【二ッ目！】 ERIC'S HAMBURGER SHOP [若林] のベーコンエッグ･スーパースター: ハンバーガーストリート　（ブログ版）

2008年12月11日

【二ッ目！】 ERIC'S HAMBURGER SHOP [若林] のベーコンエッグ･スーパースター

　今年で９年目。昨今巷でハンバーガーが注目されるようになるより、ずっと前からやっていた、東京･世田谷は若林のERIC'S HAMBURGER SHOP(エリックス･ハンバーガーショップ)にて、ベーコンエッグ･スーパースター\540。コノ店最高額のバーガーである。が、エリックス的なメニューラインからは、やや外れたところに位置するバーガーという。

　なにより特筆すべきはフライドエッグの焼き加減。空気の入ったようなふんわりとした焼き上がりは、まさに職人の技――絶妙！同じくふんわり気泡のたくさん空いたバンズの食感とよく合っており、互いの特長を最もよく活かし合った組み合わせと言える。エッグ系バーガーを頼んだ冥利に尽きるおいしさ。

　一方でしっかりとした食感を残すのは、ベーコンとチーズ。パティは確かに薄めであるが、バーガーの味を下から支えて巧く整えるような、ある種ファンデーション的な存在感を発揮する。一番下という積み順ゆえの効果か。無理なく嫌味なく効くケチャップの甘味が、バーガー全体を包み込み、食べやすくリードする。

　100円のバーガーだと物足らないし、でも1,000円だと身構えてしまう……という、コストと味覚的欲求の両方をそこそこに満たす存在として、この540円のバーガーは高過ぎず安過ぎず、まさに格好のパフォーマンスであると思う。

　こうなってみると、１個100円から１個1,500円超まで、同じ「ハンバーガー」であるのに価格差15倍以上という、ハンバーガーのこの異常な幅の広さは、むしろ重宝だろう。ちょっと空腹を満たしたい時から、しっかり食事をしたい時まで、時と場合と目的によって、実に多様な使い方のできる食べ物――それがハンバーガーである。