「さよならは悲しい言葉」「さよならは言わないで」、もう一曲ぐらい思いつくといいんだけどな……やっぱりビーチ・ボーイズの「ウェンディ」ですか。
♪Wendy, Wendy, what went wrong?
Oh, so wrong
We went together for so long.....
My Wendy, Wendy left me alone
Hurts so bad
歌詞の一部をそのままお店に捧げます――。ライナーノーツによると、ブライアン・ウィルソンは愛嬢のひとりに「ウェンディ」と名付け、そしてその娘は長じてウィルソン・フィリップスの一員になったと……そうかぁ〜! ナイス! 萩原健太様!!
ウェンディーズのコレが最後の期間限定、ベーコンデミグラスチーズバーガー¥350。
最初に言っとくと、「ねぎ焼肉ウェンディーズ」他いろいろと試したけれども、どうも一連の新メニューはどれもピント外れと言うか、的外れと言うか、空回りなモノが多かったように思う。行き詰まり、手詰まり……正直ウェンディーズという折角の素材を持て余していた感はあるのではないかと。そうした意味ではココで一度リセットがかかるのは正解かも知れない。
今作も主役のひとつたるデミグラスソースに加えて「粒マスタード入りマヨネーズ」が入っているのだが、正直そのマスマヨがどうにも「からし」の味しか発しない。文字通りマスタードと言うより「和がらし」な味が幅を利かせていて、その味しかしない。「デミグラスにからし」って、開発者は一体どういう味覚をしとるんだろう……と疑ってみたくもなったり。
デミグラスソースも大層な能書きの割りには煮詰まったハヤシソースといった感じで、何だかパリッとしない。デミグラス自体そもそも決して派手派手しい味のソースではないのだが、だからこそそんな穏やかな味わいのソースにツンと「からし」味というのは、どうなん……?
ただパティはさすがにおいしい。何だかおいしい(笑)。あらためておいしい。ドライ過ぎずウェット過ぎず、この適度な潤いと、そして粗さ。肉クサさ。適度にほぐれ、適度にやわらかく、「肉食べてるぅ!」感がこのわずか350円でプンプンとするワケだから、やはりどう考えてもコイツは捨てたモンじゃない。なぜ神は拾わなかったのか――。それより閉店後、残った在庫売ってくんないかなぁ。
何だかんだで、結局「肉おいしいです」というところに最もスポットライトが集まる逆説的一品。ちなみに「デミグラス」の件は、近くアップすることになる別の記事につながる話なので、乞うご期待。
§ §
ともあれこんな中途半端なハンバーガーで、僕のウェンディーズに放っぽり出されるワケには到底ゆかない。まるでゆかない。全くゆかない。最後の最後に自分が食べるべき「意中のバーガー」が果たして何なのか、このバーガーを食べ終えた瞬間、脳裏にはっきりと浮かんだのである。やはり私にとってのウェンディーズはコノ味だ、コノ味に魅了され続けてきたのだ――という「コノ味」が。
次回、最後のウェンディーズ。
→ # ウェンディーズのベーコンBBQバーガー
# ウェンディーズのねぎ焼肉ウェンディーズ
# ファストフード ◆ ウェンディーズのスーパーメガウェンディーズ
# ファストフード ◆ ウェンディーズのJr.ハンバーガー
# 001 ウェンディーズ
2009.12.29 Y.M
をしてみましたら、四国はおろか、中国地区にも有りません、東は兵庫県、九州
は福岡と沖縄だけです、諦めました。貴殿のレポでこの場は納めましょう。
コメントありがとうございます。
ご案内の通り、最初はダイエーが経営していたことから、福岡ドーム(今は何という名前でしたっけ?)にはあるんですよね。
確かにそうした意味では全国区な知名度は得ていない店ということになるのでしょう。それも実にもったいない話です。
でもタカシ。様は以前、銀座の店にいらしてますものね?