方がやや強いだろうか。やはり日本人の手にかかると、良くも悪くも諸事きれいに丁寧に出来上がる。L(450ml)で約USパイント1杯分たっぷり飲めるので、時間をかけてゆっくり味わいたい。

 飲んでばかりでは酔いが回る――そろそろ食事を。BROOKLYN BREWERYのサイトを見ればわかるとおり、ハンバーガーは、ブルックリンラガーに合う食べ物として名指しで挙げられている。なのでもちろん、このペアリングには大いに期待がかかる。





●ブルックリンバーガー


 フードはおなじみの前菜・サラダ・スープからメインの肉料理までひと揃えあり。そのうち峰屋はバーガーのバンズと必殺のバゲット、サンドイッチ用のパン、そしてパニーニを担当。高橋社長にはしきりとパニーニを薦められたので次回の課題とする。カフェ使い組にはお茶請けにケーキが6品ほど。さらにパフェやクッキーがあり。

 ハンバーガーは2品。厳密には「ブルックリンバーガー」¥1,200というベーシックなバーガーが1つだけあって、それにブルーチーズをトッピングしたものを「ブルックリン ブルーチーズ バーガー」¥1,500という呼び名で別立てにした2品がメニューに載っている。

 いつものようにブルックリンバーガー¥1,200にチェダーチーズ¥200のトッピング。フレンチフライ、コールスロー、ピクルス付きで、何度もしつこいが立地を思えばこの値段は高くない。


 とにかく肉がおいしいバーガーである。パティ150g。顔を近寄せると焼いた肉の香りがプンプン漂う。ガス火の上に溶岩石を乗せ、その遠赤効果で鉄網の上のパティを焼いている。脂多く、よく捏ねられているようで食感はやわらかめ。どちらか言えば質は上品。今後もう少し暴れん坊を期待したい。クラウン(上バンズ)の切りが大きく、トマトの直径が小さい。レタスが多い。

 バンズもビール同様、一口目から峰屋とわかる「峰屋節」が炸裂(笑)。しかし根本的にはバンズのキャラは違うかなと。あんぱんに近い食感の村種バンズを使っているが、肉の暴れっぷりに合わせてバンズにも一定のハードさを求めたい。チェダーチーズは仕上げにサラマンダーの砲火で溶解。その火加減がやや強かったか、相対的にパンチは弱まっていた。全体に穏やかなまとまりが感じられる。





●すなわち贅沢


 方向としては溶岩石のグリルを武器に、もっともっと「肉」を強調させて、さらに何らかのアクセントで攻め掛けたいところ。ブルックリンラガー自体しっかりとした甘味を持っているため、バンズはそこまで甘くある必要は無い。

 木内酒造が造るブルックリンラガーがいつまで飲めるか、時期等不詳。なのでこの場では「あるうちに」としか言い様がない。いずれにせよ稀少な機会であるので、是非是非お試しいただきたく。感想は↓以下まで(笑)。

§ §

 しかし新宿三丁目の交差点から1分と歩かぬこんな場所にこれだけのスペースとは、確かに無駄で優雅――すなわち「贅沢」である。チャコールグレーのナプキンが秀逸。映画の中に見るような、ニューヨークのスタイリッシュな暮らしぶりが随所にコラージュされた店。居心地最高!




# Brooklyn Parlor [新宿三丁目] のメカジキグリルのフィッシュバーガー タルタルソース
# Brooklyn Parlor [新宿三丁目] の
グリルベーコン&モッツァレラバーガー

# Brooklyn Parlor [新宿三丁目] の
マッシュルーム&モッツァレラバーガー

# Brooklyn Parlor [新宿三丁目] の
ハンバーガー TOPPING ベーコン、チーズ

# Brooklyn Parlor [新宿三丁目] の
ブルックリン ブルーチーズ バーガー


― shop data ―
所在地: 東京都新宿区新宿3-1-26 新宿マルイアネックスB1F
    東京メトロ・都営地下鉄 新宿三丁目駅C4口徒歩1分 地図
TEL: 03-6457-7763
URL: http://www.brooklynparlor.co.jp/
オープン: 2009年9月18日
営業時間: 11:30〜23:30 (LO ランチ14:30、ディナー23:00)
定休日: 不定休(要確認)

2010.3.26 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 帝都編◆都西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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