特集 ◆ ファストフード
第二週
ファストフード 【fast food】
ファーストフード 、ファストフード（英語（米語）: fast food（ファストフード））とは、短時間で作れる、あるいは、短時間で食べられる手軽な食品・食事である。
日本における日本語では「ファーストフード」と表記・発音することが多いが、英語原音「fast」をカタカナ表記する際の通例に従えば、「ファストフード」となる。日本マスコミでは「ファストフード」が統一表記として用いられている（後略) ……って、こっからが本題なんですけどネ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
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さて二週目は、各店の「おいしさ」への取組みを話題の中心に、6店をもう一度巡ります――。
マクドナルドでは本当は「メガマック」を食べる予定だったのだが、この取材を始める直前に販売期間が終わってしまい、まぁでもイイやとたまごダブルマック￥290で。
'98年に期間限定販売を開始した「たまごダブルマック」、前回の販売は'07年5月11日から6月7日までの28日間で、その折の価格はたまごダブルマック￥270、チーズたまごダブルマック￥290。今回は'08年1月11日から販売開始で、たまごダブルマックが￥290、チーズたまごダブルマック￥310と、20円ずつ上げてきているのは、ひとえに物価の上昇を反映してのことだろう。暮らしにくくなりましたなぁ……
たまごダブルマック￥290。写真スイマセン、たまご写ってませんが、最初からこうだったんです。
このバーガー最大の魅力は、そのやわらかな食感にある。バンズからたまごからパティから、ソッと(「スッと」でなく「ソッと」)一気に歯が突き通る痛快さがあり、その感覚はある意味実にハンバーガーらしい(ような気もする)。前回「肉の味がしない」くらいの勢いでこき下ろしたパティも、こうして2枚重ねてようやくイイ食感に。但したまごの印象がなにぶん強く、注意はソッチに持って行かれるため(まぁそこが主眼なワケだから)、パティにとっては目立ち難い作りである。ベーコンはピクルス的存在で、ソコを食べれば味はするが、しかしそれが全体に行き渡る感じでもなく、及ぶ範囲は局地的。しかし何より最大級の驚愕は、その味付けである。
とにかくブラックペッパーがギュンギュンに効かしてあって、「舌がひん曲がる」ほどではないけれど、相当に激烈・苛烈を極めた振り様である。最初マスタードマヨネーズかと思った"公称"オーロラソースも、煮詰まったようなギュッとキツイ味をしていて、味覚的に相当ハッキリ・クッキリとしたコントラストのきついバーガーに仕上がっている。これはビールが欲しくなる味だろう。「たまごとビーフのシンフォニー」と言うキャッチはふさわしからず。もっとパンキッシュでサディスティックな魅力に満ちた一品。
バッファー的役割を果たすたまごの計算があってこそ成立するキワモノ的バーガー。まぁ期間限定だからこそ許される、ある種「瞬間芸的」な、実にマックらしい華のあるメニューである。
「こどもからお年寄りまで食べるから」と、塩コショウの量を細かに調整する店さえある中で、向かうところ敵ナシ、「これでもか！」的なこの大胆な匙加減には、不可解を通り越して、いっそ潔いものすら感じた。ここまでくれば爽やかである。でもやっぱりコノ味付け、こどもにはキツイのでは……。
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極端に強いコントラスト、ハッキリ効かせたメリハリ――マクドナルドのハンバーガーは「嗜好品(味わうことを目的にとる飲食物)」の色が極めて強い。その色合いは和製バーガーチェーンと比べ、鮮明にして明快。つまりは>嗜好品として実に解りやすい魅力を持っている。その解りやすさゆえに支持もされるし、愛好者も多いのだろう。なので「食事(栄養をとるために、習慣的に毎日何度か物を食べること)」として、コノ極端な味のバーガーを口することはなかなか難しい――というのが私の正直な感想である。
ふだん個人経営の小さなバーガーショップ／ダイナーへ行くことがもっぱらな私からすれば、たまごダブルマックくらいの充実した内容のバーガーに一切野菜が入っていない(オニオンは"薬味"です)というのが、もぅ天地がひっくり返るくらいに衝撃的だった。栄養情報なんか見たら、たんぱく質と脂質と炭水化物でほとんどでしょ。
― shop data ―
●代々木店
所在地: 東京都渋谷区代々木1-36
JR・都営地下鉄 代々木駅歩1分 地図
TEL: 03-3374-7753
オープン: 1971年7月24日
営業時間: 6:30〜23:30 ※金曜日24:00まで
朝マック: 10:30まで
定休日: 無休(一応確認)
2008.2.5 Y.M
