昨年12月、兵庫県西宮市は山口町の「Esquerre(エスケール)」さんから、およそこんな文面のメールをいただきました。
「ところで、来年1月に北垣(カフェのチーフ)と『東京ハンバーガーショップ巡りツアー』を敢行いたします。何店か候補を挙げていただくと幸いです」
エスケール・三澤社長のご希望は――
1月18日 2〜3店
1月19日 4〜5店
1月20日 2〜3店
マックス11店! 決死の覚悟が窺えます(笑)。
これにさらに「パン職人として行きたい店」2店と「個人的に行きたい店」2店を加え(いずれも非バーガー)、1月18日16時35分羽田着〜20日14時30分羽田発の間の正味45時間55分を無理なく、無駄なく、そして快適に過ごしたい――というのがクライアントのご要望。
私が挙げた候補の中から三澤社長が絞り込んだハンバーガー店9店と、上記の非バーガー4店の計13店を、実質2日弱の限られた時間の中で巡ることに相成りました。さてさて……。
まず注意を払わねばならないのは、各店の営業時間と定休日ですね――コレ非常に見落としがち。月曜が休みの店もあれば、日程の都合上、日曜にしか行けない店もあります。まずはそこを十分考慮に入れておく必要があります。
さらに最低限の「お腹休め」の時間を間々に設けます。都内ツアーの難点はまさにそこでしょう――あと佐世保もそうか。国内指折りの名店が狭いエリアに集中していて、移動が楽な反面、胃腸の消化はその短い移動の間だけでは到底追い着きません。こうした配慮も盛り込んだ結果、かなり複雑なスケジュールが組まれることになりました。
動きが複雑であるだけに、組むだけ組んでおいて、あとは「気を付けていってらっしゃい!」で済む話では当然ありません。エスケールの両氏は多分どっぷりクルマ社会の住人でしょうから、都内各線の複雑な乗り換え・接続に翻弄されることは火を見るよりも明らか。
現に「お時間があればご一緒したいです」とメールにも書き添えられておりまして、なのでこうしてご依頼をいただいた以上は「店も移動も細かなことは一切おまかせ。あとは何も気にせず只々食べるだけ」というくらいにまで楽チンにして差し上げたいワケなのです。まぁ相手は「決死の覚悟」ですから(笑)、こちらも相応の気構えでお迎えしないと――。
そんな次第で、ココにハンバーガーストリート企画・進行ならびに随行による『東京ハンバーガーショップ巡りツアー』が行われる運びとなりました。
ハンバーガーストリートが企画するからには、「食べたら次の店」という黙々とした食い倒れツアーでは、もちろん済みません。
訪問する各店には「何日の何時ごろ行く」と全て事前に伝えてありますので、行けばすぐに「お噂はかねがね……」と挨拶が交わされ、「もうどれぐらいやっておられるのですか?」と会話が始まり、「いやウチでもね……」などとちょっとした交流会が催されることになるワケです――ハンバーガーストリートによる副音声解説付きで(笑)。
私はそういうことをやっている人でございまして……。
さてそろそろエスケールさんご一行を羽田に迎えに行く時間ですので、まずはこの辺で。ツアー初日の模様は今夜遅くにお送りします。 【つづく】
2009.1.18 Y.M