ちょうど一週間前――つまり3月18日の火曜日に、高名なハンバーガーショップ/ダイナーの店主数名が集う場面が、日本列島の西と東で見られた。
西方の動きはこうである。
東京は駒沢(目黒区八雲)「AS CLASSICS DINER(エーエス・クラシックス・ダイナー)」の水上(みなかみ)オーナーが、Tシャツ制作の御礼など兼ねて、滋賀県大津の「AUNTY-MEE BURGER(アンティーミー・バーガー)」を訪ねたところ、Tシャツに参加した近畿地方各店をアンティーミーさんが事前に呼び集めており、総勢5店の店主が揃った。西宮「Esquerre(エスケール)」の三澤社長はこれを「B5」と称している。
前列左からEsquerreの北垣チーフ、AS CLASSICS DINERの水上氏、Esquerreの三澤社長。後列左が彦根「SUN-BURGER(サンバーガー)」の杉本オーナー、大阪「THE PANHEAD'S HEAVEN SALOON(ザ・パンヘッズ・ヘヴン・サロン)」の後藤オーナー、開催地であるAUNTY-MEE BURGERの岩波オーナー。
同日夜、東京では「B3」が起きた。
私が所用で東京青山・外苑前の「GORO'S DINER(ゴローズダイナー)」に居たところ、「近くに用事があったから」と、ふらっと原宿「THE GREAT BURGER(ザ・グレートバーガー)」の車田(くるまた)オーナーと駒沢「FELLOWS(フェローズ)」の黒川オーナーが入って来た。GORO'S吉澤オーナーを入れて3店――東西合わせて「B8」。左からGORO'S吉澤オーナー、FELLOWS黒川オーナー、THE GREAT BURGER車田オーナー。
ま、集まって別に何をするワケでもなし、基本的には「だからどうした」という類の話なのだけれど、しかし「個人店のハンバーガー」自体、なお確立途上の新興ジャンルであるので、比較対照の相手となる店すらほんの一握りしか存在しない今の状況にあって、こうして各店お互いを意識し合い、貴重な情報を交換し合って、ハンバーガーをもっとおいしくするため切磋琢磨しているという、そんな彼らの思いの表れが、今回このようなカタチをみたのだろうと、私はそう思っている。
多忙な彼らが万障繰り合わせて一同に会する機会というのも、そう滅多にないことだろうから、本当に「今さら」ながら、ご報告した次第。「冷めたピザ」ならぬ、いつまでも「熱いハンバーガー」たらんことを目指し取り組む各店に、エールを送りたい。