2008年02月06日

# ファストフード ◆ モスバーガーの匠味チーズ




特集 ◆ ファストフード

第二週


ファストフード 【fast food】

ファーストフード 、ファストフード(英語(米語): fast food(ファストフード))とは、短時間で作れる、あるいは、短時間で食べられる手軽な食品・食事である。

日本における日本語では「ファーストフード」と表記・発音することが多いが、英語原音「fast」をカタカナ表記する際の通例に従えば、「ファストフード」となる。日本マスコミでは「ファストフード」が統一表記として用いられている(後略) ……って、こっからが本題なんですけどネ。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 

§ §

 モスバーガーは現在、全国の呼称「赤モス」の呼称「緑モス」への転換を進めている。緑モスというのはつまり、モスバーガーの標榜する「ファストカジュアル業態」に必要な基準・条件をクリアした赤モス店に与えられる、言わば「合格証」のようなもので、その転換基準を満たせば既存の赤モスは緑モスへと転換することができる(らしい)。

 緑モスの店舗数は'07年9月末現在884。同時期モスバーガー全体で1,425店なので、既に6割以上が緑モスに転換していることになる(新規出店も含む)。ではすべての「赤の店舗が緑に変わる(←児玉清の声で読んでネ)」のかと言うとそうでもなくて、目標は全店舗数の7割超といったところのようだ。

 '04年3月発表の資料によれば、ハード、ソフト両面においてさまざまな転換基準が設けられていて、たとえばハード(店舗)の基準を挙げてみると、

 ・「禁煙」もしくは「完全分煙」設備が整っていること
 ・ 25坪以上、または40席以上であること(原則)
 ・ 男女トイレが分かれていること(原則)

といった内容である。これらは今でこそすっかり当り前の設備・環境であるように思えるが、平成15年('03年)5月から施行された「健康増進法」などを踏まえ、各界のトップ企業が鋭意取り組んだ結果、現在のような整備の進んだ状態に至ったのであって、分煙にせよ交通機関の完全禁煙にせよ、そう一朝一夕にコトが運んだわけではない(そりゃあ客に殴られるタクシー運転手だっているサ)。

 ちなみにこの「主な転換基準」によれば、各店舗には年4回ミステリーショッパーズなる覆面調査員が回ってくる――と書いてある。

※「ファストカジュアル業態

レストラン並みの高品質な商品やサービスを、ゆったりと落ち着いた快適な空間で提供する仕組みで、ファストフードのように手軽に利用できて、テイクアウトもできるという、カジュアルレストランとファストフードの双方の利点を生かした業態。

株式会社モスフードサービス プレスリリースより


 2004年2月16日、ファストカジュアル業態「緑モス」1号店 新橋二丁目店がオープン(実験開業)――つまり来週末で緑モスも早4周年を迎える。


 2003年8月13日より販売していた「ニッポンのバーガー匠味(たくみ)」4種6品目の販売は2006年9月に終了し、同年10月6日より、新しい匠味と匠味チーズが発売された。今回はその匠味チーズ¥640を。

 すっかり変貌を遂げた匠味チーズは、バンズが匠味ブレッドと呼ばれる食パン生地の丸型の……要はラウンド食パンをスライスしたようなモノのトーストに変化。トマトと胚芽を練りこんであり、カタチといい、色合いといい、質感といい、モォ〜コレ最高! 食パン生地ゆえ味がクドクドせず、居るような居ないような、でもしっかりとした抜群の存在感。そして"噛み締める"耳の食感。なにしろ見た目ですごく得していると思う。私はひと目見て忘れられなくなった。

 匠味用パティは上質の"ハンバーグ"。食感をやわらかくする意味からも、無論「つなぎ」でつないでおり、その味がやや口に残る。焼成前で130gというから、「GORO'S」と「AS」の間――量あります。そこにオニオンスライスとプロセスチーズ2枚。アメリカンマスタードは辛くなく、香りが上品で軽やか。

 ただどうにもいただけないのが匠味用しょうゆソースで、とろみがあって、しょうがの味をジンジン効かせた、要はみたらし団子のソレであり、う〜ん……和風というと何でこうなっちゃうのかネ……と、この点ばかりは大いに幻滅。どうせならスイートレリッシュとか、正攻法でケチャップとか。それもマイルドな匠味用を作るとか。

 しかしとにかくラウンド食パンの食感が忘れられず、翌日違う店舗でもう一つ食べてしまった。今度はプレーンの匠味¥580。その結果……


 チーズが無いと味の"間"が持たず単調なので、あった方が断然おいしい。匠味ブレッドは「根が食パン生地」なので、焼き過ぎると表面がガチガチに硬くなって、食感が途端に落ちる。さらに匠味用パティもちょっとでも火が強かったり、焼く時間が延びたりするとやはりしっかりした食感になってしまい、フタして蒸し焼きにする効果も薄れてしまう。つまり作り手の腕に左右される部分の大きいメニューであることに違いはない。そう思うと新橋二丁目のパンの焼き色、絶妙だったな。

 食パンのトーストに"ハンバーグ"を挟んだ構成は、ハンバーガーと言うよりややクロックムッシュ寄りの感覚。なのでハンバーガーを食べている気はあまりせず、また違う魅力を持った「個性的な食べ物」というのが新たに変貌を遂げた「匠味」である。

― shop data ―
●新橋二丁目店
所在地: 東京都港区新橋2-12-16 明和ビル1階
     都営三田線 内幸町駅歩1分 地図
TEL: 03-3507-0065
オープン: 2004年2月16日
* 営業時間 *
平日: 7:00〜23:00
土日祝: 8:00〜22:00 ※年末年始など時期により変更の場合あり
定休日: 無休(一応確認)

2008.2.6 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック