やはりバーベキューソースは強し。なにしろ味が明快。わかりやすい! コノ味だけでカタチになると言うか、体裁が整うと言うか。「この選手一人いたら、とりあえずそこそこのゲームができる」というウルトラスーパープレイヤーが加入したようなモンです。そのスーパープレイのおかげで注意がすべてソースに集中し、もぉバンズの欠点など一切気にならないくらいですから。
しかもこのバーベキューソース、生ぬるいシロモノじゃありません。ベッタリ濃厚にして甘甘。味付けに容赦も半端も無いです。「アイコウシャ」松橋オーナーに訊いたら「自分がいろいろアメリカで食べてきたモノに近い」そうで。
もう一方の主役ベーコンもすばらしい。干涸らびたような短いのが2枚クロスしてるだけなんですが、存在感は絶大。こんな薄っぺらの少量でしっかりベーコンの印象を焼き付けるとは、なんて低燃費! チーズは上下に2枚。後味にミルキーな濃厚さを残し、これまた存在大。
あとはオニオンの歯応え。みじん切りやシュレッドでなく長めに棒状に切って、巧い具合に食感を生み出してます。
こんな濃い顔同士の組み合わせが成立するのも、レギュラーパティの約2.5倍というクォーターパウンダーパティあればこそのことで、逆に言えばこれだけドンパチ派手に花火を打ち上げて楽しみたいなら、最低でも1/4パウンド以上の牛肉の(合挽論外)パティが土台として必要と――。
この秋は「NIPPON ALL STARS」なる一連の期間限定モノを食べてきましたけど、正直どれもはっきりしない味ばっかりで、どうしてあそこまでMr. ジェームスが熱くなれるのか理解に苦しんだものですが、久々に「ハンバーガー食べたっ!」という感をマクドナルドで味わうことが出来ましたね。このわかりやすさ! このメリハリ!
ただですね、そう思っていたのも途中までで、最後はもう舌がおかしくなるんじゃないかと……。
バーベキューの甘味もむせ返るほどに強烈なら、一体どこから来るのか塩味も相当で、とにかくコテンパンに味付けが濃いので、のこり3分の1くらいは我が味覚の崩壊を恐れつつ、無理して口に運ぶ感じでした。我が身を削りながら、危険を冒しつつ。
このバーガー、秀逸です。なにしろ無敵のバーベキューソースを押し立てて、巧〜いところを見事に突いてきています。世の中900円も1,000円もするのに全然チーズの味がしないチーズバーガーとか、感知するのが困難なほどソースが微量なテリヤキバーガーとか、あるわけですよ。「マックじゃ390円で十分おいしいバーガー食べられるのに、やれグルメバーガーの有名店だからって行ってみたら、高いばっかりでちっともおいしくない!」なんて思われたくないでしょ。負けるな、専門店!
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ただ、「期間限定」って言うのがイヤなんですよ。それでまた「復活!」とかさせちゃうんでしょ? てめぇで勝手に引っ込めといて復活しましたっ! って……手前勝手以外の何ものでも無いワケで。
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2009.11.25 Y.M