特集 ◆ ファストフード
第二週
ファストフード 【fast food】
ファーストフード 、ファストフード(英語(米語): fast food(ファストフード))とは、短時間で作れる、あるいは、短時間で食べられる手軽な食品・食事である。
日本における日本語では「ファーストフード」と表記・発音することが多いが、英語原音「fast」をカタカナ表記する際の通例に従えば、「ファストフード」となる。日本マスコミでは「ファストフード」が統一表記として用いられている(後略) ……って、こっからが本題なんですけどネ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2005年12月1日発売のクラシックチーズバーガー¥550。発売当初、ハインツの「逆さケチャップ」とのコラボレーション企画があった。
「塩・こしょうだけのシンプルな味付けで作られた本格的なハンバーガー」なんて説明、ついそのまま読み流してしまいそうだが、よく考えたら特製ミートソースのフレッシュネスバーガー¥300やサルサバーガー¥320、テリヤキバーガー¥300、テリヤキチキンバーガー¥320辺りに、ハインツのケチャップが介入する余地はほぼ無かったわけで、そういう意味では晴れて堂々「どうぞお使い下さい!」的メニューが登場したとも言える――う〜ん、案外ニッチ。実施期間中は逆さケチャップのロゴをプリントした紙でバーガーをくるんでいた。
半透明に溶けたチェダーチーズは申し分ないとして、クォーターパウンド(約113g)の100%ビーフパティはやはりニオイがもうひとつ……。そう考えると、「絶品チーズバーガー」の超粗挽き9mmパティは実にすばらしい試みである。辛味抜きギリッギリ許容範囲の生オニオンとチェダーチーズは味わいがよく合っているが、ただトマトはじめ野菜が冷たいのがマイナス。もう少し常温に馴染ませるなりした方が、口にする側は違和感なく食べられる――ご一考下さい。
そして白い生地のゴマバンズ――コレはコレで実にバンズらしいツボを押さえた逸品なのだが、いかんせんレギュラーの栗かぼちゃバンズのおいしさが格別なので、できたらおいしい方で食べたいなと――。
シンプルを謳うだけあってバーガー全体としては味が単調で、調味料は欲しくなる……野菜が豊富なこともあり、どちらか言うとマヨネーズかな? で、どうしても赦せないのがピクルスならぬ柴漬け。香りは上々だが、これじゃまるで別物だ。クラシックバーガーだっつってんのに、どうしてこんなモン入れるかね? こればっかりはセンスを疑いたくなる。
レギュラーメニューより200円以上高いわけなのだから、あともうひと工夫ふた工夫あっても良いと思う。単純明快かつ効果覿面なる特製ミートソースの味と印象が「敵」ですから。
また一方で、コレは作り手の想いの乗る、想いの乗りやすいバーガーではないかとも思った。すごくその人が出る(人による)つくりをしている。だから富ヶ谷店ではすごくおいしかったんだけど、他店舗で食べた同じクラシックバーガーは、気持ち悪くなるくらいおいしくなかった――なんてこともあるワケで(事実我が身に起こったことである)。つまり作り手によるわけである――でもそれこそが「本来」じゃないかとも思うので、ま、イイんじゃないでしょうか。
その辺の良いも悪いもひっくるめてフレッシュネスの魅力であるように思う。他のどのチェーンよりも「自分でハンバーガーショップ始めよう」と思う人には近い環境であるように思うし。今は無き荻窪「キャデラックバーガーズ」の千種店長もフレッシュネスOBだった。
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そんなわけで富ヶ谷のクラシックバーガー「は」おいしかった。気持ちが乗っていた。ちなみにクラシックバーガー、発売当初は¥430で現在は¥450なので、20円の値上げを余儀なくされている。
― shop data ―
●富ヶ谷店
所在地: 東京都渋谷区富ヶ谷2-23
京王電鉄井の頭線 駒場東大前駅歩15分 地図
TEL: 03-5453-4530
オープン: 1992年12月14日
* 営業時間 *
平日: 10:00〜23:00
日祝: 10:00〜21:00
定休日: 無休(一応確認)
コメントありがとうございます。
いや、そこまで入れ込んで見ていただけると、私よりむしろフレッシュネスが大喜びでしょう。
ココはおそらく東京のガイドブックには載らないような場所で、強いて言えば……松涛(しょうとう)の美術館などは載ってるのかな?まぁ近いと言えば近いです。
なので渋谷から松涛を抜けて、歩いて行くことも出来ます。
ロッテリア「絶品」の開発で有名な「ヴィロン」の前を通り、例の爆発事故のあった「スパ」が在った辺りから松涛の住宅街に入って突き抜け、山手通りを渡れば、東大駒場キャンパスの裏手に出ます。するとコノ店が淋しく建っていますので。